「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの時事随想:乃木坂46齋藤飛鳥卒業

2022年12月16日 | 時事随想

 乃木坂46のエース・齋藤飛鳥が12月7日発売の31枚目シングルをもって卒業します。年内で一度活動を終え、来年改めて卒業コンサートを行う予定と発表されました。乃木坂の一期生は、これで秋元真夏ただ一人となり、二期生も鈴木絢音だけとなりました。乃木坂のブランドと人気を維持しつつ、メンバーがほとんど入れ替わったことになります。AKB48の足元で生まれ、間違いなく現在のアイドルグループのトップを走るグループに成長した乃木坂46。

 乃木坂46のイメージは、清楚・お嬢様・可憐・儚さなどですが、一期生の生駒里奈・白石麻衣・西野七瀬・齋藤飛鳥などセンター経験メンバーを中心にして、トップアイドルのブランドとイメージを形成したと思われます。乃木坂メンバーは、男性に人気があるだけではなく、女性にも人気があります。それは、多くのメンバーがファションモデルを行っていて、装飾系の雑誌に載ることが多いことが、女性に人気がある理由の一つです。また、グループ活動の他に、映画・演劇・テレビ・ラジオなどバラエティを含む外仕事をこなしているメンバーが多く、各メンバーの知名度が家庭に浸透していることが強みです。

 齋藤飛鳥は、一期生最年少の13歳で乃木坂のメンバーとなり、11年間活動を続けてきました。メンバーの活動だけではなく、アイドルとして制約のある日常生活を送ってきたはずです。また、乃木坂の活動は、選抜から漏れてアンダーでも活動していて、順調とは言い難い時期もありました。父親が日本人で母親がミャンマー人のハーフで、小顔の持ち主であることは有名です。どう見ても、要領よく人付き合いができない彼女が、困難な歩みを続けながら日本を代表するアイドルグループを牽引するメンバーに成長していく過程こそ、稀有で感動的な物語です。齋藤飛鳥は、乃木坂を作ってきたメンバーであるだけではなく、青春を捧げてきた乃木坂によって作られたアイドルです。バナナマンからも「あすかちゃん」と唯一名前で呼ばれていました。齋藤飛鳥は、乃木坂のイメージを純粋に体現したアイドルでしょう。

 多くが中学生や高校生で仕事をスタートさせるアイドルメンバーです。精神的にも体力的にもこの年代ではきつい仕事です。そうした理由から、アイドルグループの主要なメンバーが、突然仕事を休むことが多いようです。アイドルグループを運営する側が、そうした年代の子供達を扱っているという認識が希薄であることもそうした問題を引き起こす原因でしょう。

 アイドルグループに入るためには、驚くほどの高倍率なオーディションを勝ち抜く必要があります。乃木坂五期生は、応募人数は87,852人、日本のグループアイドル史上最多となる7987倍の倍率を勝ち抜いて合格した人たちです。必要な技量だけではなく、特別なオーラ・華があると思われます。そうした才能を認められて乃木坂のメンバーになれても、各シングルの表題曲を歌う「選抜メンバー」が楽曲ごとに選抜される仕組みですが、選抜に漏れると本格的な活動はできません。選抜されないでアンダーで活動するメンバーは、人気商売として苦しい立場で生活しています。しかし、主にアンダーで活動していたメンバーでさえ、卒業後に様々な分野で活動している才能豊かな人たちの集まりが乃木坂46です。

 以前は握手会という形で実施されていましたが、現在はオンラインでミーグリは実施されています。ミーグリは、「ミートアンドグリート」のことで、英語では「Meet and Greet」と表記されます。このミーグリのメンバー別の販売完了数などが人気度判定の材料になっています。すなわち、オタ達の評価がメンバーの立ち位置を決める材料となっています。アイドルとそれを押すオタ達とは、対極の青春を送っているように私は感じます。オタ達の批評の言葉は、辛辣な印象を受けますが、メンバーにとってはとても気になることです。それもメンバーの精神状態に影響しているようです。

 齋藤飛鳥は、卒業後どのような活動を行うのでしょうか。モデルを行っていたり、衣装に関心があるのでその関連の仕事もありかと思います。また、映画の出演の経験もあるので、女優として活躍する道もありそうです。アイドル活動は、年齢に影響されるので、その後の進路を考えて経験を積む必要があります。乃木坂のメンバーの多くは、それぞれの才能を生かして現役の段階で様々な活動を行っています。白石麻衣・西野七瀬・堀未央奈・生田絵梨花を代表として、卒業後も売れっ子生活を送っているメンバーが多くいます。齋藤飛鳥も、今までの経験を糧として、新たな世界で頑張ってほしいと思います。


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