よしーの世界

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「人権」がわからない政治家たち   小林節

2021-08-31 06:45:35 | 
元々「日刊ゲンダイ」に掲載していたものなので、文章が短くまとめられていて読みやすい。小林節

氏は以前から難しい専門用語も使わないので、サクサクと読むことが出来ます。それにしても著者は

自民党の勉強会にも何度も呼ばれているはずなのに、しっかり学ぼうとする政治家は居なかったとい

うことなのでしょうか。今の日本の政治家に顕著なのは専門家の意見は一応拝聴するが、自分達の政

策の方向性に合致するかどうかだけが重要で、中身については議論の余地が無いという姿勢です。


コロナ対策も専門家の意見を聞くとしながら、都合のいいところだけを切り取り、勝手に解釈してし

まうので、キチンと政策に反映されない。


本書では安倍前政権時からの憲法の扱いについての小林節氏の意見(講義)が堂々と展開されていま

す。私が自民党政治で危ういと感じるようになったのは、小泉政権時代からで何やら訳の分からない

論法が罷り通りマスコミが批判をしなくなった辺りからです。その頃まで政治に興味を持っていたわ

けではありませんが、政治関係の本も読むようになりましたし、憲法に関しての本も読むようになっ

てしまいました。


安倍氏が総理になってから以前よりさらに日本の政治がおかしくなってきた気がします。国民をない

がしろにし権力者に都合がいい政治になってしまい、大企業や金持ちには有利に、弱者は切り捨てる

ようになってしまいました。とても読みやすい本なので沢山の人に読んでほしい。そして政治に関心

を持って次の選挙に是非行ってほしい。最後に、憲法は「権力者を統制する」ものだ。


「人権」がわからない政治家たち      小林節     発行:日刊現代  発売:講談社
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