平塚の塚。
「○△つかの“つか”ってどういう漢字書くの?」
「平塚の“塚”だよ」
「ああ、あの字ね」
なんて会話が聞こえてきそうなネーミングですが、由緒正しき「平塚」の地名発祥の地だそうです。

案内板によると、
「昔々の、そのまた昔のことなのじゃ。
桓武天皇の孫の高見王が関東に下り此処まで来たのじゃ。
そしたらのぉ、娘の政子が…ん?真砂子じゃったかなぁ…が亡くなり、この場所に塚を築き葬ったのじゃ。
いつしかのぉ、時は流れ塚は平らになり、“ひらつか”と呼ばれるようになったのじゃ。
そんでのぉ、これが平塚の地名の起こりとなったのじゃ。
旅の者よ、しかと覚えておくがよいぞ…ゴホゴホ…」
とのことです。
確かにかつての塚は平らになっていました。

また一説によると、高見王の子(つまり政子の兄か弟)、高望王が平の姓を賜り平氏の祖となったことから、この塚は「たいらつか(平塚)」と呼ばれ、それがいつか「ひらつか(平塚)」となったとも。
ひらつか。
たいらつか。
なんかややこしいけど、此処が地名発祥の地とすることでは一致してるようです。

本当のところどうだったかは、今となっては何とも。
各地の地名の起源について、、
「○○市という市名は、この辺り一帯の地名に由来します。」
という、おおまかな言い伝えや説明はよく聞きますが、
ピンポイントで
「此処が、まさにこの地点が地名(市名)発祥の地なの!」
って名乗りを挙げてるのは、結構珍しいのでは?
そんなことを考えつつ、降ってきた雨を避けて、屋根付きベンチで雨宿り。整備された緑地公園の恩恵に与ったHIZAKURI隊なのでした。
この雨、雅な都を離れてこの地で果てた政子の涙雨かな…なんてロマンチックに想いを馳せたいところですが、
実際は
「天気予報ったら、雨は夜まで降らないと言っていたのに…何てこと!」(by 傘を忘れたU嬢)
なのでした。
-H-
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