「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの山登り:例年より一か月早い今年のわらび採り

2015年06月07日 | 日帰りの山登り



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 今日は春の山菜採り第二弾を綴ります。例年ですと、6月の中旬から下旬にかけてわらび採りに出かけます。しかし今年は、山菜師匠山縣さんと私の都合がうまく合わず、ちょっと早めの5月24日に出かけました。「わらび採り」で収穫できるものは、ワラビの他にミツバ青山椒などです。その他に、モミジイチゴニガイチゴなどのキイチゴも採って食べることができます。

 高齢者の山菜取りで、道に迷い遭難するといったことがよくあります。山菜採りに出かけると、一般登山路を離れ藪の中に入っていくことが多く、方向感覚をなくすことがあります。また、山菜が採れる場所は、各自が秘密にしたい場所だったりします。ちょっとした冒険心をくすぐる山歩きとなりますが、単独は避けた方がよいでしょう。

 今回の山菜取りの場所は、奥多摩方面ですが、あとは秘密にしておきます。






 今年は、キイチゴ類は時期的に早く、また山椒の実も収穫するには小さ過ぎました。けれども、例年ですと花が散ってしまっているマルバウツギ(上2枚)や、ガクウツギ(下2枚)などが満開でした。そして、マルバウツギの葉の上には、ハナムグリやカミキリムシが蜜を吸っていました。植物と動物は密接に連携して、活動の最盛期を迎えていました。






 下の画像は、コゴメウツギタニウツギの花です。首都圏の公園では、タニウツギの仲間のハコネウツギの花が咲き始めています。今年はタイミング良く、いくつかの場所でウツギの仲間を観察できました。近いうちに、ウツギについてまとめてみたいと思います。このように、5月を代表する植物が、ウツギの仲間と言ってよいでしょう。






 例年は、6月に出かけるわらび採りですが、6月にはその時期の温度と湿度で体力を消耗します。今年は記録的に暑い5月となりましたが、それでも例年に比べれば、楽な山菜採りでした。周囲は、青葉・若葉が日に照らされて、生き物が躍動する季節となったことを実感します。






 藪道の周囲には、ハンショウヅル(上の画像)や、葉が白化したマタタビの木や、ヤマツツジの花が咲いていました。いつもの年ですと、コアジサイの幻想的に美しい花も咲いていますが、今年は少し早かったようです。5月から6月に移ると、ウツギの仲間からアジサイの仲間の花に、山でも里でも明確に移行します。日本では、名残を惜しんでいる間も無く、どんどんと季節が過ぎていくことを、植物を眺めていると実感します。






 ワラビを収穫後、帰りの登山路には、フタリシズカ・カキドオシ・マムシグサなどの野草の花々が咲いていました。カキドオシはシソ科の植物で、隣接地から垣根を通して進入してくることがカキドオシの名前の由来です。マムシグサ(テンナンショウ)の仲間は大変多く、私には判別できません。また、
マムシグサの仲間は雌雄異株ですが、場合により性転換して雌株になる性質を持っています。秋に山道を歩いていると、マムシグサの真っ赤な目立つ実をよく見かけます。









 尾根筋に出ると、周囲の木々は広葉樹林となり、尾根に覆いかぶさるように若葉の枝を張っています。山の麓の民家には、毎年お目にかかるジギタリスのピンクと白の花が、今年も綺麗に咲いていました。だだ、麓のおばあさんが大切に育てていたサクランボに似た赤い小さな実をいっぱいつけるユスラウメの木が、今年は切られていることが分かりました。ユスラウメの赤い実を、私たちに木から採って食べることを勧め、ご自分は焼酎に漬けて食前酒にしているのだと言っていました。残念ですが、代替わりしたのかも知れません。

  「年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず」と言いますが、このようにおばあさんが居なくなれば、育てていたユスラウメの木も死んでしまいます。私の母は丹精込めて山野草を育てていましたが、その面倒を見る母が亡くなれば、年年歳歳花相似たりとはいかないのが現実でしょう。






 帰宅後、鍋に湯を沸かして、沸騰後に火を止め、採ってきたわらびを洗った後で、沸騰した湯に投入し、アク抜きに重曹(炭酸水素ナトリウム)を入れて翌朝までそのままにしておきます。それを、醤油・酒・味醂を混ぜた液に漬けた「わらびの一本漬け」(上の画像)と、酢に小口切りの唐辛子と少量の砂糖を入れた液に漬けた「わらびのピクルス一本漬け」(下の画像)の二種類を作りました。

 私は、わらびを多く食べることはありませんが、季節の味として、この二種類のわらび料理を楽しんで味わっています。






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