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あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

法衣こんなにやぶれて草の実    種田山頭火

2009-04-27 06:57:28 | 日記
富士霊園の若葉

櫻に夢中になっていたら
一気に散ってしまいました。
でも、若葉の季節がきました。
萌黄色もいいですね。
もちろん
若葉が芽を出す季節の風もいいですね。

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豚インフルエンザが流行しているようです。
死者もいるそうですが
何かSF映画を見ているようですですね。
教会での集会も中止するように呼びかけているということです。
なんという皮肉
人類が滅亡するなど考えたこともありませんが
こんな形もあるのだな。
そんなことをぼんやり考えていました。

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今日のエチカ

説教はする人より、訊かなければならない人の方がずっと疲れる。

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山上憶良の歌
 
萩の花 尾花(をばな)葛花(くずはな) なでしこの花 をみなへし また藤袴(ふぢはかま) 朝顔の花

【現代語訳】

秋の野に咲く七草は、萩、すすき、くず、なでしこ、おみなえし、そして藤袴、朝顔、この七つ。

朝顔は桔梗のことだという話も聞いたこともありますが
どうなのでしょうか。
この和歌が根拠になっているのか
それとも、当時、巷では、ほぼ決まっていたとか
ちょっと気になります。
秋までに確かめておきましょう。

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「赤ひげ」(黒澤明監督・三船敏郎主演)

黒澤明監督作品でどれがすきかと訊かれたら
「七人の侍」
「赤ひげ」
「野良犬」
と答えるでしょう。
「七人の侍」は娯楽アクション映画として申し分なく映画です。
映像でなければ創出できないものですね。
「赤ひげ」は長さと、多少のもっともらしさ
それがいいのか悪いのか分りませんが
白黒の映像、絵としての素晴らしさ
そして映画としての面白さ
エピソードを積み重ねることから
主人公を浮かび上がらせる技法の巧みさは
飛びぬけていますね。
「野良犬」はとにかく映像の新鮮さと
繁華街の圧倒的なエネルギーですね。
脚本の重厚さ、巧みさですね。

「赤ひげ」
もちろん、山本周五郎の原作のよさもありますが
映像化するための脚本が練れていないと
そうはいきません。
脚本が素晴らしい。
そして、セットがいい。
三船敏郎の演技だけでなく
病人、まかないのおばさんの群集劇
助演の重厚さなどを取り上げたら
映画としても素晴らしい。
それぞれのエピソードは
一つずつ完結した内容ですが
香川京子の演技が光る
狂女の話もいいし
佐七とおなかの悲しい話も好きです。
狂女の黒光りした部屋での事件
佐七の話での大川の橋のシーン
地震のシーンが素晴らしい。
感動してなかなか立ち上がろうとしない観客の姿を思い出します。
いまでも新鮮ですね。

DVDを手にいれ、十分の味わうことができた
数少ない映画です。
今日もしっかり泣きました。