goo blog サービス終了のお知らせ 

ロースクール留学(していた)日記

米国ロースクールLLM卒業生の日常→アメリカ駐在員の日常

面接と宣誓

2015-01-23 11:07:50 | NY BAR
遠路はるばるNY州都Albanyまで行ってNY州弁護士資格取得の最後の関門である面接と宣誓に行ってきました!

州都といってもオルバニーは何にもないところです。オランダ風の教会や建物は美しいですが、ほかに観光スポットと言えばそこそこ立派なミュージアムが一つあるくらい。そして何より寒い。マイナス10度を超えると皮膚が痛くなりますが、そんな感じです。

さて、まずは面接。

「落ちた人は今まで聞いたことはないから大丈夫」と聞いて望んだ面接ですが、やはり英語となればそれなりに緊張するもの。会場はブースが15くらいに分かれており、指定されたコーナーの椅子に座っていると面接官が一人ずつ受験者を呼びに来る感じになっていました。が、ここはアメリカ。ブースによって(=面接官によって)、開始時刻も呼ぶ順番も一人あたりにかける時間も面接官の人数さえも異なっていました。

例えば、私の隣のブースは集合指定時間より30分も前に面接を開始し、かつ、ひとりあたり5-10分程度で終了という当たり面接官でしたが、私のほうは面接の開始時間も指定時間より遅ければ、一人あたり15-20分もかけるという外れブースでした。だけれども、やたらと待ち時間が長かったおかげで隣に座っていたJD生と仲良くなりました。


面接自体は、噂に聞いていたとおり、以下のようなベーシックな質問に答えていく形でした。
・いままでのリーガルキャリアはどんな感じ?
・いままでに具体的にどういった仕事をしてきたのか?
・NY BARの受験動機と今後のNY州弁護士としての活動プランは?
・実施したプロボノはどのようなものか?
・日本に帰ってもプロボノはできるのか?

私が今までに提出した情報を事前に面接官が手書きメモにまとめているらしく、進行方法はそれを見ながら曖昧な点や嘘がないかを質問していく感じです。レベル感としては就活の一次面接程度の受け答えができていれば全く問題ないと思います。

私の面接官は年配の男性(しかも声が小さいし耳もややとおい)でした。
「今後プロボノ要件は登録要件ではなくて登録継続要件になる可能性もあるかもしれないけど大丈夫?具体的に現時点でそういったルールが決まっているものではないが。」
という質問がかなりしつこい感じでして、彼が納得する回答が出てくるまで重点的に説明をすることになりました。。。日本の企業法務部員がホントにプロボノを継続してできるのか?という点を気にしていたように感じました。
なお、気になっていたプロボノの中身の妥当性については、これはいいけどあれはダメと言った突込みや指摘は特にありませんでした。おそらく、勝手な推測ですが、(少なくとも私のように米国内で実施したプロボノであれば)あんまり厳密なことはチェックしていないんでしょう。


一通り話したところで、面接官が面接終了の確認書にサインをしてくれますので、それを受付に提出すると、GoodStandingを称する証明書(事実上の資格証明書)などの書類をもらえます。

法的には翌日の宣誓式を経ないと弁護士にはなれないようですが、弁護士登録料は面接前に支払う必要がありますし(つまり書類審査後のこの段階で落ちる人は基本的にいないのでしょう)、宣誓前にこういった登録後の書類をもらってしまうので、なんとも妙な感じです。


続いて、宣誓式。
むかしはApplicant全員の名前を式の中でコールしたようですが、今年は時間短縮の為か、出身地域ごとに起立させるという方法をとっていました。まぁ、750人超の名前を呼ぶだけでも相当な時間がかかるのでやむなしかと思いますが、すこし寂しい感じもしました。

宣誓自体は以下の写真のような感じで右手を挙げながら、アメリカ憲法とNY州憲法を遵守して弁護士としての義務を果たしますといった趣旨のことばを唱えて終了です。


そのほか偉い人の訓示や2曲ほど独唱を聞いて解散でした。1月の式は正式なもので一番大がかりと聞いていましたが、個人的にはあっさりしていたなという印象です。まぁ長くても困るんですが…。

以上、レポートでした。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。