福岡の看板屋 独り言(看板.・カワムラ)TEL092-935-7058

皆様に生かして頂いてる看板屋としての呟きです。内容は独り言なので、万が一気分を害された方が居られましたら何卒ご容赦。

品格について

2008年03月31日 | Weblog



やっと暖かくなりましたね。この間 雪がちらつく日に野外でガタガタ震えながら現場に

て文字を書いてきました。何分下請けが多いので 看板の写真をアップする機会がありま

せん・・。ブログのテーマは「看板屋の独り言」ですから 何卒、ご容赦ください。

最近、ブログの記事の内容に共感して下さる方達に直接 お声をかけて頂く事が多くなり

ました。拙文なので 少し照れくさい気もしますが・・・。

最近 お客様と人生観等をテーマにして対話する機会が多くなりました。

当然と言えば当然なのですが、好感が持てる方達には

惚れ惚れするような 品格を備えた方達がいらっしゃいますね・・・。

そういう方達に共通して言えることですが 仮に、自分の立場が上であっても 態度を崩

さない人が多いですね。

譬え、仲良くなって馴れ合いになったとしても

 常に相手を気遣う やさしさには 我も覚有りたいと感動します。

「賢人は八風に冒されず」と言いますが それに 近い方達なのかも知れません。


人間それぞれ 自身では気づかず 他人に対して目に見えない雰囲気(オーラ・品格)を

与えているようです。私自身も気をつけなければ・・・。

最近の若者は「品が無くなった」と言われがちですが 社会全体が、宗教や論語を嫌う風

潮がありますので これは致し方ない事だと思います。

我々の世代の 学校や社会では 競争して勝つ事しか教えて来なかったのですから。

教育基本法の改正とやらも 一体、何をテーマにしたものやら・・・・。


南洲(西郷隆盛)遺訓の中に「敬天愛人」(人を相手にせず 天を相手にせよ。

天を相手にして己を尽くして 人を咎めず 我が誠の足らざるを 尋ねべし)

とありますが 神や仏への恐れを知らず ただ弱肉強食の世界で 生きたいように生

きるのであれば 西郷先生のような 立派な人格は存在しなかったように思います。


品格とは「人の振る舞い」であり 良き行いも 悪き行いも命に業として蓄積されるもの

だと思います。

それが ある一定に達した時 じっとしていても 命が匂いたつように 他人に「印象」

として 己を感じさせるのではないかと思います。たまに悪業を積んで 一目見ただけで

他人に威圧感を与える方もいらっしゃいますが。隠しても、個人独特の印象は嘘をつけな

いのであります。

それじゃあ、その品格(品格)を高める術は何なのかといいますと

ボランティア活動で菩薩の如き精神を身につけておられる若い方達は別として、

どこで 善業を積むのかといえば なかなか見つかりにくいように思います。

しかし 日常、善行を少しずつ貯蓄する事は可能だと思います。

人間として 最低限の振る舞い方を身につける事・・・。

最近、孔孟の教え(論語)の必要性を痛感しているのであります。

我国には 世界に誇る哲学ともいえる「武士道」というものがありますが

この思想の大元である依教は論語なんですね・・・。

「武士道」を海外に流布させた新渡戸稲造の功績は大きいと思います。

一歩外に出れば 死と出くわすかも知れない その様な緊張した社会状況の中

昔、侍達は 言葉のやり取り如何で 斬り合いが始まり命を落とす事もありましたので

縦社会の中で生きて行く智恵として 論語を学んだのではないかと思います。

「孔子曰く 君子に九思あり 視は明を思い 聴は聰を思い 色は温を思い 貌は恭を

思い 言は忠を思い 事は敬をおもい 疑は問を思い 忿は難を思い 得を見ては義を

思う」と考察の方法を説いています。

「九思一言」として有名な戒めですが 簡単にいえば 一言発するにも これら9つの

事を加えての考察の後でなければ 出してはいけないとの事・・・。


私は気が短く 短慮に物事を捉える癖がありますので これを座右の銘としておりますが

しかし最近、無礼極まる態度に出会い これらの戒めを忘れ カッと我を忘れてしまいま

した。相手も、従順そうな私を甘く見たのでしょう。                                                  

私の豹変振りに(※ここで言う豹変は「君子豹変す」の意味ではありません)


小さくなってしまいましたが・・・。世間が仏面をさせないのでしょうか・・・・。

しかし

「我が側(かたわら)に袒(たん)せき裸(ら)ていす といえども 汝 いずくんぞ 

 能く 我をけがさんや」

※たとえ 我が傍らで 裸になるという 無礼な態度をとっても それは 汝が
 
  やった事であり 私を汚す事はできない。

とるに足らない侮辱に腹を立てるのは賢人ではないけど 正統な怒りであれば 怒ること

も大事なのかも知れませんね。

しかし この悪世で 誠実を通すのも 楽じゃありません.

なにしろ 五濁の底流に身を置いているのですから・・・。

相手を見抜く洞察力を養わなければ・・・・・。


いやはや なんとも・・・。私はいつまでたっても賢人にゃなれぬのであります。


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「長幼の序」について 思う・・・。

2008年03月12日 | Weblog



最近、建築の確認申請が やたら厳しくなったとやらで 建築業界が悲鳴をあげている

様ですね・・・。

提出書類が やたら多ければ良いというものでは無いと思いますがね。

行政が民業を苦しめ 貧乏にしちゃ駄目ですよ。

看板業界もかなりの大打撃であります。本業だけでは食えない時代になりましたね。

副業にと某業界の資格を取り某金融商品販売を試みたこの頃、外資系の会社との

ご縁ができ そこで働いておられる若き社員とのやり取りで思うのですが・・・。

彼等にゃ 年長者を敬う態度が欠如しておりますね。社内にゃなんともいえない 独特の

つめたーい雰囲気が漂っております。商品は良いのでしょうがモチベーションがガッパリ

下がりました。子供じみたアジテーションにゃ人生経験と企画力を疑います。

良い大学出てるんでしょうね。 きっと・・・(上司も若い!)

職業柄、色んな会社を見ておりますので 嗅覚が鋭くなっているせいか、「あーこの会社

の内部では社員同士の虐めも頻繁なんだろうな」と勘繰ってしまいます。

私は昔、多数の後輩を預からせていただいた機会があり 良い経験をさせて頂きましたが

年少者が年長者を軽んずる等 絶対にありえませんでしたね。

こちらも年長者としての見本足るべき振る舞いをせねばならぬといつも肝に命じておりま

した。そして「寛容の精神」がなければ 後輩も安心しないでしょう。

後輩達が実弟の様に思えて「自分を超えて成長してほしい」

と素直に思えたあの頃は 時代が良かったのかも知れません。

否、あれは トップが偉かったのではないかと想いますね・・・。

私に間違いがあれば 先輩が私を叱ってくれ 皆が平等を保ってきた様に思います

「最近、叱ってくれる上司がいない」なんて言っていますが、

アメリカナイズされた弱肉強食の競争原理の世界で それをやれと言うのが矛盾しており

ます。人生経験豊かな年長者が隅に追いやられ 叱ってやるどころか 叱るべき対象者の

方が役職が上なのですから・・・・。 

現代病に「うつ」が蔓延しているそうですが  「成る程、さもありなん」と 

納得しております。かような 組織に身をおけば ストレスで身がもたない!

人間性を無視して 成果主義のみで役を与えるのであれば 温かみがない血の通わない 

組織になってしまうでしょう。まあ 利潤追求が企業の目的なのでありましょうが、

そこで働く人達は 機械じゃなくて 血の通った人間なのですから、少し考えてあげない

と.....

儒教の教え(孔孟の教え)に「長幼の序」というのがあります。

学校教育に儒教を学ぶ機会を設けたらどうでしょうか・・・・。

品格を身に付ける事に価値を置くようになれば 社会全体が少しは良い方向に行くのでは

ないかと思います。そうすれば 不求自得で 自然と企業でいう「利益」もついて来る

という物・・・。昔、優秀な先輩には 「物を売るな!自分を売れ!」って言われました

けどね・・・。気のせいでしょうか 最近 他国から 良い物は入ってこないで 

悪い物だけが目だって流布しているのは・・・。

日本企業は外国人の投資家が支えているといいますが、日本古来の良い習慣まで

外国の方に云々されるのはどうかと思いますがね・・・。

戦時中、若い上官が老兵を怒鳴りつける姿を見て 私の祖父が こう思ったそうです。

「日本は負ける・・・」とね・・・。


前首相が目指した「美しい国」は 概観が変っても 人間が変らなければ 実現不可能

なのかも知れませんね・・・。良き時代に帰れたらなあ・・・と思う今日この頃です。


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