6月30日午前8時16分、長野県松本市を震度5強の地震が襲いました。3.11の震度7や長野県栄村の震度6強(3月12日)など、強い地震が続いていたせいか、「5強」と聞いても大きな被害を連想できませんでした。慣れとは恐ろしいものです。
その松本震災、当日のテレビのニュースでも大きな被害は報道されませんでしたが、時間がたつにしたがって被害が大きかったという事実が明らかになっているようです。
ちょうど、この地震の前日に電話をくれた市議会議員の池田国昭さんは、氏のブログで市内の被害状況を伝えています。私も10年近く松本に住んでいましたが、見慣れた町並みが大きく形を変えてしまっている写真には呆然とするばかりでした。とりわけ、子どもたちの通学路にあるブロック塀が倒壊しているようすをみると、あらためて災害に強い町づくりの重要性を思い知らされました。
震災の被害と共産党の市への要望は池田国昭市議のブログで→こちら
さて、この地震。気象庁の発表によると震源は北緯36度2分、東経138度0分ということになっています。実は、3月12日の栄村の地震の後にも、ここを震源として震度4クラスの地震が続きました。ちょうど牛伏寺断層の真上、中山地域です。ところが池田氏のブログをみると、震源域はさらに西にずれているという調査結果があるようです(芳川村井町から島立にいたるかなり広い範囲です)。東北の震災のあとテレビで報道されていましたが、プレートや断層のズレがいたるところで起こっていて、どこで巨大地震が起こるか専門家でも予測不可能な事態になっているとのことでした。
住民ひとりひとりが災害に対して備えると同時に、地方自治体が住民の命を守るという本来の役割を発揮できるかどうか・・・いままさに試されているときではないでしょうか。