和束 茶源郷ガイドの会「徒然草」

京都府景観資産登録の茶畑や史跡や歴史の中へご案内する和束茶源郷ガイドが皆さまの訪問をお待ちしています。

和束茶源郷ガイドの会 和束風土記2月9日(日)

2020年02月10日 20時45分30秒 | 日記
令和2(2020)年2月9日(日) 茶源郷和束 中区 稲荷神社初午祭

一年中で最も寒いと言われるこの2月に初午の日があります。
暖冬で例年のような寒さも感じられないくらいの毎日でしたが、9日は「今年の初午の日」朝から雪が舞うような2月らしい日となりました。
中区では和束町で唯一、区の行事として初午詣をされています。
茶源郷ガイドの会では町内の行事の取材を行っており、中区の初午詣の取材へと出かけました。
12時半に八坂の大杉さん(和束町のパワースポット)前で集合。
役員の方は、先にお供え物を軽トラックに載せて稲荷神社へと向かわれました。
稲荷神社は、民家を抜け茶畑を上りつめたところにあります。
美しく刈り揃えられた茶畑の間を絶景の景色を後ろに感じながら、私たちは赤い鳥居をめざして歩きました。
この日は区の役員や神社の役員、隣組の代表、今年厄年となる方が来られていました。
「今は立てないけど以前は、厄年の方の赤いのぼりが立ってんよ。昔、白いキツネがいたとかいう話もあるわ」と、参拝の女性の方が話してくださいました。
今日のように風のある日はのぼりが風ではためいたであろうと想像しました。
    
神事の終わりに宮司さんから、神と共に生きてきた人々の心のありよう、身近な神様のありがたさ大事さなどのお話がありました。
お詣りが始まるまでは風も吹いていたのが、お詣り中は風も止まり人々の厳かな時間を静かに見守っているようでした。
宮司さんの言葉は身の引き締まるような空気の中、人々の心にしみ込んでいくようでした。
9日はちょうど日曜日ということもあり、全国のあちらこちらで多くの方が初午詣に行かれたでしょう。
私達ガイドのメンバーは和束町で行われている初午祭を見せていただいて一緒に徳を頂けたように感じました。
今回の初午詣の取材は、初午詣りの由来や稲荷神社について調べてみるきっかけになりました。
ちなみに稲荷神社は、「元々稲を象徴する『穀霊神』、『農耕神」』が祀られ、元は五穀豊穣の神様である。」と、説明されているのを読んだりすると、稲荷神社は商売の神様と決めつけていたのでとらえ方が変わるように思いました。
稲荷神社は五穀豊穣、商売繁盛、家内安全と様々な幸運をもたらす神社として崇められているようです。
町内にはそれぞれの神社があり、人々の心のよりどころとして大事にされています。
「遠くの神さんありがたい」などの言葉もありますが、身近な人や神様のありがたさを新たに感じた日でもありました。

     
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