福岡の看板屋 独り言(看板.・カワムラ)TEL092-935-7058

皆様に生かして頂いてる看板屋としての呟きです。内容は独り言なので、万が一気分を害された方が居られましたら何卒ご容赦。

益なき身売り

2021年08月09日 | Weblog

昔の話だ・・・

丁度 中学生になる時の話。

 

習わずしてギターの弾き語りを覚えた俺は

ひょっとして 筋がいいのかも知れないと思い込み

こりゃ~真面目にやった方が良いかもと思い立ち。

母に相談ス

 

そうすっと 母は小躍りして 思い当たる宛てが

あるらしく 即 知り合いに連絡を取っている

ようだった・・・

 

数日たっただろうか 日曜日の朝、母に連れられ

トある 宗教会館の小さな個室に連れていかれ

 

生まれて初めて面接という物を受けたのである。

否、ちがう 初めてではない たしか 小学生の時

臨時で少年コーラス隊が編成され 成人女子のお姉さま達

からの受けもよく 是非にと言う事で特殊メンバー

に入ったことがあった あれ以来だった 面接という

物を受けたのは・・・

 

うろ覚えだが 面接官はワイシャツ姿の眼鏡を掛けた

会社員風のオッサンで、眉間にしわを寄せ寄せ

「君は~一体何処のパートがやりたいの?」と

聞いてきた・・・

 

私:「エレキギターをかき鳴らす サイドボーカルです!」

※僕あ~当時サイドボーカルの意味を履き違えていた

サイドギターを演奏しながら歌う人の事だと思っていた。

 

面接官は母の方にチラリと困ったような目線を送った。

面接官:「ギターは無いが ドラムは如何?」

私  :「いや ギターがいいです!」

 

面接官は困った顔をして 話を続ける

 

面接官:「トランペットは如何?」

私  :「ラッパですか!?ラッパは嫌です!」

当時、私の知る限りで ロックバンド編成に

トランペットはなかった。

面接官:「そりゃ 困った・・・もうメンバーが揃って

いるからね・・・ドラムカッコいいよ・・・」

まだ 子供だったんだな 断られると おおっ!

ココに入るという事はそんなに凄い事なのかと

推測したのである。兎に角 潜り込んじゃれと・・・

 

私 :「わかりました じゃ ドラムで!」

 

話はトントン拍子に決まり 母に祝福され

 

面接官:「じゃ~練習でも見ていくか・・・」と

大広間に連れていかれた。

 

体操服姿の男子中学生~成人男性が軍隊の行進を

させられていた 大広間 右隅に目をやると 

どこぞの国の皇居の前に突っ立っとるような 制服を着て 

帽子にゃ 大きな羽根がひっついとる 

ほら~街を楽器持って行進するやん!

そう 音楽隊だ あんな姿を発見したのだ。

 

私:「ありゃ~なんですな?あの人達もここで一緒に

練習ばぁ~ すっとですか?」

 

すると 面接官は キッとした態度になり

キッパリ言い放った。

面接官:「君も 彼らと一緒に練習するんだよ!

今日から 君もドリル隊だ!」

  私:「隊って?なして 俺が羽根付きの帽子 

被らんにゃ~ならんのすかぁ~!あれじゃ 

まるで西洋カブレじゃん!俺の主義主張に反するじゃん!

話が違う オッサン! 全然違うやんけっ!

んなら 俺 帰りますっ!

 

しっ しまった! そういう事だったのかっ そりゃまるで

その昔 口減らしで 「あそこにいったら 美味しいお菓子が

あるよぉ~」と騙され 親の都合でサーカスに売り飛ばされる

ような気持ちになった。いきなり 逃げられぬように戸口を

閉められ「ふふふふ ひっかかったな」と言わんばかりの

面接官の態度に激怒ス!

 

たちまち 私の目は泳ぎだし あとづさりしながら

 

私:「は、話が違う!俺はバンドが組みたくて ここに

来たのに な~んで 羽根を付けた帽子を被って行進せにゃ

ならんのですかっ!?俺はそういうタイプじゃないっす!

おいおいおい 俺はリボンの騎士かよっ

俺の魂は日本刀だ サーベルぢゃね~ぞ!」

まるで 行きたくも無き異国への船に無理やり乗船させられ

た気持ちになったのである。

赤い靴 は~いてた 女の子♪ 異人さんに

連れられて い~っちゃったぁ~♪

 

面接官:「ドラムの所に行こう ドラム・・・」と言って

ドラム隊の所に案内された

 

当然 そこには 思い描いていたドラムセットは無く

丸ぁ~るかぁ ドラムを腹の前にせせりだし おもちゃの兵隊

の様に少年がつんたか つんたか 叩いていたのである。

 

私:「え~いクソ ドラムセットはぁ!?」と今迄神妙に

していた態度を一変させ このクソジジイめがっ 

というような口調で口をとがらせ詰問したのだっ!

 

私も一応 今迄は剣術を学んどった武士の端くれ

中学生とは言いながらも 線の細い大人のアンタらに

手籠めにゃ~されぬぞ!という気迫で迫ったのである。

「てめぇ~なんざぁ~イツでも蹴散らかしてくれようぞ」

とね・・・もう会話は怒鳴り合いへし合いに近かった。

 

何があったんだろうと ガゼルの様な捕食されっぱなしの

草食動物達が 一匹のやんちゃな虎の子が大暴れする様を

ビックリしたような表情で見つめていたのが印象的だった。

 

面接官:「ドラムセットは後 まずは これが基本だからっ!」

  私:「問答無用 失礼!」と一言残し ツンタカツンタカ

追ってくる クマを威嚇しながらも 逃げ足は 

脱兎の如く この会館を後にしたのであった。

 

ps みなすわ~んは 不思議に思われただろう・・・

てめえは BEATLESは好きなのに 西洋カブレを

嫌うと・・・ 私も不思議だとは思うのどすが

旧式の西洋軍隊の姿を見ると嫌悪感が走るのドスよ・・・

ほら~あのボタンをつけた・・・

故にポロシャツ大嫌い。わかんね~だろうなぁ~

 

 

 

 

 


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます! (小平次)
2020-08-13 08:50:01
カワムラさん
おはようございます!

まるでコント見てるみたい(爆)

失礼しました…

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小平次さん (カワムラ)
2020-08-13 12:32:26
小平次さん おはようございます!

そうっす 私の宗教がらみの話は
茶番でコントなのです。wwww
返信する
痛快! (noratan)
2021-08-09 13:21:19
 なかなか気骨がありますね。
感動しました
返信する
noratan様 (カワムラ)
2021-08-09 13:28:07
noratan様 コメントありがとうございます

こちとら 日本男子でィ~・・・と
手根部で 鼻をすすり上げる私。

でも この団体では 言う事聞かん変わった
奴という事になりますwwwww
要は洗脳されにくいんですね。
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