作って遊ぼう&学校の応援

 小学校でオモチャを身近な材料で作っています。また、最近プログラミングで学校支援アプリを制作しています。

「アーモンド効果」パックでボールをつくる。

2022-06-05 16:36:21 | 作って遊ぼう教室
 ドラックストアで買ってきた「アーモンド効果」を飲み切ったので、そのパックを開いてボールをつくってみました。投稿〔しっかりとしたボールをつくる〕の応用です。わからないところがあったらそこや〔大ボールづくり〕を見てください。

 それでは作ります。

 「アーモンド効果」のパックをハサミで切り開きました。



 大きさを測って、どのように作ればいいか検討します。

 この広さと〔しっかりとしたボールをつくる〕で求めた作り方から最も大きいボールを探します。

 それによると



 パックの横幅が290mmですから上の表に比べると横幅W=288、短冊の幅b=24はギリギリ取ることができます。その短冊の長さはM=227.8mm、穴間の長さa=41.6mmとなっていますがパックの高さは225mmとチョッと足りません。パックのような紙の場合、少々Mやaを小さくしても作れるのでa=41mmとするとM=10+a×5+10=10+205+10=225mmとなりピッタリです。 
 これで作ることにします。



 パックの裏側に切り取り線と穴を空ける点を書いてみました。計算のとおり、横幅がチョッと余り、縦の長さがギリギリ(ピッタリ)です。

 それをハサミで切りました。



 短冊が12本できました。

 次は画びょうを刺して穴を空けていきます。



 こうゆう風に画びょうを刺すと短冊は折れたりすることはありません。手に持って刺すときには、手に刺さないこと、短冊が折れないことに注意してください。
 (短冊に切る前に穴を空けると折れにくいです。)



 穴を空けた短冊です。これが12本です。

 2つの短冊をつないで1つの短冊にします。



 短冊の端の穴に画びょうを刺します。もう一つの短冊の端の穴に重ねて刺します。



 2つをまっ直ぐにして手で摘まみ、画びょうを外して、両側からホッチキスで留めます。2つの短冊がつながりました。同様にして他の短冊もつないでください。



 6本のつながった短冊ができました。

 まず、この6本のうち5本を組み合わせていきます。



 絵や文字のある側から中央の穴に画びょうを刺しています。同じ場所の裏側にはマジックで〇を描いています。(画びょうの位置がはっきりするようにしています。(説明のため!))

 まず1本目
 裏側を上にして置きます。画びょうの針が中央に見えています。


 2本目
 1本目の画びょうの針に2本目の画びょうの隣の穴を刺します。(写真をまねて)


 3本目
 2本目の画びょうの針に3本目の画びょうの隣の穴を刺します。


 4本目
 3本目の画びょうの針に4本目の画びょうの隣の穴を刺します。
(中央にだんがん5角形の穴ができてきます。意識して組み合わせます。)


 5本目
 4本目の画びょうの針に5本目の画びょうの隣の穴を刺します。
 5本目の画びょうの針を1本目の画びょうの隣の穴に裏側から刺します。

 5本の短冊が中央に5角形の穴をつくって組み合っていますか?5本が対等な関係で組み合っています。

 実は大事なのが、互いに交差し合う短冊の上下関係です。一つの短冊を見ていくと、重なり方を上下上下・・・としてください。それが全ての短冊で言えるようにします。



 これが正しく修正した上下関係です。
 この場合5本目の短冊に関わって2ヶ所修正しました。



 裏返します。
 5つの画びょうが円形に刺さっています。

 空けた穴は互いの短冊の交点となるところですから、2つのを重ねて画びょうを刺します。



他の交点も、次の同じ色の〇で表した2つの穴に重ねて画びょうを刺します。
 分かりやすくするために色を変えて青い画びょうを刺しました。



 同じ画びょうを刺す穴がすべてずれているので、横にずらして重ねて刺してください。
 あと4ヶ所を同じ色の⚪で示しています。
 残り4本の画びょうを刺すと



 このように持ち上がってきました。球にだんだん近づいてきたというところでしょうか。

 裏返して置いておきます。

 もう1本短冊が余っています。それで円をつくって両端の穴を重ねて画びょうを刺します。そこをホッチキスで留めてつなぎます。



 次は、これを組み合わせていきます。

 この円を5本の組み合わせの上に置きます。

 先ほど短冊の上下関係を考えました。あのときは平面でしたから上下でしたが、ここからは立体・球形になりますから、内外内外・・・の内外関係と考えてください。
 すると、この円の内側にこなければならないのはどれでしょうか、お分かりですね。すると他は外側です。



 これが 内 外 になります。書いて示しました。
 円をちょっと浮かせて内の短冊を5つ円の内側に持ってきます。



 このようになりました。この円が地球の赤道に当たるところですから、ボールの半分ができたところです。

 横から見たところです。



 上の写真を見て内外関係を考えてください。円との内外関係を先ほどしましたが、こんど交わるところを考えてください。円の外側の短冊は今度は内側にならなければなりません。同様に円の内側の短冊は今度は外側にならなければなりません。
 このようの内外関係を正面の一つだけ正すと



 円の内側を通った短冊は今度は外側です。
 円の外側を通った短冊は内側です。


 2つ目を正すと



 さっきと同じ内外関係にします。


 全部5か所を正すと



 となります。がっちりと組み合って崩れないという感じです。

 もう最初に刺した画びょうは必要ないので抜いて外します。(赤5つ)



 外した画びょうを円の次の交点に刺していきます。



 5つ全部刺したところです。



 これを刺したので、2番目に刺した画びょう(青5つ)も必要でなくなりましたので抜きます。



 抜いた画びょうは次の交点に刺していきます。この画びょう1つには3枚の短冊を刺します。

 全体を見渡すと短い短冊5つと長い短冊が5つ見えています。長い短冊の端から2番目の穴に画びょうを刺します(1枚目)。それと交わる短い短冊の穴にその画びょうを刺します(2枚目)。2枚目の短冊の向こう側の端に刺します(3枚目)。



 つまり、ひとつの短冊を円にして、それと交わる短冊から画びょうを刺して円をつなぐという作業です。



 これを5か所するとボールの球形が出来上がります。



 ここで赤色の画びょうは必要ありませんから抜きます。

 最後の画びょうの代わりにホッチキスで留めているところです。



 2つ目をホッチキスで留めています。



 全部ホッチキスで留めてボールの完成です。



 狙いとおりの遊びやすそうなボールが出来上がりました。交点間を41.6→41と0,6mm短くしたので固くなるかな~と思っていましたが、牛乳パックより柔らかい紙でしたからこんな風にそんなに固くないボールになったのでしょう。

 作り方はおわかりいただいたでしょうか。もしも「アーモンド効果」パックと暇(ひま)がありましたらチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 最後まで見ていただきありがとうございました。


 ここに特化した作り方のプリント(pdfファイル)はありませんが、「大きいボールをつくる」とほぼ同じですのでそれをダウンロードしてください。

〔作り方ダウンロード〕