のほ本ブログ

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13階段 : 高野和明(著)講談社文庫 全383p

2020-01-05 12:09:04 | 

【あらすじ】
容疑者は犯行時刻の記憶を失い死刑囚となった…
残された手掛かりは記憶を失う直前に見た「階段」の記憶のみ。処刑が執行されようとする中、刑務官の南郷はこの人物を「無実」と判断し、前科を負った青年三上と共に、死刑囚を助ける為に奔走する…


2020年1月5日は
第47回江戸川乱歩賞受賞作「13階段」について書いていきます。


この本は 高野和明さん のデビュー作であり、デビューにして江戸川乱歩賞を受賞した話題作です。受賞当時、江戸川乱歩賞の審査員の1人だった宮部みゆき氏によると「江戸川乱歩賞は毎年、審査員同士で意見が割れるので、どの作品が受賞するか最後までわからないが、第47回の江戸川乱歩賞に関しては、議論を全く重ねる必要がない程に、全会一致でこの本(13階段)を受賞作に推薦した」と述べられています。著名な作家陣にとってもこの本は衝撃的な作品だったそうです。



この本では、高野さんが元々ドラマ制作や脚本家をやっていた事もあり、映画を見ているかのようなドラマチックかつ臨場感のある物語が展開されます。死刑囚、死刑執行人、加害者、被害者といった登場人物の内面描写が緻密であり、最後まで誰が真犯人なのか全く分かりませんでした。



以上でこの本の紹介を終わります。
高野和明さんは他にも「ジェノサイド」「グレイブディッガー」などを書いています。特に2011年に発表された「ジェノサイド」は数々の賞を受賞した本なので、皆さんも本屋や図書館などで見かけた事があるかもしれません。

興味を持ったら是非この本を手に取ってみてください。
閲覧してくださりありがとうございました。