3月28日(土)、講習会合間の休日に、山菜師匠山縣さんと、彼が所属している新ハイの仲間であり、私とも顔見知りの河野さんと山へ出かけました。今回は、河野さんがリーダーを務める新ハイ山行の下見が目的で、行き先は甲斐の山でした。
新ハイとは、月刊誌「新ハイキング」を出版する会社が運営する全国規模の山とハイキングのクラブです。新人レベルから上達者レベルまで、様々な山登りをしているクラブです。
一時期、私も会員でしたが、山行の日程が合わなかったので、今では参加していません。河野さんとは、新ハイの山行でご一緒したことがありました。
勝沼ぶどう郷に8時7分に着く電車に乗るために、4時起きして5時過ぎに家を出ました。上の画像のように、まだ外は夜明け前でした。都営新宿線から市ヶ谷でJRに乗り換え高尾で甲府行に再び乗り換えて勝沼ぶどう郷駅まで向かいました。勝沼の駅前からタクシーを使い檜峰神社(ひみねじんじゃ)まで入ります。タクシー代は5500円程度でした。
かつては勝沼駅でしたが、20年ほど前から勝沼ぶどう郷駅と改称されました。タクシーの運転手は、ぶどうおよびワイン関連の観光客で生計を立てているので、冬場の売り上げはさっぱりだと言っていました。勝沼にぶどう郷を加えた名称にした理由がよくわかります。この駅は、数年に一回程度の割合で、私は訪れています。
8時45分に着いた檜峰神社は、釈迦ヶ岳の頂上に山宮がありますが、その麓の山中に檜峰神社本殿、拝殿、社務所があります。また「ブッポウソウ」と鳴く鳥がコノハズクであることが、初めて確認された地でもあります。この時の話は、私が小学生の時の国語の教科書に載っていたので、今でもその内容を記憶しています。「ここだったのか。」そんな思いで、石碑を確認しました。
この神社から釈迦ケ岳の登山路は始まります。神社に参拝した後、9時に出発。道はしっかりとしていて、順調に高度を上げることができます。ただし、今回は途中から地面が凍結していて、その上に落ち葉が被さった状態なので、スリップしないよう神経を使いました。下の画像の奥に円錐形に見える山が釈迦ケ岳です。
この登りで、私に思わぬアクシデントが!
スリップした時に、右足の腱を痛めてしまいました。2か月ほど前に横断歩道を渡っている時に、信号が点滅し始めたのでダッシュしたのですが、その時にプッツン的に筋肉の腱を痛めてしまいました。その結果、教室までびっこを引きながら歩く羽目に。
けれども、この時の痛みはほぼ完治して、今回の山行の一週間前の大岳山の山登り(このブログでも紹介)でも、まったく痛みはありませんでした。その治ったと思った古傷を、ひどく悪化させてしまったスリップでした。
上腿部と下腿部が一定の角度までは良いのですが、それ以上伸びると患部に激しい痛みが走ります。2人からちょっと遅れて慎重に歩かざるを得ませんでした。
釈迦ヶ岳山頂手前は爽快な岩場が続き、周囲の眺望も嬉しいほど開けてきます。・・・と言いたいところですが、そうした周囲の状況と裏腹に、私の足の状態は悪化の一途をたどりました。
11時27分、釈迦ヶ岳山頂(1641m)に到着。頂上は思いの外賑わっていました。この山の頂に立てば、富士山とその周囲の眺望の素晴らしさを納得できるでしょう。特に南アルプスの山々は端から端まで全体像を把握できます。頂上の富士山方向は、すっぱりと切り立っているので、遮るものがありません。その岩場で昼食をとりました。
2体のお地蔵さんは、秀麗富士山を借景に、釈迦ケ岳山頂に佇んでいます。拝めばご利益がありそうです。12時8分、釈迦ケ岳山頂を出発。
釈迦ケ岳に続く稜線上にある府駒山(1562m)を、12時45分に通過。そこからしばらく行った地点で、一般登山路を離れ、左手の支脈を下り始めました。無論、多くの人が通るわけではないパリエーションルートは、地図とコンパスを使ったルートファインディングが重要となります。
冬枯れた木々の枝先の青空は、陽光の輝きが春の到来を感じさせ、ひこうき雲が気持よく真っ直ぐに伸びていきました。河野さんからもらった、足の貼り薬と痛み止めの飲み薬で、ちょっぴり楽になりました。流石に、山登りのグループリーダーの装備は、準備万端調っていました。
このルートは、かなりキツイ下り斜面が続きます。稜線上を歩きますが、特に道が付けられているわけではありません。こうした道無き道は、もうしばらくすると藪となり、歩きづらくなる場所です。14時12分、稜線のピーク・日尻山(1474m)を通過。ほとんど登山者に歩かれていない、とても気分の良い尾根道も随所にあり、そこを麓に向かって下りました。
15時20分、最後のピーク・子仏山(1164m)に到着。ここからしばらく歩いて鉄塔をすぎれば、麓まで後僅かでした。山登りでは、すべての責任を自分で負うことが重要で、他の人に迷惑をかけることは慎むべきです。そんな思いで、時折激痛の走る足をかばいながら、足の運びを慎重に取って必死で二人を追って下りました。
16時10分、バス路線がある新田の集落に降り立ちました。石和温泉入口行きのバスは行ったばかりで、だいぶ時間がありました。そこで「立沢上」バス停までしばらく歩いて下り、そこでバスを待つ間、ウイスキーのお湯割りで乾杯。私の足の怪我がなければ、間に合ったバスでしたので、ここでご両人に謝罪しました。
帰りの途中、石和温泉駅近くの天狗街にある「鳥勢」という焼き鳥屋で、ちょっと一杯やることに。そのお店は、特別な入手ルートがある馬刺しと馬レバーがお勧め。生の牛レバーはご法度ですが、馬の生レバーはOKだそうです。
石和温泉駅を19時1分発の特急かいじに乗って帰路に着きました。
帰宅してネットの図を参考に患部の部位を特定すると、内側側副靭帯の損傷ではないかと思われます。一週間後の両足首の画像ですが、右足が浮腫んで左右の足の大きさが異なっています。右足の下腿部を指で押すと、へこんだ状態になります。
春期講習期間中でしたので、医者に診てもらっていませんが、行ってもせいぜい湿布薬と痛み止めの薬を出す程度でしょう。こんなに長期間浮腫が続く足の怪我は始めてです。月末には再び山登りができるよう治したいと思っています。
このような怪我は、老化現象の一つと言ってもよいでしょう。ご同輩の皆様、特に山登り時には、くれぐれも注意したいものです。
足の画像でブログを終わるのもイマイチ。講習のために、日頃より早く7時過ぎに家を出て、早朝の駅前公園で撮った満開の桜とユキヤナギの画像で、気分転換してください。
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