本と映画の日々  そして、ゆめのつづき

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映画 「寝ずの番」は、面白い。 『♪おれの心は トタンの屋根よ ~』

2006年11月03日 | 日本映画


「寝ずの番」


寝ずの番 - goo 映画

ほぼ日刊映画サイト「キネマの星座」

漢字変換をしていたら、「キネマの“正座”」がでて、
あっ、これもいいなぁと、思う。
糸井重里の有名なHPで、“星座”より、“正座”のほうが
洒落が効いていると思うのだが・・・。

「寝ずの番」は、星4つ★★★★の評価がされていた。


監督:マキノ雅彦(第1回監督作品)
原作:中島らも
出演:
中井貴一、(おとうと弟子、橋太)
木村佳乃、(橋太の美人妻 茂子)

長門裕之 (上方落語界の大御所 橋鶴師匠)
冨司純子 (師匠のおかみさん 志津子ねえさん)

笹野高史 (一番弟子、橋次)
岸部一徳 (一人息子の落語家 橋弥) 

木下ほうか (茶髪の弟子 橋枝)
田中章   (下っ端弟子 橋七)
石田太郎、 (落語作家) 
土屋久美子、真由子、 堺正章、、、、 


配給:角川ヘラルド映画


舞台は、関西落語界だ。

6代目笑福亭松鶴が・・長門裕之演じる橋鶴師匠のモデルになっている。

もうDVDも出ているが、やっと劇場で観れた。
予告編での“おそそ”話の部分をはじめ、場内は大爆笑だ。
映画館で、こんなに観客が笑っているのも珍しい。

淡路島での「お茶子」事件とか、ほとんが、おそそがらみのシモネタだ。

(サザンオールスターズの「チャコの海岸物語」は、桑田のことだから
このチャコから取ったと思ったら、元歌手、飯田久彦氏の愛称とのことだ。)


中井貴一は、「亡国のイージス」とか、結構苦虫をつぶした表情の役が
多いが、今回のおとうと弟子・橋太には、驚いた。
一皮もふたかわも剥けたひょうきんさだ。

木村佳乃の茂子あっての、貴一の橋太だ。
ふたりの掛け合いがいい。

役者は、共演者との相性の良し悪しで、コウまでも演技に差が出るのか。
貴一は、いままでシャチコばった演技が多かった。

キネマ旬報
06年4月下旬号によると、
マキノ雅彦監督は、最初に中井貴一を中心に決めたとのこと。
主役に、「貴一ちゃんがダメだったら、やめましょう」
という入れ込み具合だ。シモネタなので、
逆に演じる役者には、“迎賓”・・・品があって欲しい・・。

確かに、そうだ。

これからは阿部寛のように、
二枚目だが、三枚目も出来る芸の広さを出して欲しい。

今回の橋太の役で一皮むければ、
お父さんの二枚目俳優、佐田啓二を超える役者になれる。

マキノ雅彦(津川雅彦)監督も、ミスキャストといわれながらも、
貴一を起用した甲斐が、あったというものだ。

そして、今里新地売れっ子芸者だった、おかみさんの冨司純子、
(あーちゃん)を、堺正章の町工場社長と取り合ったときの
橋鶴の“謡い”がいい。

『♪おれの心は トタンの屋根よ
    かわらないのを 見てほしい』

これであーちゃんは、殺される。まさしく殺し文句だ。


冨司純子の、最近の活躍はすごい。
カムバックしてからは、いまの邦画ブームを支えている。



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1 コメント

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こんばんは (作太郎)
2006-11-03 21:50:28
確かに冨司純子さん凄い活躍ですね。
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