のほ本ブログ

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ジェノサイド(上,下) : 高野和明(著)角川文庫

2020-01-25 15:04:34 | 

壮大なスケールで送る生物の起源を含めた物語…
2020年1月25日は 「ジェノサイド」 を紹介します。
この本は 高野和明さん によって執筆されました。



【主な内容】

民間軍事会社に勤めるアメリカ人傭兵イエーガーは、難病を抱える息子の命を救う為に金が必要だと考えていた。
そんな彼のもとに、規格外の報酬が得られる任務を提示される。
任務内容は、第一次アフリカ大戦が行われているコンゴ民主共和国に密かに潜入し、危険な病に取り憑かれたピグミー族の住人たちを抹殺する事。この任務内容を危険と知りながらも息子の為を思い承諾したイエーガーは、追加事項として加えられた「未知の生物に出くわしたら排除する事」という1文に疑問を抱く…。

一方日本では、大学院生の古賀研人が父親の葬儀を行っていた。
ウイルス学に精通した父を嫌っていた研人は、創薬化学の研究室に所属しゼミ生と共に日々を過ごしていた。葬儀終了後、菅井と名乗る人物から聞かされた「ハイズマン・レポート」という単語が心に残った研人は、PCに届いていた1通のメールを開き、驚愕する…



【個人的なポイント】
第65回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門受賞作、
第2回山田風太郎賞受賞作となった本作は1つ大きな特徴があると思います。
それは 規模のでかさ です。
今後にいるアメリカ人傭兵と日本にいる日本人学生という、立地からしても全くつながりのないような2人の行動が徐々につながっていく過程が面白く、
驚愕の事実を知ってからはどのような結末になるかが最後まで分かりませんでした。
一応ミステリー小説となっていますが、この本をミステリーと区別していいのかは少し難しいと思います。


以上でこの本の紹介を終わります。
以前に紹介した 13階段 も有名な作品なので是非読んでみてください。