サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

人事考課で、前期の評価を正しく行うことはできるのか否か。 

2017年01月28日 09時28分35秒 | 日記
米国の映画を観ていると、冒頭の10分でスリルのあるシーンを見せて、観ている人を惹き付けることをよくやる。

それと関係はないが、アメリカのトランプ大統領。就任して一週間で矢継ぎ早に大統領令を発し、世界の目を釘付けにしている。まさに「トランプ劇場」

政治家の是々非々は、後世に託すべきであって、現代に生きる我々が簡単に評価すべきではないと思っています。

それでは、いつから評価が始められるのか。
①その実績が完了していること。スポーツ選手ならば引退が好例。
②その実績に関する史料が豊富にあること。
③近くにいる人からの証言が取れること。等々。

ということは、現在進行形のものは難しい、或は評価はできないということになります。

人事考課。一応、前期を評価します。本当か。人の知識・思考・行動は、そのはるか前からの蓄積が「前期」をもたらしているので、前期のみの評価を下すことは難しいとは思いませんか。

前期を「ノルマ」で評価したとします。一般に、「ノルマによる評価」はよくないと言う印象があります。例えば、「16年度下期 受注1億円」は結果だけです。しかし、その前の過去を引きずった評価でないとするならば、つまり本当に「前期」だけを評価するならば、妥当な評価だとは思いませんか。そうしたら、「今回がダメなら、来期がんばろう」とはならないでしょうか。

ハロー効果。「あの人はダメ」と決めつけた気持ちは、評価に影響をもたらします。それは、評価される人には伝わるもので、更に人事考課で示されれば、もう決定的。そのように評価された本人は落胆し、成長が止まる。

ノルマによる人事考課を推奨もしませんし、否定もしません。
しかし、評価する人が過去を引きずって前期を評価するなら、「前期のノルマ」の評価も難しいかなと思っています。そうかといって、前期とそれ以前を、別人の如くゼロクリアして評価することも難しいですよね。


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