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外へ出ると、甘い独特な香りが漂ってきます。キンモクセイの花の香りです。爽やかな秋風とともに感じられることが多いのですが、今年は、気温が25度を超える夏日の秋の香りです。8日(日)・9日(体育の日)の連休、小学3年生の娘と初秋の海と山へ出かけました。
10月8日(日)・・・葛西臨海公園
今年の夏は、海へ連れて行かなかったので、近くの葛西臨海公園で浜遊びをさせようと思い、出かけました。下の画像のように、キバナコスモスが満開でした。草原では、特別な仕掛けを使って、大きなシャボン玉や、数多くのシャボン玉を一斉に作って楽しんでいる方がいました。娘は、まずそこでシャボン玉と大いに戯れていました。
シャボン玉は、太陽光線を反射して虹色に輝くのですが、童謡「シャボン玉」でも痛感するように、とてもはかない存在だから、より美しく感じるように思います。
子どもは、泥遊びが大好きです。葛西臨海公園の浜は、砂浜ですが、干潟っぽい条件もあり、泥状態の場所もあります。まずは、砂を積み上げて山作り。しばらくすると、カニやヤドカリや貝類を探して、海の中へ入り込んでいきました。
子どもが遊んでいる間、浜辺の石に腰かけて娘と海を眺めていました。キラキラと太陽光線を反射しながら、長閑に波打つ海を見ていると、秋というよりも、まどろむような春の海を感じてしまうほど、心も体も温かくなる日でした。
昼前に、砂遊びを終えて、原っぱで昼食をとりました。その後、消波ブロックでカニ採りをしました。割り箸の先にテグスを結び、下にアタリメを付けた極めてシンプルな仕掛けです。「カニさんも裂きイカが好きなんだね。」と言いながら、カニを釣り上げていました。このカニは食用にもできるのですが、バケツのカニは、帰りに全て戻してあげました。
公園内で大道芸をやっていました。こうした大道芸がとても好きな子で、喜んで見ていました。葛西臨海公園は、都心から近くて気軽に浜遊びができるので、とても利用価値のある場所です。一之江駅行きのバスに乗り、新宿線の船堀駅で途中下車して、まねきの湯(以前の東京健康ランド)で入浴してから帰宅しました。私自身の運動にはなりませんでしたが、砂遊びやカニ釣りが楽しかったという、娘の感想でした。
10月9日(体育の日)・・・日向山
奥武蔵の芦ヶ久保駅から、ハイキングレベルで登れる日向山(ひなたやま・627m)へ行きました。昨年も同様のコースで歩いた場所です。ここは、山歩きだけではなく、山麓に広がる果樹園で、昨年はりんご狩りを楽しみました。今年も、同様なことを考えて出かけました。
駅からしばらくは、舗装された坂道を歩きます。途中の源寿院の境内には、芦ヶ久保の観音様と呼ばれている大きな観音様があります。ここを過ぎて、下の画像の小川を渡る橋を越えると山道となります。
しばらく山道を歩き続けると、小さな山里に到着し、そこに琴平神社があります。鐘楼のような休憩スペースがあります。登って腰かけると涼しい風が心地よく感じられます。琴平神社の鳥居を越えて階段を登ると、小さな社があります。
その左手に害獣除けのフェンスがあり、開閉するドアが設置されています。娘は、ちょっとびっくりしていました。クマなどの獣が居る檻の中に入っていく感覚でしょうか。無論このフェンスは、全国的に増えている鹿の食害を防ぐためのもので、熊除けのものではありません。
ただし、クマに注意の看板はありましたので、クマが出没することもあるようです。サルに餌を与えないようにという看板もありましたので、サルも出てくるようです。
最後に急な階段を登り、しばらく歩くと日向山の山頂に到着します。南側が開けて展望が良い山頂です。正面に二子山、右手に武甲山が望めます。この山は、良く日が当たることから付けられた山名だろうと思います。
子どもが、おにぎりのご飯粒を落としました。間も無く、小さなアリがご飯粒を運び始めました。すると、少し大きめの別の種類のアリが、そのご飯粒を横取りしました。小さなアリは諦めきれずに、うろうろしていました。数種類のアリが、生き残りの為に戦い続けているのです。そんな小さな世界を、外で食事をすると、垣間見ることができます。そんな意味でも外で食事をするのは、とても楽しいことです。
この地域の低山では、まだ紅葉には時期的に早いのですが、紅葉しかけた木々を見ることができます。もう少しで、もっと美しい自然を楽しむことができる季節となります。
昨年訪れた果樹園は、登山路を囲むようにキュウイが鈴生りでしたが、肝心のリンゴの木が切り払われてありません。おまけに、管理人もいませんでした。ということで、果樹園でりんごかブドウの摘み取りができると思っていましたが、今回は残念! 娘も残念がっていました。
車道ではなく登山路を選択して歩き、小川を渡ってしばらく行くと、果樹公園と呼ばれる場所があり、とても長いローラーコースターがあります。下まで滑って、再び元の場所に戻るのが大変に感じるほどです。
芦ヶ久保駅に並ぶように「道の駅」がありますので、そこでソフトクリームを食べ、売店で地元のブドウを少し買って帰りました。山登りで使う西武秩父線の奥武蔵の山は、私自身の山登りではそんなに感じませんが、家族で来ると、とても時間がかかり、遠くへやってきたという印象を受けます。それでも、様々な自然が残ったとても楽しい場所です。
日頃経験できない体験や、日常は感じない感情を刺激するお出かけは、子どもにとって、とても貴重だと思います。それは、費用をかけて遠出しなくとも、比較的近くでも楽しめると思います。