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ロースクール留学(していた)日記

米国ロースクールLLM卒業生の日常→アメリカ駐在員の日常

LLM生のNYBAR受験資格のマイナーチェンジ

2014-12-03 09:22:43 | NY BAR
NYBOLEのサイトに11月24日付でニュースが出ていますが、受験資格にかかるルールがまた若干変わるようです(effective date December 10, 2014)
(ソース:PDF版

我々に関係がありそうなところですと、LLMでとらなければいけない単位の制限が若干緩くなるようです。
>The language of section 520.6(b)(3)(vi), which pertains to the courses that a foreign-educated bar applicant must complete in an LL.M. program, is modified to broaden course selection.

比較表がないのでわかりづらいですが、どうやら以下の変更があった模様[section 520.6(b)(3)(vi)(d)]

a minimum of six credit hours in other courses [in subjects] that principally focus on subject matter tested on the New York State bar examination.[, where a principal focus of the courses includes material contained in the Content Outline for the New York State bar examination published by the State Board of Law Examiners.]
※注:ブラケットの箇所を削除して下線部を追加するとのこと。

つまり…
⇒ a minimum of six credit hours in other courses that principally focus on subject matter tested on the New York State bar examination.
になったと。とはいえ、これだけだとどう広くなったのかよくわからないですね。Content Outlineへの言及がなくなっただけ?

今年の合格率低下とアメリカンローヤーの就職事情について

2014-11-22 09:47:44 | NY BAR
私は受験していませんが、カリフォルニア州の司法試験の結果が出たようです。これで主要な州の結果は出そろったんじゃないかと思います。全体の合格率が48.6%ということで、昨年からは7%の合格率低下のようです。

以前からお伝えしているように今年は合格率が大幅に下がる州ばかりなのですが、この点についてABAジャーナルの記事が出ていました。簡単にいうと、試験実施団体(NCBE)側が今年の合格率の低下は受験者が悪いという趣旨の手紙を各ロースクールの学長に送り付けて炎上したようです。


ところで、日本でもロースクール生の進路が社会問題化していますが、こちらのロースクール生はある意味もっと深刻で、奨学金の選択肢は日本よりも多いものの、卒業生は1,500万円近くの借金をおって卒業することが普通ですので、就職先が決まらないことや合格ができないのは死活問題です(特に一流のロースクールではない場合、仮に合格しても法律家として就職先がないというのは聞きなれた話です)。そして仮に就職できても、初年度年収が1600万円を越えるようないわゆるビッグローではないと中々すぐに返せる大きさの金額ではありません。


ではよく言われるようにアメリカは弁護士が余っているのでしょうか?

この点について2014年10月にABAの記事が出ています。

つまるところ、(経済合理性を追求するとそうなると思いますが、)アメリカでも都市部に弁護士が集中しているということです。アメリカでも弁護士が不足しているエリアがあることを意外に思う方もいるんじゃないでしょうか。



視点を変えて、NYのプロボノ制度についても賛否両論があります。(個人的にも複雑な思いです)
NYのプロボノ制度は50時間のプロボノを義務付けるものですが、これはあくまでも新たにロースクールを卒業して受験する人にしか義務付けられていません。従って、すでにNYで働いている弁護士や他州資格をもとにWaiveInしてくるローヤーには適用されません。

NY側としては、
・毎年1万人以上受ける受験者が50時間プロボノをやれば、50時間×1万人だけ普段リーガルサービスを受けられない人を助けることができる。
・受験者側が座学では得られない経験や知識を得られる。
といったことをこの制度の意義としているようです。

確かにそういう面はあるのだと思います。

しかしながら、反対派の見解も説得力があります。
・1500万円超の借金を負った人たちに、50時間のただ働きを強制することになる。
・加えて、プロボノ要件は50時間と言っても、50時間ぴったりで終わる仕事なんてそうそうない。
・大きな事務所であればプロボノに人員を割く余裕があるが、小さな個人事務所ではなかなかそうはいかない。
・強制されるプロボノはプロボノと言えるのか。サービスをする側のモチベーションが低いおそれ。
・専門家ではない学生にプロボノを受けてもいいサービスが得られるとは思えない。


上記に個人的な経験をさらに加えるとすると、
・非弁行為を避けるためにはすでに誰かがやっているプロボノに参加するしかない。つまり既に弁護士が一人でやっているプロボノを学生が入って二人でやっているだけなので50時間×1万人にはならない。
・時間の長さを要件としているので、だらだら仕事をやる方が早く要件を満たすことができるという負のインセンティブが働く。
といった問題点があるように感じています。

個人的にはプロボノ活動を通じて、この機会がなければ知ることのなかった社会問題を知ることができましたし、非常にいい人生経験になったとは思います。なにより、困っている人を助けることができたのは良かったです。
しかしながら、せっかく実施したプロボノが(監督者側の問題で)NYのアドミッション要件を満たさなかったがために、0から50時間をやりなおす羽目になったなど、不愉快な思いをさせられたのも事実です。

あくまでも初年度ですので、これからこの制度もいろいろと改善されていくことになるとは思いますが、今後に期待します。

NY BAR RESULTS

2014-10-28 07:43:35 | NY BAR
7月末に受けたNY州司法試験の結果が出ました。

無事合格していました。応援していただいた皆様どうもありがとうございました!
これからは宣誓手続に向けてプロボノと各種書類手続きを進めていきたいと思います。

なお、MBEのScaledは150点超でした。
今後統計資料などが発表されたらこちらでも紹介します。

いやーよかった…。本当によかった…。

<追記>
統計資料を見つけました。

・2014年7月実施結果(PDF)
2014年7月は以下の通りです。

全体の合格率は65%で、私のような外国人は初回受験者が44%・全体(2回目以降も含む)が34%のようです。

これは受験の感触から予想されていた通り合格率が下がっています。
2008年以降の7月受験者の全体の合格率は
2008年7月:75%
2009年7月:72%
2010年7月:70%
2011年7月:69%
2012年7月:68%
2013年7月:69%
2014年7月:65%
となっています。
参考:2008年以降の合格率の推移

MBEの全国平均値も他州(例:テネシー)の公表データによれば141.47点だそうで、これはここ10年で最も低い数字だそうです。今年はMBEの難易度が上がったことから今回の数字になったのかもしれません(個人的には論文も例年より難しかったと思いますが…)。
あるいは、今年は論文ソフトのトラブルで心身の影響を受けた人が多いのかもしれません。
(ちなみにJD生のロースクール入学時のLSATスコアから考えると、今年の司法試験受験者は少なくとも例年と比べて優秀なんだそうです。真偽はしらべていませんが。)

さらに調べたところSeperacによれば今年の合格率の低さは過去22年で最低のようです。ことしの受験生はプロボノもあるしホントついてないです。。。

また試験制度がかわるようです(追記あり

2014-10-14 11:33:34 | NY BAR
NYboleのサイトにニュースがでていますが、またNY BARの試験制度を大きく変えるようです。まだ最終確定ではないようですが。

今回はUBEの採用だそうで、2015年7月から適用可能性がある模様。つまり論文もny州法ではなくコモンローになるようです。ただしny択一は残す模様。

これからnybarを初回受験する方にはいいニュースかもですね。覚える内容がかなり減るので。

が、しかしny択一で30/50とらないといけないようで、これはかなりきついと思われます。。。
(ただし、ny択一だけの不合格者はny択一だけの再試の機会がbar本番の後(12月など)に年2回用意される模様)

ということで総合するとさらにしんどくなるかもしれません。

残念ながら日本人ノートはますますuselessになるとおもわれます。


<2014.11.16追記>
情報をいただきました。UBE採用は当面延期のようです。
> In the meantime, the UBE will NOT be implemented for the July 2015 bar examination but rather, the current format of the exam will continue to be administered until further notice.

<http://www.nybarexam.org/Docs/ExtendingPublicCommentPeriod_on_theUBE.PDF>

需給調整?

2014-09-30 23:28:03 | NY BAR
NY BARの結果発表はまだまだ先ですが、受験者の少ない州をはじめとしていくつかの州では結果が出てきているようです。今年のMBE(全米共通)は難しかったというのが知人含めた個人的な感想ですが、すでに結果の出ている州では殆どに合格率の減少傾向があるようで、例年より10%前後合格率が落ちているところもいくつかあるようです。今後のトレンドが注視されます。