ユーラシアの風~2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

2010年・自転車による単独ユーラシア大陸横断記

家族

2010年05月03日 | 出発前
駅に迎えに来てくれた車の中で、お叱りを受けました。
何でひと月も休みがあって、帰省が3日しかなく、それがまた急なのか。
父親が体調を崩しているにもかかわらず、予定の変更で気を遣わせるな。
誰がどう考えてもリスキーな活動をするのに、実の親としてそれなりの覚悟を
強いていることを自覚し、けじめをつけろ。
なぜ、それほどまで聞き分けのいい親でいなきゃならないのか!

…堪えました。
異論を差し挟む余地なしです。
お手上げです。土下座モンです。

それでも、車を降りてからは、帰りの電車に乗るまで一言も
批判や叱咤はなかった。

挙句、若いころは自分のことに必死なのが普通だ、とまで言われるから、より堪えた。
そこまで言ってくれる両親に、何も返さない、何もしていない、
なんとも愚かしい自分…と思わざるにはいられなかった。

帰りたいときに帰れ、食いたいものを食え…
旅立ち前だから…ってわけじゃなく、いつもそう言ってくれてるよな。
つくづく甘やかされている自分に、気づいているつもりで
気づいてなかったのかもしれない。

自分が、自分の子に、自転車でユーラシア横断するなんて言われたら、
一体、どう答えるだろう。

同じように、繕ってでも本人にとって気持ちよいように
(少なくとも自分はそう感じた)送り出せるだろうか。

つくづく、親というのは偉大だと思う。
感謝。