(概説)スペアナはオシロと並んで原理の理解が必要な測定器です。また操作に慣れるにはオシロに比べて若干多いという程度の時間が必要ですが、然程高度の知識ではありません。誤った設定にしますと、それが目視で分かり、且つウォーニングランプが点灯して教えて呉れるので、誤ったまま操作を続けるということは無い筈です。むしろウォーニングランプが点灯しないようにするにはどうしたら良いかを考えていくうちに自然にスペアナという機械の原理が分かってくるのです。
この機種が出品されるときは、多くの場合、出品者が使い方を詳しくは知らない、と断っていることが多いです。そこでこの機種の簡単な動作チェック方法を紹介します。即ち、3580Aは本体に10Khzの校正出力が内蔵されています。入力を校正の位置にしますと内部で校正出力と接続されますので、その10Khzを描かせれば管面には基本波と高調波が合計で五つ並ぶわけです。つまりそのような波形の出たものが写真として掲載されておれば、出品者はチェック方法を知っている(つまりは扱い方を知っている)だけでなく、スペアナが動作品たる証拠を示すことになるわけです。
オーディオに使えるスペアナは使い慣れるとひずみ率計などよりは利用範囲が広いのですが、オーディオをやる人は技術音痴である場合が殆どなので出品されても競争相手が少なく高騰することはあまりありません。元の値段を考慮すればべらぼうな安値となることが多いです。
これ以後の機種で3588、3589が有りマーカー機能が強力ですから資金と空間が許す人はそちらが良いです。
使い慣れるとオシロと同じくらい使用頻度が高くなります。
(仕様)周波数レンジ:5Hz~50KHz、帯域幅:1Hz~300Hz、測定レンジ:100nV~20V、掃引スパン幅:50Hz~50Khz、入力Zp:1MΩ、ダイナミックレンジ:80dB、トラッキングジェネレーター出力:0~2V/600Ω。
1HzのBWが有るスペアナはこれだけです。3585とか、3588、3589が良いとは思いますが、置くところが限られます。
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