のほ本ブログ

このブログでは本に興味を持ってもらう事を目的としています

貧しき人々 : ドストエフスキー 木村 浩 (訳)新潮文庫

2020-01-31 08:14:35 | 
 「写実的ヒューマニズム」の傑作…
2020年1月31日はドストエフスキーの処女作「貧しき人々」を紹介します。
この本は ドストエフスキー によって執筆されました。



【主な内容】
 初老の小役人マカール・ジェーブシキンはワーレンカという乙女と手紙のやり取りを行っていた。2人は手紙のやり取りをする中でお互いが経験した事、身の回りの人々の話をしていきお互いの愛を確かめていく…

【個人的なポイント】
 「写実的ヒューマニズム」の傑作とうたわれた本作。
2人が手紙を送りあい、その手紙がそのまま本文の内容となっております。その為、全編を通して会話文のような文章が展開されます。
その中で、徐々に話が進んでいき、マカール・ジェーブシキンとワーレンカの恋路に話が結びついていく様は、新しい文体だと感じました。
ですが少し文章が読みづらく、内容の判断も少し難しかったと個人的に感じました。
多く本を読んだ後に読むと別の感想が書けそうなので、再度読みたいと思います。


以上でこの本の紹介を終わります。
 ドストエフスキーは他にも「罪と罰」「カラマーゾフの兄弟」等を執筆し、世界的に著名な人物です。興味を持たれた方は是非読んでみてください。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

 

旅のラゴス : 筒井康隆(著)新潮文庫

2020-01-30 10:52:01 | 
彼が旅する理由とは …
2020年1月30日は「旅のラゴス」を紹介します。
この本は 筒井康隆さん によって執筆されました。



【主な内容】

 北から南へ、南から北へと旅をする一人の男「ラゴス」。彼は過去の歴史を失った「世界」で旅を続け、様々な経験をする。2度も奴隷の身に落とされながら、彼は世界と人々を見つめ人間の一生を見つめなおしていく…

【個人的なポイント】
 とにかく壮大。依然紹介した「ジェノサイド」とはまた違うスケールに圧倒されました。人間が一生を生きていく中でどのような経験を積むのか。人類はどこへ行くのか。そういった至極根本的な疑問を投げかけた本作は自身の人生の目的を考えさせられる1冊でした。



以上でこの本の紹介を終わります。
この本は様々なサイトでおすすめの本として紹介されているので是非、そちらも参考にしていただき、興味を持たれた方は手に取ってみて下さい。
閲覧してくださりありがとうございました!

 
出典:amazon.co.jp


ビールの教科書 : / 青井博幸(著) 講談社学術文庫

2020-01-29 11:49:04 | 

ビールは人生に彩りを添える、偉大な発明である …
2020年1月29日は「ビールの教科書」を紹介します。
この本は 青井博幸さん によって執筆されました。



【主な内容】

 世界で多くの人々が愛飲する飲料「ビール」
この本では「ビール」の歴史を概説しながら、それぞれのビールの違いについて、
簡単なことからプロ知識レベルまで数多く紹介していく。
まさに「ビールの教科書」と言える一冊。

【個人的なポイント】
 私は下戸なのであまりビールは飲めないのですが、ビールを深く知ることが出来たような気がして、とても興味深かったです!
生ビールの「生」。下面発酵と上面発酵。黒ビールの「黒」等といった知っているようで知らない常識を知る事が出来ました!



以上でこの本の紹介を終わります。
 本書において青井さんが、
『お酒の席で一番おいしいビールについて聞かれた場合、「目の前にあるビールが世界で一番おいしいビールです」というようにするのがマナー』と述べていました。私もこのマナーがとても大切なことだと感じたので、お酒の席の時に同じ質問が来たときは、そのマナーに則った発言を心がけようと考えられました。

 



水車館の殺人 : 綾辻行人(著)講談社文庫

2020-01-27 13:09:28 | 

【館シリーズ2作目】
2020年1月27日は 「水車館の殺人」 を紹介します。
この本は 綾辻行人さん によって執筆されました。


【導入】
  画家 藤沼一成 が残した水車館と呼ばれた建物では、息子の紀一と呼ばれる人物が住んでいた。
彼は過去の事件から顔と手足にやけどを負い、仮面をかぶり車いすに乗るという異様な姿で日々の生活を送っていた。
人々の自信に対する偏見や態度を嫌っていた彼は、若い少女と結婚し使用人や執事とともに隠棲していた為、人々は水車館を「近づいてはならない場所」として語り草としていた。
そんな水車館にある探偵が訪れる…

【個人的なポイント】
 前作である「十角館の殺人」からの続きとなる本作は、
「館」シリーズをシリーズ足らしめた一作で、高い評価を受けています。
「犬神家の一族」のスケキヨのような異様なたたずまいを持つ当主が住む「水車館」を舞台に、探偵が過去の事件の調査に乗り出します。
最後の最後まで目を離せない1作となっているので、読む場合は途中で切り上げず、是非とも最後の1文までお読みいただきたいです。



以上でこの本の紹介を終わります。
「館」シリーズはまだ数作あるので、今後そちらも紹介していこうと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

 
なんとなく載せたくなったので「犬神家の一族」も貼っておきます。