いごっそうの棲家

以前のblog『オトツマ日記』を改名。オットだけのボチボチ更新雑記。

半夏生~東京湾臨海署安積班  今野 敏

2008-01-17 11:07:00 | 小説
すいません、オットのマニアックな記事の合間にちょっと書いちゃいます

私が読む今野氏二作目の作品。
どうもこれはシリーズものらしく、たまたま図書館で手に取った
この作品はシリーズの中の何作品目かにあたるみたいです。

お台場でアラブ系の男性が行き倒れとなったと通報が入った。
何故かその通報が強行班係りの安積の元に寄せられる。
直ちに現場へと向かわせて男性を病院へ収容するが、身元の分かるもの
を一切持っていない。
そして高熱で意識不明のまま男は亡くなった。

政府はバイオテロと判断し、お台場は封鎖されようとしていた。
そして接触した警官二名も発病。
ペストか天然痘かの保菌者と疑われたそのアラブ人を最初に解放したと
思われるホームレスの行方がわからない。
このままでは感染がどんどん広がっていく恐れがある。

混迷する政府の指揮系統と、分裂する省庁の意見。
その指揮下にありながらも、いち刑事としての目線で部下とともに
事件を追う安積班。
本庁からやってきたキャリア警視との対立。
お台場は日本はどうなるのか。

最初はなかなかテーマが壮大すぎてどうだろうと思っていたのですが
いやはや面白い裏切られ方をして満足です。
このシリーズ、早速別のも探して読んでみたいと思わせました。