サロン・風変わりな人材開発の宴 

人の育成について、色々な視点から書いていきます。これは、体験記であると同時に、次の人材開発施策に対するトライアルです。

人材育成の誤解----ほとんどは、その人の「小宇宙」を精緻にした程度かも

2017年04月09日 06時29分39秒 | 人材開発部門
よく、「彼は、あるいは彼女は育った」と言う表現を聞くことがございます。

どうもそれがあやしいと思うのです。確かに経験値は積詰んでいる。しかし、それは、その人の業務の中での経験値の密度を高めているにすぎない。つまり、その人の小宇宙でしかないと思うことが多いのです。

マクロ観が求められるとき。そして、深い考察を必要とするとき、この小宇宙は機能しません。
小宇宙を広げようと思っても、多少の周辺領域が広がる程度では。。。

これ、天体でいうならば、飛んでくるハレ―彗星をキャッチできるかどうかなんですね。

分かりやすく言うならば、いまの経験値をもたらしてくれる範囲に少々プラスアルファの知識を入れたところで局面の打開につながる可能性は低いということです。

方法は何か。飛んでくるハレーすい星を捕まえる。つまり、自分たちとは異なる軌道で動いている人材・知識・考え方をキャッチすることです。

これは知的冒険でもあります。全然違う分野の人と接点を持つことです。

あたりまえと言えば、当たり前すぎますので、もう少し一味加えて言いましょう。

自分と違う人材と会って、自分との違いを観つけるだけではダメなんです。
その人の考えるアタマのストラクチャーを理解して、何に有効で、何に無効かを掴んでおくとよいのです。そこから、自分の小宇宙を変えていく。或は良い意味で拡散していくこと。これが大事かと思います。

残念ながら、多くの人材開発部門の人は、成長したといっても、経験値の積み重ねでおわっているのではないでしょうか。



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