愉快的生活~上海~

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福建省CHA見聞録 ~June 2013~

2013-06-07 17:54:03 | 中国茶レッスン
今月の中国茶レッスンのテーマは「福建省ー北と南の烏龍茶」

ご存じ、福建省は烏龍茶の生まれ故郷。
お茶が作られているのは、北は武夷山、南は安渓山が代表的な産地です。

ちなみに烏龍茶とは、茶葉を発酵させた発酵茶です。茶葉の細胞を壊し空気と触れ合わせて発酵を進められます。発酵したあと、しっかりと焙煎をかけたものから、まったく焙煎を書けないものまで、烏龍茶といってもまったく異なる味わいです。

まずは、毛蟹茶から。
 毛蟹 
私は、てっきり蟹風味なのかと思ってしまいましたが、
茶葉の渕がギザギザで、茶葉の裏側にびっしりとある産毛から、こんな名前になったんだってー



北の武夷山産の「武夷毛蟹」と、南の安渓産の「安渓毛蟹」です。

武夷毛蟹は、わりとしっかり焙煎がかけられており、力強い味わい。

安渓毛蟹は、焙煎はなく、烏龍茶の中の「緑茶」的存在。中国では、「緑茶=高級」的なイメージがあるので、「売れる」烏龍茶を作るために、このように焙煎をかけない製法をとって作られたとか。 ふわっと甘くやわらかい香りとすっきりした爽やかな後味。洗茶をせずとも、一煎目から茶葉が開いて美味しく頂けます。

次は、肉桂茶
肉桂=シナモンということですが、こちら中国のシナモンは外側の樹皮が付いているので、樹の香りが強いんですよね。

北の武夷山産の「武夷肉桂」と、南の安渓産の「安渓肉桂」です。

武夷肉桂は、武夷山の原生品種で100年の歴史があるそうですよ。
軽めの焙煎で、樹や葉の香りがするようなお茶です。

安渓肉桂は、珍しいんだそうです。
原生品種の武夷肉桂を安渓で栽培し始めたんだとか。
こちらも、焙煎はなくきれいな緑色のお茶です。旨みがしっかりとあり、こちらの香りはお花のようなこっくりした味です。

ちなみに、安渓で作られる超有名な品種、鉄観音はお値段が飛びぬけてお高いです。
こちらもやはり、焙煎をかけずしっかりと揉みこんで作られたお茶ですね。
本当の鉄観音は、一煎目は薄く、なかなか茶葉が開いてこないのですが、
7煎目、8煎目くらいまで渋みも出ず美味しく頂けますよ


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