のほ本ブログ

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第2図書係補佐 : 又吉直樹(著) 幻冬舎よしもと文庫 全250p

2020-01-04 13:08:13 | 

【あらすじ】
芸能界きっての文豪である又吉直樹氏による実体験を基にした本紹介型エッセイ。紹介の際に時折、本とは全く関係のない話に話がそれるが、そこも痛快で面白い…

2020年1月4日は
又吉氏の文豪としての頭角が現れたエッセイ「第2図書係補佐」について書いていきます。

この本は 又吉直樹さん が書いた「実体験を基にした*本紹介型エッセイ」です。
又吉直樹さんは今でこそ小説「火花」の著者、芥川賞作家として著名ですが、この本を発表した2011年当時はお笑い芸人としてのイメージが浸透していました。ある意味で文豪家としてのきっかけとなった作品かもしれません。

この本では、今まで読んできた本の内容を紹介する「第2図書係補佐」として又吉さんが読者に本を紹介するのですが、この紹介方法が実に独特です。何故なら、本の内容ではなく「本を読むに至った経緯、本をめぐって巻き起こった事件」など又吉さんの実体験が本紹介のほとんどを占めるからです。中には、本を紹介するのは最後の数行という事もあります。「本の内容」ではなく「本をめぐって巻き起こった自身の事件や実体験を紹介する」という点において特殊な本とも言えるでしょう。

以上でこの本の紹介を終わります。
又吉直樹さんはお笑い芸人、小説家と二足の草鞋を履いている人物です。その想像力豊かな思想の原点は、この本からも垣間見えるので、是非この本のページを開いてみてください。

閲覧してくださりありがとうございました。

「本紹介型エッセイ」とは私が勝手に作った造語です。この本を紹介するにはその名称が適していると判断しました。