こんにちは。
春学期の期末試験直前期でありますが、いよいよBARの話題がでることが多くなりました。ということで、今日もNY BARネタです。
以前に書いた通り、司法試験には全米統一の択一試験が含まれているのですが、いろいろな情報をあつめてみると、いわゆる大手予備校の練習問題は本番の試験と似ていない(形式・難易度ともに)という非常に評価が多いです。
なんでかなーと調べてみたところ原因らしきものを見つけました。それは著作権侵害訴訟。
NATIONAL CONFERENCE OF BAR EXAMINERS v. MULTISTATE LEGAL STUDIES, INC., d/b/a PMBR, et al.(458 F.Supp.2d 252)
この判例はカプラン他が司法試験の作成元(National Conference of Bar Examiners)から著作権侵害で訴えられたものです(2006年)。
ほぼ全面(逸失ライセンス料にかかるもの以外)で作成元の主張が認められていまして、
・$11,961,787の損害賠償
・将来の択一試験へのアクセスなどの禁止 などが被告側に命令されています。
判例を見てみると、予備校側の人間が某州の司法試験に何度も申込みわざと落ちることを繰り返して問題をパクったようです。この当時はこの某州だけメモ紙の使用が許可されていたらしく、被告側はそこにメモを取っていたりしたそうです。本当はこのメモを試験会場外に持ち出すことはできないのですが、これを持ち出そうとしたところを試験運営側に見つかって自体が発覚した模様。
かなり読みやすい英文ですし、実際の問題文の比較、苦し紛れの被告側主張、予備校がどんくらいもうかっていたのかもわかるので面白いと思います。
ちなみに、さらに調べてみたところ、Adapti Barというところは試験作成元からライセンスを受けているそうです。だからここの問題はきっと似ているんでしょうね。
ちなみに日本の試験問題はどういう整理かなと調べてみたところ次のような記事を見つけました。司法試験ではなく入試関連ですが、ご参考まで。
<日本著作権教育研究協会>
・参考1
・参考2
春学期の期末試験直前期でありますが、いよいよBARの話題がでることが多くなりました。ということで、今日もNY BARネタです。
以前に書いた通り、司法試験には全米統一の択一試験が含まれているのですが、いろいろな情報をあつめてみると、いわゆる大手予備校の練習問題は本番の試験と似ていない(形式・難易度ともに)という非常に評価が多いです。
なんでかなーと調べてみたところ原因らしきものを見つけました。それは著作権侵害訴訟。
NATIONAL CONFERENCE OF BAR EXAMINERS v. MULTISTATE LEGAL STUDIES, INC., d/b/a PMBR, et al.(458 F.Supp.2d 252)
この判例はカプラン他が司法試験の作成元(National Conference of Bar Examiners)から著作権侵害で訴えられたものです(2006年)。
ほぼ全面(逸失ライセンス料にかかるもの以外)で作成元の主張が認められていまして、
・$11,961,787の損害賠償
・将来の択一試験へのアクセスなどの禁止 などが被告側に命令されています。
判例を見てみると、予備校側の人間が某州の司法試験に何度も申込みわざと落ちることを繰り返して問題をパクったようです。この当時はこの某州だけメモ紙の使用が許可されていたらしく、被告側はそこにメモを取っていたりしたそうです。本当はこのメモを試験会場外に持ち出すことはできないのですが、これを持ち出そうとしたところを試験運営側に見つかって自体が発覚した模様。
かなり読みやすい英文ですし、実際の問題文の比較、苦し紛れの被告側主張、予備校がどんくらいもうかっていたのかもわかるので面白いと思います。
ちなみに、さらに調べてみたところ、Adapti Barというところは試験作成元からライセンスを受けているそうです。だからここの問題はきっと似ているんでしょうね。
ちなみに日本の試験問題はどういう整理かなと調べてみたところ次のような記事を見つけました。司法試験ではなく入試関連ですが、ご参考まで。
<日本著作権教育研究協会>
・参考1
・参考2