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「マッキーのつれづれ日記」

進学教室の主宰が、豊富な経験を基に、教育や受験必勝法を伝授。また、時事問題・趣味の山登り・美術鑑賞などについて綴る。

マッキーの山登り:紅葉の苗場山・・・その1:和田小屋から山頂へ

2011年10月15日 | 泊まりがけの山登り



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10月9日~10日の連休、この時期としては久しぶりに小屋泊まりで、秋色に染まった山々を堪能した。

行き先は、新潟県と長野県境にある苗場山(2145m)で、師匠Y氏と熊本県在住のAさんそして私という3人グループの登山だった。

私の山ブログに頻繁に登場するY氏について、ちょっと触れておきたい。

私よりも数歳年上のY氏は、大学時代から山に登り、山菜・木の実・キノコなど山の幸にめっぽう詳しく、私はその点において師匠と仰ぐ人物である。

彼の姓には山の字が、そして名には登の字があり、まさに「名は体を表す」の諺通りである。


(神楽ヶ峰方面から望む苗場山)

苗場山(なえばさん)は新潟県南部、長野県北東部の県境に位置する標高2145mの火山で、日本百名山に数えられる。

この苗場山の印象と特徴を一言で言えば、「天空の湿原」を持つ山である。

最後の急坂を登り切った山頂に、思いもよらぬ広い湿原が広がっている景観は、ちょっと他の山の頂とは異なる。

私の前を歩いていた疲労困憊気味の男性は、頂上に到達し周囲の湿原を目の当たりにして、(ちょっと大げさに思うが)「おー、おー!」と感嘆の叫びを発した。


(苗場山山頂に広がる湿原)

私たちは、7:48東京発のMaxとき307に乗車し、越後湯沢に9:04到着。

駅前からタクシーに乗車し、およそ30分6000円弱で和田小屋に着いた。

この山は、公共交通の便が悪いが、車を使って早朝から登れば、日帰りも十分可能な山である。

私たちは、祓川(はらいがわ)コースと呼ばれている、かぐらスキー場から神楽ヶ峰を越えて山頂に至る、およそ4時間のコースを登りに選択した。

翌日の帰路は、神楽ヶ峰を少し下った分岐点から右手に進路を変え、田代原のドラゴンドラ(タイプミスではない、そうした名称)への登山路を下山した。



9時50分、和田小屋を出発。

祓川コースの前半は、涸れ沢が登山路になったような滑りやすい登山路ではあるが、悪路には今年設置された区間を含めて木道が頻繁に設置され、かなり整備された登山道といえる。



10時58分下ノ芝、11時41分中ノ芝到着。

中ノ芝周辺の紅葉は、登りの登山道において最も美しい。

ここでしばし休憩すると良いだろう。



12時9分上ノ芝を通過し、しばらく登れば稜線に出て小松原分岐点に至り、進路を左手にとると、登山路は水平道に近くなる。

何の変哲もない大げさな名称の「股スリ岩」を通過して、12時32分神楽ヶ峰到着。

と言っても神楽ヶ峰は、峰という名には相応しくないなだらかな稜線上にあり、たぶん場所を示す道標がなければ、通過してしまうだろう。

ただこの地点は、強いて挙げれば登山路左手の展望が大きく開け、休憩するには良い場所である。

その結果、神楽ヶ峰を示す道標は、おばさんたちの休憩場所に占領され、今回撮影不能であった。(ただ、道標と一緒におばちゃんたちも撮ってあげれば話は別だが。)

この地点を過ぎれば、苗場山が目前に大きくその姿を現す。

ここから富士見坂を一旦大きく下り、お花畑と呼ばれる地点から登り返して頂上に到る登山路が見て取れる。

富士見坂下りの途中に、雷清水と呼ばれる湧き水があり、とても冷たくおいしい水で、夏山では登山者のオアシスとなるだろう。

しかし、この湧き水のために、その下の登山路はぬかるんでいて、「人生楽ありゃ、苦もあるさ」の歌詞の通りである。



お花畑から見上げると、雷清水周辺に渋滞が見られたが、喉から手の出るほどおいしいこの清水を飲まなければ別だが、団体の後に続いてこの清水を通過するのはぜひ避けたい。

私たちは、お花畑と呼ばれている神楽ヶ峰と苗場山の鞍部で昼食を取った。

名称からすると、夏の高山植物の咲く時期には、さぞ美しい草花が咲き乱れることだろう。



13時24分、お花畑を後に最後の急坂が始まる。

急坂の登り方は、できるだけ階段登りを避け、ゆっくりでも良いから休まずに一定のペースを保ちながら歩くことである。

この登りは、コースの中では最も急坂だが、神楽ヶ峰から見て感じるほどきつくはない。

14時6分、急坂を登り切ると、視界が大きく開け、天空の城ラピュタ、いや違う天空の楽園でもなく、そう天空の高層湿原が眼前に広がっている。



苗場山山頂の景観は、他にはあまり見かけない。

登りきった標高2000mを超える所が、広い湿原になっていて、ピークに到達した達成感が沸かない代わりに、何とも言えない開放感を味わえる。

私たちは、夕食まで間があったので、山小屋宿泊の手続き後、湿原の散策に出かけた。

多くの植物は枯れた茅状態になり、「秋の日はつるべ落とし」の諺通り、かなり早く傾きかけた秋日が、周囲をセピア色に染めていた。



山頂に建つ苗場山自然体験交流センター(苗場山頂ヒュッテ)は、紅葉の時期とあって、夕刻にはほぼ定員一杯の登山者で賑わっていた。

夕食はカレーライス・福神漬け・ポテトサラダなど、朝食はバイキング形式で、副食を各自が好きなように皿に盛って食べるようになっていた。

一泊二食付き8500円のこの山小屋は、混雑度はきつかったが、食事や管理はまあまあで、トータルで優もなく不可もない山小屋だった。



次回のブログでは、高層湿原に訪れた秋の閑寂な画像と、復路の素晴らしい紅葉の画像をお届けしよう。

自宅に居ながらにして、秋色に染まった山々の美しさに、ブログ訪問者が浸れるよう願っている。

マッキーの山登り:紅葉の苗場山・・・その2:高層湿原とドラゴンドラへの下山路


(登り標準歩程時間:和田小屋~1.10~下ノ芝~1.30~神楽ヶ峰~1.30~苗場山)



 


マッキーの山登り:今年の夏山は、日光男体山と日光白根山・・・二日目

2011年08月26日 | 泊まりがけの山登り

 
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ヨーロッパのバカンスとまではいかないまでも、お盆休みを利用して、多くの人たちが帰省や旅行をするために、国の内外を移動して休暇を楽しみます。
私もお盆の時期に、決まって夏山に登り、下りてきたその足で故郷新潟に帰省し休暇を過ごします。 
今年の夏山は、8月11日から12日にかけて一泊二日の日程で、日光の男体山と白根山を登るという計画でした。
前回のブログで、一日目の男体山の山登りを載せましたので、興味ある方は参考にご覧下さい。
 『今年の夏山は、日光男体山と日光白根山・・・一日目』
今回のブログは、前回のブログに続けて、二日目の日光白根山の山登りについて、まとめてみたいと思います。

【二日目】
素泊まり4500円+入湯税150円というリーズナブルな日光湯元の旅館宿泊代は、12日の朝は早立ちなので、初日の宿泊手続きの時点で精算しておきました。
12日の朝は、5時出発の予定でしたが、前日の疲れがたまっていて、結局5時30分の出発となってしまいました。
登山口までは、日光湯元の交番を目印に、キャンプ場方面に道を曲がり、その前を通ってスキー場に続く砂利道を歩きます。



キャンプ場近くで、ネットで保護されたヤナギランの群落がありましたが、ちょっと見苦しい対処法ですが、そんなことでもしないとヤナギランが絶えてしまうのでしょう。
迷うことなく、冬にはゲレンデになるであろう草原の中の一本道を山に向かって歩き続けると、やがてしっかりとした案内板が設置された登山路入口にたどり着きます。



登山路入り口の標識は、地元の人たちの配慮でしょうか、綺麗な造花や置物で飾られていました。
昨日の男体山よりも、明らかに険しい登山路が続く登山口を、6時5分に出発。



ネットで検索すると、日光湯元から外山の鞍部までの急坂は、一般登山道とすべきではないほど険しい道であるかのように書かれているものが散見されます。
しかし実際は、木の根や段差が大きかったり障害物が多いものの、登山路は整備されていて、迷う所もなく順調に高度を上げることができました。



7時38分、急坂の終点である外山の鞍部に到着。
ここからしばらくは、稜線の緩やかな上り下りを進みます。
鞍部までの、急坂と打って変わって、周囲にはお花畑が点在し、夏山の稜線歩きを楽しむことができます。 



日光白根山から名づけられたシラネアオイには、この時期お目にかかることはできませんが、色鮮やかな赤紫色のハクサンフウロ
が、ここ彼処に咲いていました。



この山域でもっとも多く見ることができる花が、キオンです。
同じ時期に咲くキク科の植物として、ミヤマアキノキリンソ​ウミヤマキオンハンゴンソウなどがあります。
この山域に咲き乱れるこのキク科の植物名の同定が、さまざまなブログ等で異なります。
しかし、特徴等から推察すると、このキク科の植物名を、私はキオンと結論付けました

登山路が岩場にさしかかると、砂礫の登山道脇に、ヒメシャジンの綺麗な青色の花が咲いています。
日光白根山の地質は、安山岩とそれが風化した砂礫で、そうした理由からヒメシャジンも他の地域より矮小化し、草丈が10cmにも満たない大きさです。

気持ちの良い尾根を歩いて、8時45分、前白根山山頂に到着しました。 
その小高い頂から、これから上る白根山が、独立峰のように前途にそびえています。



キオンの大群落の向こうに、踏破すべき白根山の雄姿を望むことができました。



また、前白根山と奥白根山(白根山)の谷間に、コバルトブルーの五色沼が色を添え、美しい景観を創出しています。



キオンの群落に混じり、ツワブキのような葉を持ち、鮮やかな黄色の花をつけたマルバタケブキの花が、ヒマワリの如く目立ちます。 



夏の日差しに照らされた青々とした草木
夏の高層雲をたなびかせた群青色の天空
都会の蒸し暑い熱風とおさらばして、高原の涼風を体に受ける
茫々たる夏草に分け入り、遥かに続く小道を進む 



この時期この山域に咲いている花は、黄色が多く、その中でも足下に可憐に咲くイワオトギリの花は、小さくとも目立ちます。
 (追記:後日友人で植物に詳しいAさんより、 この花は同属のシナノオトギリではないかとの指摘がありました。)



前白根山から五色沼を経由して避難小屋に至る道も、前白根山から続く稜線歩きの後、稜線から右手に道を分け急勾配の下り登山道を経て避難小屋に至る道も、時間的・体力的にさほどの差はありません。
樹林帯に入ると、半日陰を好むのか、カニコウモリの群落に出会うことがしばしばあります。

急勾配の下りを経て、 9時35分、五色沼避難小屋に到着。
避難小屋からしばらく平坦な道を進むと、白根山への最後の登りが始まります。 
前白根山から下りて来た稜線の高さまで登り返すと、その稜線の向こうに、上の画像のように昨日登った男体山と中禅寺湖が見えてきます。



厳しい登りを過ぎると、やや勾配はゆるくなり、白根山の頂上とその頂に立つ登山者の姿を望むことができます。
しばらく進むと
祠が祀られた場所に着きますが、そこから少し進み一旦少し下って急勾配を上り返したピークが白根山の頂上です。
11時3分、白根山の山頂に到着しました。
360度展望の利く白根山山頂で、目的を達成した満足感にひたりながら、しばし休憩しました。
ただ頂上は岩場で狭く、長く休憩するためには、祠のある最初の頂に戻ったほうがよいでしょう。



祠のあるピークから少し下った静かな場所で、昨日労力を費やして買ったパンで昼食をとりました。
今から下る丸山高原の山頂駅から、家族連れやグループ登山の人たちが、頂上間近の登山道を大勢歩いていました。
白根山の登山ルートとしては、丸山高原の山頂駅から登るルートが一番楽で、登山者数も多いようです。
反対に、歩程が長いことと、自家用車利用のため同じ場所に戻る人が多いといった理由で、日光湯元から前白根山を経由して丸山高原へ下るルートを選択する方は、少ないようでした。



食事と休憩を終え、11時45分白根山山頂からロープウエー山頂駅に向けて下山を開始。
下山道には、 トウヤクリンドウの清楚な花が咲いていました。
登山道は、登山者が多いため良く整備され、特に後半部分は、お気軽散策路にもなっているので、歩き易い道が続きます。
最近多くの場所で見受けられる害獣進入予防の柵を通り、丸山高原頂上駅に、13時8分に到着しました。
丸沼高原のロープウエーは、数人乗りのゴンドラが連続して運行されているタイプで、1000円の乗車券を買って、一人ゴンドラに乗り込みました。
途中でゴンドラが絶好の更衣室であることに気付き、急いでパンツからシャツまで全て着替え、登山靴もサンダルに履き替えましたが、もし着替えが間に合わなかったら、変態と思われたかも。

 

丸沼高原から14時20分のバスで鎌田まで行き、そこでバスを乗り換えて沼田駅まで行きました。
列車の待ち時間の間、駅前の蕎麦屋に入り、冷えたビールと肴そして蕎麦を注文し、山から戻った娑婆の利便性を享受しました。
上越線下りは、7月の水害で越後湯沢と六日市の間が不通でしたので、越後湯沢と長岡間は上越新幹線を使い、長岡から信越線下りに乗り継ぎ、故郷新津(現新潟市秋葉区)にた
どり着きました。

物理の『慣性の法則』は、人の生活にも当てはまるようだ。
惰性で生きる日常生活から抜け出して、
時の流れに棹差し、ブラウン運動のように自在に動き回る。
時には精神衛生上、そんなことも必要だ。

(今回の所要時間)
湯元旅館5:30→0.35→6:05登山口→1.33→7:38外山鞍部7:45→1.00→8:45前白根山8:55→0.40→9:35五色沼避難小屋9:40→1.23→11:03白根山11:45→1.23→13:08ロープウエー山頂駅(計6時間34分、休憩時間含む)
 
(参考標準時間)
湯元旅館→0.40→登山口→1.30→外山鞍部→0.50→前白根山→0.30→五色沼避難小屋→1.00→白根山→1.50→ロープウエー山頂駅(計6時間20分)


マッキーの山登り:今年の夏山は、日光男体山と日光白根山・・・一日目

2011年08月23日 | 泊まりがけの山登り



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『分け入っても 分け入っても 青い山』(山頭火)・・・夏の登山を考えているとき、思い出の情景とともに必ず思い浮かぶ俳句であり、私にとって夏山の労苦と感動と喜びのすべてを短い言葉で表している俳句です。


今年、私の恒例8月夏山登山は、実家に早く戻ることが前提でしたので、一泊二日の日程となりました。

二十代より続けている夏山登山は、北アルプスや南アルプスを中心に、山小屋に二泊から四泊する日程で行ってきました。

悪天候により、途中で短期間に計画変更したことがありますが、今回のように計画段階から一泊二日の行程は初めてでした。

この条件で私が直ぐに思いついた山は、日光の男体山と白根山

いずれも、かつて日帰り登山を計画してまだ実行せずに、私が登っていない山でした。

二つの山は、手ごろに登れる百名山で、位置的に2日間で連続して登ることも可能であり、白根山から下ってバスで沼田に出れば、帰省する新潟に列車が接続できます。

ということで、行き先は日光の男体山と白根山に決まりました。


今回の夏山登山は、およそ以下のような計画でした。

8月11日 
自宅を出発し、浅草から電車で東武日光駅へ。そこでバスに乗り継ぎ登山の起点となる二荒山神社前まで行き、男体山を往復する。下山後バスで、日光湯元の旅館まで行き宿泊。

8月12日 
日光湯元の旅館を出発し、前白根山・避難小屋を経由して日光白根山に登頂。その後、丸沼高原に向けて下山し、ロープウェーで麓の丸沼高原に下りる。鎌田でバスを乗り継いで沼田駅まで行き、水上・長岡と乗り継いで故郷新津(現新潟市秋葉区)へ戻る。

今回のブログでは初日の男体山登山を、そして次回のブログで二日目の白根山登山をまとめてみたいと思います。


【一日目】

8月11日、4時起床。

駅前のコンビニで朝と昼の食料を購入し、5時37分の電車に乗り、東武浅草駅へ向かいました。

6時20分発の東武伊勢崎線快速東武日光行きの電車に乗車(1320円)。

8時26分東武日光駅に到着し、8時37分発の湯元温泉行きのバスに乗車(1100円)。

乗客は、観光客よりも、戦場ヶ原散策+温泉の中高年登山客が多かったようです。

二荒山神社前で下車し、直ぐ道を渡り反対側にある石段を上り境内に入ります。

右手の社務所で入山料500円を払って登拝の手続きをして、登拝交通御守護のお守りをいただきます。

このお守りが、通行手形であり、入山料の領収書ともなっているのです。

この神社の御神体が、まさに男体山(二荒山:ふたらさん)であるので、正面の拝殿の中を通り抜け(登拝門)、そこから続く登山路を登り始めます。

3合目まで樹林の中を進み、いったん舗装された林道に出た後、4合目までなだらかに舗装された林道を歩きます。

往路・復路とも、この分岐点を見間違えなければ、この登山路で道に迷うことはありません。

鳥居のある4合目から本格的な登山道が始まります。

樹林の中の九十九折の登山道をひたすら登りますが、青さを際立たせた中禅寺湖を、時折眼下に望むことができます。

男体山の山頂まで、登り一本調子の登山道ですが、湖から涼しい谷風がしばしば吹き上げてきて、暑さを和らげてくれます。

この山は、8合目からの火山性の砂礫の登りがきつく感じられます。

今年は、月2回の山登りを目標としつつ、月1回の山登りも満足にできずに、例年になく運動不足の状態でした。

したがって、最後の登りでは体が重く、砂礫の登りを歩きづらさを感じながら、一歩ずつ登りました。

幾度となくこの山に登っている常連さんも、「8合目からは毎度きつく感じる。」と私に話してくれました。

登山路には、この時期、あまり高山植物の花は見られませんが、ダイモンジソウの花が火山岩にしっかりと根を伸ばして咲いていました。

ダイモンジソウ)
ユキノシタ科。
「大の字」に似た花を付ける。
葉の色形、花の色形でさまざまな種類がある。
また、「人の字」に似た人字草(ジンジソウ)もある。
開花時期は、9~10月。

下の画像は、頂上直下の急勾配の砂礫の登山道。

頂上まであと僅かなのですが、やはり長く感じられます。

頂上直下のピークに出ると、周囲の夏の山々が目に飛び込んできます。

ぐるりと周囲を眺望できる頂上手前の平坦なスペースには、二荒山大神の像が立っています。

その右手に二荒山神社奥宮の祠が祀られ、男体山の頂上は、そこから右手に少し行った所にあります。

大きな剣が岩の上に立つ男体山(二荒山)山頂に到着。

見晴らしは、像の建つ場所が一番良く、私も頂上から戻りそこで昼食をとりました。

眼下には、中禅寺湖が一望でき、スペースもたっぷりあるので、団体登山の人たちも余裕で休憩できるでしょう。

この日は、全国的に猛暑となりましたが、湖から吹き上げてくる涼風は、何物にも代え難い自然からの贈り物でした。


【男体山】

栃木県日光市にある標高2486m火山で、山体は日光国立公園に属し、日本百名山のひとつ。
男体山は二荒山(ふたらさん)とも呼ばれ、その「ふたら」とは観音浄土の補陀洛(ふだらく、梵語)から出ている。
日光という地名は、「二荒」を音読みにしたものともいわれる。
奥日光は男体山の噴火活動などにより、劇的に地形を変えてきたエリアで、湖や滝・草原や湿原などさまざまな自然の景観を楽しむことができる。
奥日光の歴史は、奈良朝末期から平安朝初期にかけて活躍した僧侶・勝道上人(しょうどうしょうにん)が二荒山(男体山)登頂に成功したことに始まる。
以来、江戸時代までは修験の地として、明治以降はリゾート地として発展する。

50分ほど、360度の眺望と、涼しい谷風に吹かれながら、昼食と休憩を楽しんだ後、麓に向けて下山開始。

 

この時期、この山域に頻繁に群落で見られるキク科の植物は、ミヤマアキノキリンソ​ウミヤマキオン、それにハンゴンソウも考えられましたが、結論としてはキオンであると考えられます。

(キオン)
キク科の多年草。
名前の似ているシオン(紫苑)とは同科別属。
頭花は同属のハンゴンソウに似るが、キオンの葉は切れ込まない。
高さ50–100cm。
8–9月に小さく鮮やかな黄色の花を咲かす。



急いで下る下山道の傍らに、可憐にイチヤクソウの花が咲いていました。

イチヤクソウ
イチヤクソウ科は双子葉植物の科で、3または4属、30種ほどからなる。
日本にはイチヤクソウウメガサソウなど3属10種ほどが自生する。
すべて草本で、森林に生育し、常緑多年草が多い。
北半球の亜寒帯温帯、一部は中米・西インド諸島の熱帯まで分布する。
近縁なシャクジョウソウ科腐生植物)を含めることも多い。
サリチル酸メチルを多く含むため特異な香りを持つものもある。は互生。
は両性花、4-5数性で放射相称、茎先に単生、あるいは散房・総状花序をつける。
花冠は白または赤く色づき、子房は上位で4-5室に分かれ
る。
果実は果で、微細な種子を多数含む。

花が美しいので山草として栽培されるものもあるが、特殊な菌根を形成する必要があり栽培は容易でない。

久しぶりの山登りで、これまた久しぶりに足の親指にまめができて、下山道ではそれが潰れてヌルヌルする状態になりました。

 

麓の社の鳥居をくぐり、ほぼ地図に記載されている所要時間で、登山を終了。


【今回の所要時間】

東武日光駅8:37→バス0.50→9:30二荒山神社9:40→0.53→10:33,4合目登山道入口→1.42→12:15八合目→0.58→13:13分山頂(登り所要時間:3時間33分、休憩時間含む)

山頂14:05→2.15→二荒山神社16:20(下り所要時間:2時間15分、休憩時間含む)


【一般所要時間】

二荒山神社→1.20→4合目登山道入口→2.10→男体山山頂(3時間30分)

男体山山頂→1.30→4合目登山道入口二→0.50→荒山神社(2時間20分)


二荒山神社発行の登拝案内図では、登拝門→50分→3合目→30分→4合目→160分→頂上(4時間)

頂上→120分→4合目→30分→3合目→30分→登拝門(3時間) となっています。

 

二荒山神社に下山後、バスで日光湯元の旅館へ行く前に、一仕事する必要がありました。

それは、今日宿泊する旅館を、次の日は早朝に出発するため、食事無しの場所をネットで調べて選んだことが理由でした。

その仕事とは、湯元の温泉界隈には食料を得ることのできる場所が無く、男体山から下りてきた中禅寺湖周辺で食料調達することでした。

しかし、捜せどもお土産屋を含めて、食料を売っている店が見当たりません。

偶然交番を見つけて、お巡りさんにことの次第を話し、そうしたお店があるかどうか聞きました。

すると一軒だけ、小さなスーパー(雑貨屋さん)があるとのことで、バス停2つほど歩いて教えてもらったスーパーをようやく見つけ、当日の夕食と次の日の朝食・昼食などを購入することができました。

そのスーパーから、少し先の原っぱの前にぽつんと立つバス停で時間待ちの間、設置されたベンチに腰掛けていると、思わぬ労力を強いられ火照った体を、夏の赤みを帯びた夕日がいっそう熱く強く照らし続けているように感じました。


数人の乗客を乗せてやって来た17時52分発のバス(800円)で、予約しておいた日光湯元の旅館へ向かいました。

日光湯元の旅館に到着後、案内された部屋は、バストイレ付きであるものの空調と冷蔵庫無しで、代わりに扇風機が置いてありました。

入湯税150円を含め、素泊まりで4650円とリーズナブルな宿で、今の御時世では奨励すべきとても節電型の宿でしたが、山小屋と比較すれば、そのアメニティに文句など出ようはずもありません。

早速、バスタブで洗濯をして、洗濯物を扇風機の風に当てて、翌朝までに乾くようにしました。

買ってきた弁当を食べた後に、誰一人入っていない浴場の温泉の匂いがたちこめる湯舟に一人浸かり、潰れたまめの痛みに耐えながら、充実した山登り一日目を回想していました。

次回ブログに続く。


男体山登拝手続き時に受け取るお守り


マッキーの山登り:今年の夏山は、日光男体山と日光白根山・・・二日目

 

 


マッキーの山登り:北アルプス…柏原新道~爺ヶ岳~鹿島槍~赤岩尾根《2日目》

2009年08月28日 | 泊まりがけの山登り

北アルプス…柏原新道~爺ヶ岳~鹿島槍~赤岩尾根《1日目》


8月12日・山小屋の夜明け



冷池山荘前の御来光


初めての御来光に感激する初心者

その美しさをカメラに納めようと必死な人

寡黙に一心に地平線を見つめ続ける人


久遠の年月、当然のように毎日くり返される日の出

何故この様に人を引きつけ、感動を与えるのでしょう


単に御来光の画像ではなく、それを見つめる人たちを含めた

夜明けの臨場感を、私はカメラに納めたかったのです



鹿島槍ヶ岳往復

4時30分起床。

御来光を仰ぎ、5時からの朝食を食べ、必要なものをサブザックに入れ、5時20分鹿島槍ヶ岳へ向けて出発。



ゴゼンタチバナ
ここに載せた画像は、今回の山登りで出会った草花です



クルマユリ



クルマユリとは異なる花弁と花の付き方です…君の名は?



途中布引山を経て、鹿島槍ヶ岳山頂までは、およそ標準歩程時間2時間10分。

サブザックでしたので、6時45分、85分程度で、鹿島槍ヶ岳山頂到着。



鹿島槍ヶ岳山頂



剣岳・立山


快晴の頂上からは、北に五竜・唐松そして白馬岳まで続く後立山連峰、西には剣岳・立山の峰が迫ってきます。



鹿島槍ヶ岳山頂の展望(南方向)
一番奥に、槍ヶ岳・穂高連峰が望まれる
稜線上に、冷池山荘・種池山荘が見える



歩いてきた後ろを振り返ると、薬師岳・針ノ木岳そして槍ヶ岳・穂高と、北アルプスの全景を見渡すことが出来ました。



タカネツメクサ



オタカラコウ



ミヤマキンポウゲ



30分ほど頂上で展望を楽しみ、冷池山荘へ下山開始。

登山路に沿って咲く高山植物をデジカメで撮りながら、稜線歩きを味わいました。



立山・剣岳を正面に、準備をするテント場の登山者



ミヤマシシウド



チシマギキョウ



トリカブト


冷池山荘に戻り、大谷原から簗場駅までのタクシーを予約し、荷物をまとめ冷乗越から東に延びる赤岩尾根を下山路に、山荘を出発しました。




赤岩尾根下山~新潟へ帰省



振り向けば、鹿島槍ヶ岳が遠ざかる
冷乗越へ…左端の赤い屋根が冷池山荘



標準歩程時間4時間の下りです。

赤岩尾根は、冷乗越からしばらくは崩落箇所が多く、滑りやすいので注意が必要です。



キヌガサソウ







赤岩尾根の細道
…夏の陽光を浴びるやせ尾根、そこに生える木々の鮮やかさ
谷川から湧く夏雲、その向こうに続く遥かな山なみ
時折の涼風に吹かれて、夏山登山の満足感を味わう

尾根の上を秋の訪れを待ち遠しそうに、アキアカネが飛んでいる
「わたしも記憶にとどめてよ。」と言うように
ちゃっかりと写真左上に、その痕跡を残す



西俣出合までは、随所にはしごが設置されていて、上部を除いては比較的快適に下山することが出来ました。



シナノキンバイ



ウサギギク


この赤岩尾根は、樹林帯に入るまで、鹿島槍ヶ岳の勇壮な夏山の姿を楽しみながら、下山することが出来ます。

西俣出合で登山道は終わり、砂防ダムに設置されたトンネルを抜けて、大冷沢の反対側に渡り、そこから林道歩きとなります。

私たちは、タクシーの待ち合わせ時刻の都合で、川原に降りてその冷たい沢水で喉を潤し、顔を洗ったりして時間調整をしました。

ここからは、大谷原のタクシー乗り場まで、50分程度の歩程。

かつて、この同じ下山道を下ったことがありましたが、その時は大谷原を越えて、鹿島の集落まで歩いて、そこでタクシーを呼んだ記憶があります。


大谷原で予約したタクシーに乗り、そこから最短の簗場駅まで行きました。

簗場駅で1時間ほど列車の時間待ちをして、まず2両編成の列車に乗り南小谷駅まで行きます。

南小谷駅でも1時間ほど待ち時間があり、そこで駅前のそば屋に入りビールと蕎麦を注文。

南小谷駅からは、年代物の1両編成の列車に乗り換え、糸魚川へ向かいます。




大糸線一両編成のワンマン列車



バスと同じく整理券を取って乗車


糸魚川でも、やはり新津までの特急列車待ちの1時間を、駅前の居酒屋に入り、ビールとつまみを注文。

そこで、『一日遅れで入山し、一日早く下山した今年の夏山登山』を振り返りました。




運賃箱



扇風機が回るレトロな車内



こうした過疎地域で列車の乗り継ぎをする場合、ゆったりとした精神で、悠長に事を構える心掛けが必要です。

『郷に入っては郷に従え』と言うことわざ通り、時間感覚を合わせることも大切です。



私にとって今年の恒例夏山登山は
海で焼けた私の皮膚を一層黒くし

新たな楽しい思い出を脳裏に焼き付け

残雪の残る谷から吹き上げるガスが
真っ青な天空に消えていくように

あっという間に過ぎていきました


田舎の澄みに澄んだ青空に浮かぶ片雲が

ゆっくりとゆっくりと過ぎ行くのを

私の網膜に投影しながら

故郷新津へ向かう電車は

糸魚川の駅を出ました




鹿島槍ヶ岳を背景に、赤岩尾根を下る



……こうして、我々2人の夏山登山は、無事終了し、
その思い出は、新たな記憶のアルバムに、
1ページ加えられたのです……。





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マッキーの山登り:北アルプス…柏原新道~爺ヶ岳~鹿島槍~赤岩尾根《1日目》

2009年08月23日 | 泊まりがけの山登り

携帯で簡単に今回の夏山登山の概略を投稿しましたが、パソコンでデジカメの画像を添付してもう少し詳細にまとめておきたいと思います。


海から山へ

8月8日から9日にかけて、伊豆下田の爪木海岸でシュノーケリングを楽しみました。

9日、午後6時過ぎに伊豆の海から自宅に戻り、新宿から午後10時30分に出る夜行バス『さわやか信州号』に乗るために、急いで登山用具をパッキングして、今度は信州の山に登るために、9時過ぎに自宅を出ました。

8月9日私が出発する直前、東京で震度4の地震があり、また台風9号の影響による集中豪雨で、各地にその災害が発生しつつありました。


10日、この夜行バスが諏訪地方を進んでいたその時刻、後で知ったことですが、この地方も台風による水害が発生していました。

台風9号は、日本列島間近で発生して、あれよあれよという間に、天気予報は悪くなっていきました。



こんな天候が期待できるだろうか?



信濃大町にて

午前5時夜行バスは、雨の降りしきる信濃大町駅前に到着しました。

事前に駅前のタクシー営業所前から、裏銀座ルートを登るために、高瀬ダムまでタクシーを予約していました。

しかし、日本三大急登『ブナ立尾根』を、この雨の中登るのもとてもつまらないし、いったん裏銀座ルートに入ると、エスケープルートが無いために、天候を判断しながら予定変更できない問題点がありました。

そこで、10日一日信濃大町で停滞し、状況を判断して、場合によってはルート変更を考えることとし、まずはタクシー運転手が教えてくれた信濃大町温泉郷にある日帰り温泉施設の『薬師の湯』で宿が決まるまで入浴・休憩することとしました。


『薬師の湯』は、信濃大町界隈の山に登った登山者の立ち寄り温泉になっているらしく、ここしばらくの悪天候の中を登山した人たちが、ずぶぬれになって次々と私が入浴した後、やって来ました。

ほとんどが、予定を簡単に変更できないグループ登山の中高年の人たちでした。

しかし、雨の中の登山も見た目よりは悲惨なことではなく、そうした登山も後々楽しい思い出として残っていることも、私自身数々あります。


宿泊先が決まり、日帰り温泉から歩いて信濃大町温泉街の中にある旅館に移動。

その旅館の露天の岩風呂に入って、しばしリラックスし、決めるべき肝心の明日からの山の行き先を考えました。

湯船に浸かり、目を閉じこの界隈の山登りの記憶を呼び覚まし思案した結果、扇沢から種池山荘へ登り、後立山連峰を縦走する登山コースを選択しました。



こんなお花畑に出会うことが出来るかな?



8月11日、一日遅れの山登り

早朝5時頃、伊豆・静岡を震源とするかなり大きな地震がありました。

バス停に行くと扇沢方面に行く夫婦と我々2人計4人の相乗りタクシーの提案があり、その申し出に同調して、定期バスよりも少し早く大町温泉のバス停を出発。

私たちは、扇沢出合いでタクシーを降り、登山計画書を提出して、柏原新道を通って稜線上にある種池山荘を目指して登り始めました。

しばらくは眺望は無いけれど、かなりしっかりと整備されている登山道を登ります。



種池山荘間近の登山道


種池山荘に近づくと、夏の高山植物が咲き誇るお花畑が迎えてくれ、登りの疲れも吹き飛んでしまいます。



シモツケソウ



種池山荘から爺ヶ岳そして冷池山荘へ

種池からは、稜線を歩くこととなります。

随所にお花畑があり、ハイマツの中を稜線を渡る涼風に吹かれて歩く爽快な山登りとなります。

初日は、天候は良いものの、ガスを伴う谷風が吹き、登山路の視界は悪くありませんでしたが、遠望は利きませんでした。



ハクサンシャクナゲ


後立山連峰の中でも、この一帯の景色は大変優れていて、また登山路も危険なところがないので、子ども連れや初心者を連れての山登りに適していると思います。

種池山荘か、冷池山荘を起点にして、家族連れで鹿島槍ヶ岳を往復することも、さほど難しいことではありません。

今回は、爺ヶ岳からの眺望はありませんでしたが、登山道周辺のお花畑や、途中で雷鳥の親子連れに出会うなど、北アルプスを歩く楽しみを堪能できました。




ミヤマコゴメグサ(ゴマノハグサ科)



赤岩尾根分岐を過ぎて、しばらく樹林帯を進むと、今日の宿泊地である冷池山荘にひょっこりと到着します。

冷池山荘の部屋は清潔で、またこの時期にしては、台風の影響で宿泊者もさほど多くなく、快適な小屋泊まりができました。



ハクサンフウロ


1階ロビーでは、今年封切られた『剣岳』のプロモーションビデオが上映されていて、それもまた面白い映像でした。

それから、このエリアはドコモの携帯が通じて、実家に電話することが出来たのがとても良かったと思います。

これから、次第に登山ルートの山岳地帯でも通話可能なエリアが増えることを期待したいと思います。

日常の利便性を、山に追求するなと言う批判もあるでしょうが、高齢者の登山が盛んな昨今、防災にも役立つと思います。



チングルマの群落



チングルマ
花の名は、実の形が子供の風車(かざぐるま)に見えることから、
稚児車(ちごくるま)から転じて付けられたそうです



私的には、キレットを越えて五竜または唐松まで縦走し下山したかったのですが、相方の体調を考慮し、鹿島槍ヶ岳をピストンして、赤岩尾根を下山路とすることを決め、翌日の好天を期待しつつ山小屋の早い消灯で眠りにつきました。



ミヤマカラマツ




《11日歩程》

7:40扇沢出合い~10:40種池山荘11:10~13:30冷池山荘


《標準歩程》

扇沢出合い~種池山荘 3時間50分

種池山荘~爺ヶ岳 1時間

爺ヶ岳~冷池山荘 1時間10分

合計6時間



晴れていても、ガスにけむる冷池山荘手前の登山道……こんな天候も悪くない…こんな日もあって良い!



天候等の影響で、1泊2日の山登りになってしまいました。

しかし、1日麓で停滞した甲斐があって、
このブログ初めに載せた大判画像のように、
2日目は、夏山の美しさを存分に味わうことが出来ました。

12日、2日目の山登りは、次回ブログに続く



北アルプス…柏原新道~爺ヶ岳~鹿島槍~赤岩尾根《2日目》





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北アルプス登山・後編その2(携帯投稿編)

2009年08月16日 | 泊まりがけの山登り
8月12日、4時30分起床。

冷池山荘前に、御来光を仰ぐ人たちが並びました。

雲海の彼方、東の地平線が白み始め、そしてオレンジ色にその色彩を変えながら、眺めやる人たちの期待を裏切ることなく、悠然と太陽が姿を現しました。





5時過ぎ、朝食を食べ、サブザックに必要な物を入れ、鹿島槍ヶ岳に向けて出発。

天候は、久々の快晴。





目指す鹿島槍ヶ岳が前方に、左手には立山・剣岳、右手前方に、妙高・戸隠の山々、後ろを振り返れば、針ノ木・薬師岳・槍ヶ岳・穂高を見渡すことができました。

身軽なせいで、予定時間よりだいぶ早く鹿島槍の頂上に立ちました。





30分ほど山頂の景色を楽しみ、下山開始。

冷池山荘で、ザックをパッキングし、大谷原から簗場駅までのタクシー予約をして、すぐに出発。

赤岩尾根の上部は崩落箇所の通過が続き、下山時において注意を必要とします。

しばらくは、登ってきた鹿島槍の勇姿を存分に楽しみながらの下降となります。

西俣出合で登山道は終わり、砂防ダムの中のトンネルを抜け、林道歩きのアルバイトを強いられ、出合から50分ほどでタクシーの待つ大谷原に到着。

簗場駅から南小谷、南小谷から糸魚川、糸魚川から帰省先新津と、電車を乗り継いで午後9時前には、実家にたどり着きました。


今回の山登りについては、後日改めて花の画像も添付し、報告したいと思っています。




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北アルプス登山・後編その1(携帯投稿編)

2009年08月16日 | 泊まりがけの山登り
8月10日、悪天候のため、信濃大町温泉で停滞。

11日早朝、強い揺れを感じました。

また、地震か。

それは、伊豆・静岡を中心とする、比較的大きな地震でした。

台風9号に、二つの地震。

なかなか、今年の夏山は、ハードルが高い。

今日からの行き先は、当初予定した裏銀座ルートではなく、爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳方面。

キレットを越えて、五竜岳まで行くと、二十年ぶりのルートなります。


まずタクシー相乗りで、扇沢の出合いまで行き、柏原新道を登りました。

この登山道は、とても整備されていて、登り易い。

予定より早く、稜線上の種池山荘に、高山植物の群落に迎えられ到着。

ここからの稜線歩きは、ハイマツと高山植物、そして素晴らしい眺望を楽しめる快適な登山道で、以前から好きなコースです。

しかし今回は、ガスが少しかかって、遠望は利きませんでした。

爺ヶ岳は、この稜線上の一つのピークで、そこを越えると、赤岩尾根の分岐点があり、しばらく行くと今日の宿泊地・冷池小屋に到着。

小屋では、今年封切られた映画『剣岳』のプロモーションビデオなど見ながら過ごしました。

翌日の行程は、相方の体調などを考慮し、百名山『鹿島槍ヶ岳』をピストンし、赤岩尾根を下ることとし、明日の好天を願いつつ、山小屋での早い眠りにつきました。







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北アルプス登山・前編(携帯投稿編)

2009年08月14日 | 泊まりがけの山登り
8月9日、午後6時過ぎ、伊豆下田の爪木海岸でのシュノーケリングから、自宅に戻りました。

海から戻ったこの夜、今度は夜行バスで北アルプスに向けて出発するため、装備の再チェック。

それから、伊豆下田のお土産に買ってきたアワビを、つぼ焼きにして家族に食べさせました。


午後9時過ぎ、夜行バスに乗るため、三泊四日分の装備を詰めたザックを背負い、新宿へ向かいました。


どうも最近、日本列島は、ちょっとした異変が続いています。

天候不順・連続する地震・やけに日本列島間近で発生した台風など。

山に出発する直前、私の住む26階は、船酔いするような強い揺れを感じました。

また、大変強い台風8号に気を取られているすきに、日本間近で発生した台風9号のために、私の山登りも大きく振り回されました。

出発した新宿では降っていなかった雨は、目的地の信濃大町に着く頃には、次第にその雨足を強めていました。

8月10日午前5時、雨の信濃大町駅前に降り立ちました。

この雨の中、日本三大急登『ブナ立尾根』を登り、エスケープルートの無い、裏銀座ルートを縦走するか?

迷った末、一日麓で停滞し、様子を見ることに。

大町温泉の日帰り入浴施設の湯船に浸かりながら、日程的にルート変更を考えていました。

まあ、こうなったら、しょうがない。

移動して、宿泊先の旅館の露天岩風呂に再び浸かり、リゾート気分を堪能しました。

針ノ木・立山・白馬~、何処にしようか迷ううちに夜はふけてゆきました。




さて、この花はどこの山道に咲いていたものでしょう?




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マッキーの山登り:北アルプス3日目…大天荘から燕岳そして中房温泉まで

2008年08月23日 | 泊まりがけの山登り
大天井岳の夜明け

大天荘から少し登ると、大天井岳(おてんしょうだけ・2921.9m・200名山)の頂上です。
私たちは、未明の薄暗い中を、御来光を仰ぐために頂上を目指しました。



大天井岳の御来光


悠久の太古から毎日当然のように繰り返される「日の出」に、私たちは新たな1日の始まりを感じるだけではなく、もっと魂を揺さぶられるような荘厳な感動を覚えます。

特に、大自然を俯瞰する山の頂上で見る御来光は、天地創造のスペクタクルを見る思いです。
またそこは、限りない自然の営みと、はかない一つの生命体としての自分を、合わせ感じ取れる場なのかも知れません。

その場に居合わせた登山者は、それぞれの思いを胸に秘め、御来光を見つめていました。



登山道の夜明け


そして山の頂上からは、登ってきた道程と、これから登る遠い道程を、見渡すことができます。
人は、人生の縮図として、頂上で「来し方と行く末」を思っているのかも知れません。



朝日に輝く雲海



燕岳まで最後の縦走

5時30分、大天荘を出発。



登山道


8月11日は、3日間の中では最も天候が安定していて、早朝から、槍・穂高・遠く薬師や後立山連峰まで見渡すことができます。



コマクサ


花崗岩が風化した砂礫の登山道には、ここ彼処に高山植物が咲き乱れ、また風雪により風化浸食された奇岩が、目に楽しい山道です。



岩の縦の割れ目に沿って咲くイワギキョウ
可憐な中にも、生命力を感じる山の草花


階段および鎖が設置された岩場もあり、夏山の雰囲気を楽しむことのできるアルペンルートです。

途中のピークで休憩を取り、展望を楽しみながら、8時10分燕山荘に到着。



タカネナデシコ


相方を少し待って、燕山荘の食堂で、遅い朝食を取りました。




大分疲れがたまっている相方には、そこから直接中房温泉に先に下ってもらい、私一人で燕山荘に荷物を置き燕岳(つばくろだけ・2762.9m・200名山)をピストンしました。



燕岳


8時45分に出発し、ハイペースで登り9時5分に燕岳頂上到着。(所要時間20分)



燕岳頂上



燕岳から先の登山路を望む


10分間最後の展望を楽しみ、急いで下山。9時30分燕山荘到着。(所要時間15分)
身支度を済ませ、9時35分中房温泉へ向けて下山を開始しました。



分け入っても 分け入っても 青い山 (山頭火)
緑と、青の区別が曖昧な日本人。
私たちの先祖は、麓の緑の山から、遙か彼方の青い山々まで見える、その豊かな自然のグラデーションの中で、暮らしていたのだと思います。


燕岳から中房温泉へ

中房温泉発13時5分のバスには、大分時間があるのですが、中房温泉でゆったり湯に浸り昼食を済ませるために、ハイペースで下山する必要がありました。

また、時間的な制約がなくとも、私は下山路を小走りでリズミカルに下ることが好きなので、自然と下りは早足になります。



ミヤマヤナギ  白い毛で覆われた雌株で実った果穂


20代の頃、前穂から上高地に下る岳沢(だけさわ)のゴロタ石の下山道を、走るように下ったことを想い出します。
ひょいと足を置いて、石がグラッと傾く前に次の石に飛び移り、またその石がグラッと傾く前に、次の石に飛び移る。
マンガで出てくるように、水上を足が沈む前に、その足を前に振り出し、またその足が沈む前に、その足を前に振り出す。
こうして、水に沈むことなく、水の上を進む忍者のような術。
そのおかしさに、友達と声を出して笑いながら、走り下ったものでした。



トリカブト


しかし、そうした若い頃の敏捷性を、年を取ってから過信するととんでもないことになります。
数年前のこと、いつものように軽快に登山道を下っているときのことでした。

スリップしやすい所は、予めそこに足を置く前に、経験的に分かるわけですが、その場所は大丈夫だと思った瞬間、スリップ

私の体は仰向けになり、大地と平行になり、その後無様に、地面にたたきつけられました。
「ウッ。」
しばらくの間、青空を仰ぎながら、その痛みと、こんな格好で転んでしまった自分に驚きながら、「加齢」による自分の敏捷性の「華麗な変身ぶり」にがっかりして、動けずにいたのでした。



ウサギギク


燕山荘を出て、軽快なフットワークで、所要時間50分の所にある合戦小屋に25分で到着。
5分休憩して、所要時間120分かかる中房温泉を目指しました。

ところで、先に出た相方はどうしたの?…と、思っている方が多いことでしょう。
私より40分ほど先に、燕山荘を出た長男を、途中で追い抜く可能性が高いと、私は考えていました。

しかし、どこにもいない。
具合を悪くして、トイレに入っているときに、追い抜いたのかな

ちょっぴり不安を感じ始めた、中房温泉間近の「第一ベンチ」にさしかかろうとするとき、九十九折りの登山道の先に、いました。
彼は、標準以上のタイムで、下山していたのでした。



テガタチドリ


数メートルに近づいて、「おーい!」と彼に声をかけました。
でも、彼には聞こえないようでした。
聞こえないどころか、彼の歩く速度が増したように感じました。

私も追いつくように、スピードを上げて、彼の肩を後ろからたたきました。
「呼んだ声が、聞こえなかったのか。」

「聞こえていたよ。」
「では、なぜ…。」
それ以上は、彼に聞くのを止めました。
彼が、どう思っていたのかを、察したからです。

私よりも40分も先に出発した彼は、私に追い越されまいと、プライドをかけて必死に下っていたのです。



イブキトラノオ


11時20分、私は合戦小屋から75分足らずで中房温泉に着き、早速久しぶりに中房温泉で入浴しました。
中房温泉は露天風呂で、夏の青空を仰ぎながらの入浴です。



中房温泉の露天風呂


入浴後、アルコールは我慢して、かき氷・アイスコーヒー・ざるそばを続けざまに飲食しました。
その後、自販機で買ったコーラのボトルを手にバスに乗り込み、定刻に穂高駅に向かって出発しました。
野ザルが随所で顔を見せるこの道は、以前何度か車でも来たことがあり、車窓から景色を懐かしく眺めていました。


故郷新潟へ

穂高駅(JR東日本)で、「3両編成」の信濃大町行きの列車に乗りました。
信濃大町駅で、「2両編成」の南小谷行き列車に乗り換えます。
南小谷駅(JR西日本)で、今度は「1両編成」の糸魚川行きに乗り換えました。



「ワンマン」のプレートが貼られた一両編成の列車の運転席


この列車は、バスのワンマンカーと同じシステムで、料金を支払います。



バスの車内ではありません


糸魚川駅で、新潟へ行く北越7号を待つ間、待合室でアルコールを片手に、オリンピック観戦でした。


塾教師としては、糸魚川というと、フォッサマグナを想い出さなければなりません。
中央地溝帯とも呼ばれるこの地帯は、東北日本と西南日本の境目とされています。



ハクサンフウロ


北越7号は、糸魚川駅を出て間もなく、電車の照明が一瞬消えるところがあります。
そこは、西日本の60ヘルツの電気と、東日本の50ヘルツの電気が、替わるところです。

これは、関東には50ヘルツの発電機が、関西には60ヘルツの発電機が明治時代に輸入されたことが原因で、未だにその当時の2つの周波数が共存しているわけです。

フォッサマグナと電気の周波数が替わる場所がほぼ同じというのは、何か因縁があるのでしょうか。
いまだに、この不便を解消しないのも、ちょっと不思議です。



アオノツガザクラ


8月8日、新宿発の夜行バスからスタートした今年の夏山登山は、日焼けした体に様々な思い出を刻んで、11日午後8時過ぎ、石油と鉄道の町・故郷新津(現在は新潟市秋葉区)に到着して、無事終了しました。(了)


【参考標準時間】
大天荘~2.20~燕山荘~0.30~燕岳~0.25~燕山荘
~0.50~合戦小屋~2.00~中房温泉
(合計歩程時間:6時間5分)



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マッキーの山登り:北アルプス2日目…蝶ヶ岳ヒュッテから常念岳そして大天井岳まで

2008年08月21日 | 泊まりがけの山登り
8月10日・蝶ヶ岳ヒュッテから

蝶ヶ岳ヒュッテから御来光を仰ぎ、その光が反対側の槍・穂高を照らし始めるのを、多くの登山者は感動とともに見つめていました。



蝶ヶ岳ヒュッテからの御来光


蝶ヶ岳ヒュッテは大繁盛で、入れ替え制の朝食は2回目に取ることになり、出発は予定より遅れ、6時10分になりました。

こうした場合、事前に朝食を弁当にしてもらって、出発を5時前後にすると良いでしょう。



ニッコウキスゲ



シモツケソウ

今日は、終日槍と穂高を左に見て、軽快な稜線歩きをします。


槍ヶ岳を見ながらの稜線歩き


多少のアップダウンがあり、下ると樹林帯を、登ると稜線を歩きます。



ゴゼンタチバナ


10時30分、日本百名山・常念岳山頂に到着。



常念岳山頂の祠


山頂は、大きな岩が積み上がった様になっていて、その上に小さな祠が奉られています。
視界は全開、360度のパノラマを楽しむことができます。


常念小屋にて

常念小屋までは、頂上より急坂を下ります。
常念小屋の前の広場に到着した頃には、ガスがかかり小雨も降り出し、雷鳴も聞こえてきました。



チングルマ


常念小屋の前には、NTTのアンテナが設置されていて、携帯がつながります。
「歩きも5時間を超えたし、この小屋泊まりでも良いんじゃないのかな」と言う、甘いささやきが心の中に聞こえてきました。
その心配な天候も、昼食を取っているうちに、大分回復し始めていました。



ハクサンイチゲ


ここから、大天井岳まで3時間30分。
やっぱり、行こう
計画を達成した充実感を味わうために



イワカガミ


大天井岳(おてんしょうだけ)へ

午後1時、出発。
常念小屋から、横通岳へ登り始めると、夕方のように薄暗かった空も、急速に雲が切れ、青空ものぞき始めました。



常念小屋を後にして横通岳への登り


やっぱり、前へ進んで良かった



常念岳からの登山路


一般的には、初心者および高齢者は、1日6時間前後の歩程時間を基本として、午後の早い時間帯で、宿泊する山小屋に着くように計画すべきでしょう。



私が近づいたのに気づかず、砂浴びをしているライチョウの家族



周りには、他にもライチョウの家族がいました
左奥にも、雷鳥の家族がいますよ!


健脚な人は、1日8時間から10時間程度の歩程時間で、登山計画を立てる方が多いと思います。



タカネツメクサ


体調や天候によりエスケープルートも決めておくのがよいでしょう。
特に、視界がほとんど効かない濃霧の時や、雷雲が発生して危険を感じたときなどは、山小屋で停滞も覚悟しましょう。
そうした状況での登山はとても危険で、私自身、身に危険を感じたことがあります。
40年に及ぶ登山経歴の中で体験した、そうした経験もいつかお話ししたいと思います。



ミヤマコゴメグサ


雪渓が残り、常念岳がよく見える東天井岳に、14時50分到着。
このルートは、高山植物も豊富で、楽しい山歩きができます。



大天井岳登り


16時に大天荘に到着しました。

しかし、今回の登山の相方が、いつまでたっても到着しません。
17時を過ぎても着かないので、不安を感じ始めました。
少し戻って、稜線の歩いてきた登山路を見渡せるところまで行くと、いました!
とぼとぼと、疲れ切って歩いている相方

事故でもあったら、私の責任になるところでした。
初心者とは、距離を置かないようにするべきでした。


大天荘にて

山小屋の食事は、楽しみの一つかも知れません。
心のこもった、宿泊代に見合った食事は嬉しいものです。
この山小屋の食事は、グー



キオン


「山小屋に多くを期待するな」
そんな言葉を述べた著名人がいましたが、私の考えは、ちょっと違います。

「山小屋は、アウシェビッツのようだったね。」

「頭と足を交互にして寝て下さい。」と言われたよ。
…意味分かるかな?
山小屋を知らない人に説明すると、人間の体の形は、およそ二等辺三角形です。
寝る方向を、頭と足を互い違いにしてもらうと、同じスペースに、より多くの人が寝ることができます。
まさにすし詰め状態です。

「トイレが臭くて不潔で、子供が嫌がった。」

山小屋に、必要以上の快適性を求めるのは避けるべきですが、
山登りの楽しさを減退させ、苦痛を強いる様な状況は改善すべきでしょう。



一面のお花畑


この夜は、談話室でオリンピックと、NHKの日曜大河ドラマ「篤姫」を見て、就寝しました。

最終日に続く。


【参考標準歩程時間】
蝶ヶ岳ヒュッテ~4.25~常念岳~0.45~常念小屋~3.30~大天井岳
(計8時間40分)



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マッキーの山登り:北アルプス1日目…上高地から蝶ヶ岳ヒュッテまで

2008年08月19日 | 泊まりがけの山登り
8月18日より、再び講習会スタート。
朝6:40に家を出て、帰宅は夜10:30の毎日。
昼食を取りながら、教室のパソコンから投稿しています!
今年の夏山の記録を、デジカメの写真も載せて、まとめます。


8月8日・夜行バスを使って上高地へ

講習会の指導を終えて急いで帰宅し、忙しく山支度をして、新宿へ向かいました。

新宿西口の大型バス駐車場は、いつもの通り、人の熱気とバスの排ガスの熱気で、茹だるような暑さでした。
23時新宿を定刻に出発した夜行バスは、登山客と観光客で満席でした。

何回かのパーキング休憩と、時間調整のパーキングをしながら、沢渡で1回バスを乗り換え、釜トンネルを越えて上高地に朝6時定刻に到着しました。


8月9日・上高地散策

朝食をとって、6:30上高地駐車場を出発。



上高地のバスターミナル前の登山者



梓川の先に、焼岳が朝日に輝いていました


上高地というと、河童橋から見る穂高連峰。
いつ来ても、その美しさは、変わりません。
無論30年前から比較すると、断然観光客が多くなりましたが。



穂高を背景に、梓川に架かる河童橋


明神館から、梓川の吊り橋を渡り、嘉門次小屋の近くにある明神池を見ました。



明神館から明神池へ向かう、梓川をまたぐ吊り橋・その先に前穂高岳


大正池は、以前に比べ大きく変貌しましたが、この池は昔と変わらない、静かな佇まいを維持していました。



明神池


再び明神館に戻り、徳沢に向かいます。
徳沢には、「井上靖の氷壁」で有名な徳沢園があります。
草原の広場もあり開放的な雰囲気のあるところです。

ここで給水して、2回目の朝食をとりました。
この徳沢園の脇にある、長塀尾根(ながかべおね)登山口より登山はスタートします。


長塀尾根登山開始

9時ちょうどに、登山開始。
長塀尾根は、最初樹林帯の急坂が続きます。
高度を上げると、至る所に高山植物が見られ、目を楽しませてくれます。



ゴゼンタチバナ


このルートは、至る所に湿地が点在し、そのためか比較的虫が多いのが気になります。



クルマユリ


途中、雷が鳴り、小雨がぱらつきましたが、雨具をするまでもなく、雨はあがりました。



ハクサンフウロ


12時過ぎに、長塀山に到着。
視界はなく、虫が多いピークです。
団扇で、虫を払いのけながら、しばし休憩しました。


蝶ヶ岳

13時20分蝶ヶ岳山頂に到着。


蝶ヶ岳頂上


山頂からは、槍・穂高連峰、木曽御岳、そして明日縦走する常念岳・大天井岳を望むことができます。



槍・穂高をバックに縦走する登山者


山頂から間近に、今日の宿泊地・蝶ヶ岳ヒュッテが見えます。
ヒュッテに入って、しばらくすると、雨が降り出しました。
その雨も夕刻にはあがり、大きく天候は崩れないようでした。

その晩、売店前に備え付けられたテレビの前は、北京オリンピックを観戦・応援する登山者でいっぱいでした。

体力的には、さほど消耗しておらず、山小屋では消灯後も遅くまで、小型のラジオでオリンピックを聞いていました。

2日目に続く。


【参考標準時間】
上高地~1.00~明神館~1.00~徳沢園~3.40
~長塀山~1.00~蝶ヶ岳(計6時間40分)



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夏山の涼風をお届け・2日目~最終日

2008年08月12日 | 泊まりがけの山登り
山頂直下にある、蝶ヶ岳ヒュッテから、2日目の縦走は、スタートしました。


8時間を越える、ロングトレッキング。



ウサギギクの花



常念岳を望む



日本百名山の常念岳山頂


3日目は、大天井岳(おてんしょうだけ)にある、大天荘からの出発。
燕山荘を経由して、最終目的地の燕岳(つばくろだけ)に登りました。




カコウ岩が風化した燕岳



燕山荘から左・常念岳、右・大天井岳



3日間、穂高・槍を大きく望むことができました


今年の夏山登山は、帰宅後パソコンで、デジカメの写真を含めて整理し、投稿したいと思います。




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夏山の涼風をお届け!

2008年08月12日 | 泊まりがけの山登り
昨夜、計画通り北アルプス登山から、新潟の実家に戻りました。

残念ながら、山での携帯による、ブログ投稿は、電波が届かず、実行できませんでした。

今回の夏山の詳しい内容については、東京へ戻ってから、パソコンで投稿します。

携帯で撮った写真で、夏山の雰囲気だけでも、味わってください。

今年は…「北アルプス・パノラマコース」
…蝶ヶ岳~常念岳~大天井岳~燕岳…
このコースを、8月9日(土)~11日(月)の日程で縦走




早朝の河童橋




明神池の朝




井上靖の氷壁で有名な徳沢園




ハクサンフウロ



ミヤマキンバイ




ハクサンイチゲ



初日目的地・蝶ヶ岳は間近


次回に続きます。



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マッキーの山登り:いざ夏山へ出発!…蝶ヶ岳~常念岳~大天井岳~燕岳縦走

2008年08月08日 | 泊まりがけの山登り

二十代から、ずっと続けてきた、夏山登山。

照りつける夏の太陽、どこまでも続く青い山、したたり落ちる汗、

稜線に吹き渡る涼風、可憐に咲く草花、偶然の出会い、

頂上に到達する充実感、縦走をやり遂げた後の達成感……。

私を魅了して止まない、恒例の夏山登山。



悪沢岳方面から見た荒川岳(2005年)



赤石岳(2005年)


ここ数年の私の夏山登山を挙げると、

2004年・3泊4日 南アルプス縦走
広河原~北岳(泊)~間ノ岳~農鳥岳~熊ノ平(泊)~塩見岳~三伏小屋(泊)

2005年・2泊3日 南アルプス縦走
椹島ロッジ~千枚小屋(泊)~悪沢岳~荒川岳~赤石岳~赤石小屋(泊)~椹島ロッジ

2006年・2泊3日 飯豊連峰縦走
川入~三国小屋(泊)~飯豊本山~大日岳~梅花皮小屋(泊)~北股岳~門内岳~エブリ差岳~足の松登山口

2007年・3泊4日 朝日連峰縦走
小国~りふれ(登山開始)~角楢小屋(泊)~大朝日岳(泊)~以東小屋(泊)~大鳥小屋~泡滝ダム


惰性で過ぎていく毎日の生活に一つのけじめを付けるように
私の記憶に毎年一つずつ新たな刻印を押す夏山登山



飯豊連峰(2006年)



飯豊連峰(2006年)


今年は…
「北アルプス・パノラマコース」
…蝶ヶ岳~常念岳~大天井岳~燕岳…
8月9日(土)~11日(月)の日程で縦走


実は、このコースは「北アルプス登山入門コース」と言って良い登山コースです。

私にとって、ちょっと物足りないコースですが、今年は用件が重なり、「月2回の日帰り登山」のノルマも達成できません。

したがって、体力的にも十分でないことを考え、当初予定したコースを変更して、今回のコースに決めた次第です。


また今回は久々に、登山初心者の長男とのグループ登山。

長男とは、まだ彼が小学生の頃、白馬岳・奥穂高岳・立山・木曽駒ヶ岳などに連れて行って以来、久々の登山です。



朝日連峰の縦走路(2007年)



最奥の円すいの山が大朝日岳。この日は、そこから以東岳まで縦走(2007年)


今年の夏山では、毎日の登山の状況を、携帯で投稿する予定でいます。
(ただし、宿泊する山小屋が、携帯通信エリアであればの話ですが

私の指導する高校生は、毎回携帯でブログを気軽に投稿していると言うのですが、
私にとって、携帯のフルブラウザを使い、写真を貼付したブログを投稿することは、簡単なことではありません。



千枚岳頂上から南アルプスの夜明け 塩見岳が望まれる


今日8月8日(金)の授業終了後、新宿西口から出る「上高地行き夜行バス」に乗ります。

8月9日・第1日目は、「上高地」から「徳沢」まで行き、「長塀尾根」を登りつめ、「蝶ヶ岳ヒュッテ」までの行程です。


9日は蝶ヶ岳ヒュッテ
10日は大天井岳の大天荘
11日は、夜遅く帰省先の新潟より、投稿する予定


また12日より16日までは故郷新潟市より
新潟の夏の風物をやはり「携帯投稿」の予定



朝日連峰の黎明 遠く鳥海山を望む 墨絵のようなモノトーンが美しい


実際の山登りの内容を記したブログは、以下の項目をクリックしてご覧下さい。

マッキーの山登り:北アルプス1日目…上高地から蝶ヶ岳ヒュッテまで

マッキーの山登り:北アルプス2日目…蝶ヶ岳ヒュッテから常念岳そして大天井岳まで

マッキーの山登り:北アルプス3日目…大天荘から燕岳そして中房温泉まで





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マッキーの山登り:山で出会った風景…その2.尾瀬の思い出

2008年01月03日 | 泊まりがけの山登り
 尾瀬…この地名を聞くと、多くの人は「夏が来れば 思い出す 遙かな尾瀬 遠い空・・・」の歌詞「夏の思い出」を、口ずさみたくなることでしょう。


尾瀬湿原の植物

 私が尾瀬を訪れた最初は、大学を卒業して間もなくのことでした。7月、梅雨の晴れ間を利用して、大学生だった弟と一緒にテント持参の1泊2日の行程で、新宿夜行バスを利用して出かけました。


どこかで見たような顔が…

 早朝大清水からスタートして、三平峠を越えて尾瀬沼に出ました。その日は、快晴で夏の太陽が高層湿原を華やかに照らしていました。そこから重いテントを背負ってひうちガ岳に登りました。とてもきつかったことと、高度を上げるにつれ尾瀬の全体像が見えてくる感動を今でも覚えています。


尾瀬ヶ原のクルマユリ

 その日は、ひうちガ岳から、温泉小屋に下り、梅雨時の豊富な水量を滝壺に落とし込む三条ノ滝を往復し、山ノ鼻でテントを張りました。


至仏岳の高山植物・タカネナデシコ

 翌日は、至仏岳に登りました。至仏岳からのひうちガ岳をバックにした尾瀬ヶ原の眺望は、私がかつて見た景色の中で最も感動的な情景でした。太古の昔、人の手が全く入っていない生の自然を見ているような錯角に陥りました。至仏とは、よく言ったものだと納得しました。


鳩待峠から至仏岳への登り

 この年の夏の尾瀬・至仏岳の景色は、私の青春の1ページとして、今でも鮮明に思い出すことが出来ます。


至仏岳の花

 ここに載せた写真は、2005年に家族で行ったときのものです。このときは、鳩待峠から至仏岳を経由し、山ノ鼻に下り、尾瀬ヶ原を横断し下田代十字路で一泊し、翌日尾瀬沼を通って沼山峠に抜けるコースでした。


尾瀬沼付近の木道

 その時は、一番下の子と3人でしたが、その子も中学に入り、最近は日曜の山登りさえも私とは一緒に行かなくなりました。その時の写真を見ると、妻よりも大分背が低かったこの子も、今では明らかに妻の身長を超えてしまっています。反抗もする自立の過程に入った中学生が、この写真ではまだ親に従順な小学生として写っていました。




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