福岡の看板屋 独り言(看板.・カワムラ)TEL092-935-7058

皆様に生かして頂いてる看板屋としての呟きです。内容は独り言なので、万が一気分を害された方が居られましたら何卒ご容赦。

思い込み

2010年03月30日 | Weblog

昔、 家族で三井グリーンランドに行きました。

遊園地っちゅうのは勿論、子供中心の遊び場。高齢者を気遣う

祖母づれの我が家にとって、アトラクションこそが家族全員漏れなく参加できる 

唯一の催し物・・・・。

(年寄りのばあさんにジェットコースターは絶対にいかんのです!)

何か ないかなー

「炭鉱博物館」なる看板を見つけました。「ほー!良いのがあるじゃない」と

乗り物に急ぐ妹弟を叱り付け 安全印のファミリーアトラクションに、

皆で仲良く入場したのでした・・・・・。

薄暗い入口を潜り エレベーターに乗ると「只今より、地下1500メートル迄ご降下

致しますので、手元足元危険の無い様ご注意下さい」とアナウンスが流れる・・。

母「今から 地下1500メートル迄下がるってよ!」

祖母「ホ・ホントんや!?」 ばあちゃんの顔がこわばる!

小学3年の妹「ビーッ!(泣)」

妹の、耳を劈く程のかん高い鳴き声で恐怖心が一層増す!

祖母と母「ひいいいいっ!」

父「おおっ!」と無言

エレベーターのドアを叩き「出してください!」と泣き喚く妹

「馬鹿 もう遅い!」と腹をくくる潔い私。

エレベーター室内は急に暗くなり ゴーッと音をたて、奈落の世界へ・・・・・

エレベーター下の隙間から、吹き込む風がズボンの裾を旗のように揺らし

恐怖でうつむいた顔を、地下1500メートルの風圧が                    

「もう 観念して顔を上げよ!」言わんばかりに無理矢理撫で回す。

「も、もう地上へは戻れないかも知れない!」と

家族一同、恐怖のどん底に落ちるのであった!

エレベーターのドアが開いた・・・。

私「い、意外にに早くついたね!」と地下の展示物を見て回る。

コンパネで作られた道・・・跳ね返ってくる 自分達だけの足音に意外性を感じながら

恐る恐る奥へ奥へ・・・・・・・。

父「地上と違って 全く音がせんなあ 耳がキーンといいよる」

母「1500メートル地下だけあって 息苦しいね 早く地上に帰ろう」

全員、これ以上の長居は無用だと無言の一致で 「出口はこちら」の標識を頼りに

道を行くと どうやら地上までは階段で上がれという事みたいだ。

父:私 「なっ 何!?階段でっ????1500mば、やあ!?」

私   「おーお!こっちは年寄りが おるとぞ!なんちゅう不親切なこっちゃ!

(誰だ!こんな危険な場所に、大切な家族をミスリードした奴ァ!?)

俺だ!

八甲田山で遭難した雪中行軍みたいに、とぼとぼ歩く家族一行・・・・・。

ぶつぶつ言いながら階段3段上がったら 眩しい光・・・・・・・。

「ち!地上じゃっ???」

「なんじゃこりゃ!?」と全員が呆気に採られ 地上のおいしい空気を腹いっぱいに

吸い込んだのであった!

一緒にエレベーターに乗り込んだ、別の家族は一体どう思ったのであろうか

恐らく、腹が捩れる位可笑しかったのではだったのではないだろうか・・

薄暗さこそがせめてもの救いだったが

三井と言う地名こそが、地下1500メートルを信じさせたのでは無かったかと

今でも 我が家の笑い種となっている・・・。

(しかし、まあ 良きも 悪きも 毎回、我が家族は、母からの第一声が発端となり集団暗示にかかるのがパターンなのであります。ムードメーカーなんだな 母さんは)

 

 PS 次期参議院戦の投票率が下がりそうだ。強固な組織票を持っている団体が

   有利になるでしょう。またまた 衆愚政治にならないように 低投票率だけは

   避けなきゃいかんと思います!理念も何も無い政党が天下の中枢に躍り出ると

   悪い方向に加速するだけで 良い事は一つも無いと思いますね。

   まあ、こういう人達は人心操作(思い込み)をさせるのが得意なんでしょうけど。