よしーの世界

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陰陽師 ー安倍晴明の末裔たち   荒俣宏

2021-08-11 06:38:25 | 
陰陽師といえば「安倍晴明」が必ず登場します。そのライバルとして「芦屋道満」も頻繁に出ますが、

陰陽師の本と言えば安倍晴明に関しての物が多い。私も安倍晴明には興味があって晴明神社にも行きま

したし(女性が9割!)、晴明関連の本も結構読んでいます。平安時代も勿論ですが、日本では鎌倉、

江戸時代にも陰陽師が人々の生活に深く関わっていることがよく分かります。


本書でも安倍晴明に関しての記述もありますが、今は絶えたと思い込んでいた、その末裔を探すという

マニアックな内容です。陰陽師自体西洋の天文学の登場や明治時代の陰陽寮の廃止、廃仏毀釈により宮

中から地方に活動の場所を移しています。吉備(岡山県)、土佐(高知県)に著者は陰陽師に末裔を訪

ね、話を聞いていくのですが、この辺りは非常に興味深い。


驚くことに現代の陰陽師たる大夫(たいふ、たゆう)はとても忙しく、世界から引き合いがあるという。

そして継承者は高齢の方が多いが、40代の男性と30代の女性見習いが居て、さらに都会の女子大生

が体験実習で学び、そのうち2人は本格的に弟子入りするという。


荒俣宏先生の著作ですから内容は濃く、誰にもお勧めという訳にはいきません。興味のある方だけに(

コロナ禍で遠出は出来そうもありませんので)お勧めします。
コメント
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