ヤフオクで落としたもの。この機種はRC711、その後のVP711の後に出たもので若干の改良がある。メーターが付属したのと、帯域が狭まり、かつ前段の真空管がDC点火されたのが変更点である。
一般にCR発振器は出力が開放でも数Vまでと大きくないのが普通だが、これは600Ωを負荷して10Vを出力できる。開放では20Vだ。それで買ったようなもの。
基本の回路はヒューレット・パッカード社の200シリーズである。バランス型とも呼ばれCR発振器を設計する際のあちら立てればこちら立たずの悩みどころをかなりの程度解決し、初めて見たときは天才の産物と思った。HP社のそれを真空管を替えただけのコピーと考えれば良い。
歪が当時としては低かったが今となってはさほどでない。殆どの発振器が低い周波数では歪が急増するのにこれはそうならない。20Hzでも0.05%くらいである。またこれだけの出力を出す発振器は他にない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます