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星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

開成高校の制服自由化が行われたのは1971年でした

2023-07-23 06:00:00 | 札幌開成高校
 このブログ記事を投稿するのは7月23日(日)。
 今から52年前の1971年(昭和46年)7月23日(金)に私が在籍していた北海道札幌開成高等学校で制服の自由化が行われたことを書いてみます。私は当時3年生で開成高校の8期生でした。

 「北海道札幌開成高等学校」というキーワードでウェブ検索してみたWikipediaからの引用では、『服装を自由化したのは1971年7月であり、北海道の公立高等学校では最初であった。』とあり、マスコミによく取り上げられる道立札幌南校の制服自由化はその1年後の1972年です。

 当時を振り返ってみると、1971年6月の生徒総会で討論が行われ、賛成意見も反対意見もありましたが、賛成多数で制服規定の廃止が議決されました。いわゆる制服の自由化です。3年生の私や同級生の多くは直後の教職員会議で否決されるだろうと思っていました。

 ところが、教職員会議で侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論が深夜まで及び、先生方が生徒の自主性を尊重し、不安な保護者を説得することになったらしいことを聞き、予想外の展開に驚いたことを鮮明に覚えています。


 その当時の様子は1972年3月発行の「札幌開成高等学校生徒会誌 開成8」に関係者が多くの記事を寄稿していて、その中から教頭の吉田統伍先生(当時)がお書きになった文章を掲載します。

『「制服の自由化」この決定には、正直なところ、大へんな不安を感じていた。けれども、この決定で、何か壁みたいなものを突き破って前進したいという願いと、それをやり通せるという気持ちの方が強かった。(後略)』とお書きになっています。
 当時の先生方の生徒に配慮した教育的な姿勢を文章からも感じ取れます。なお、上記の寄稿をされた教頭先生は現役天文指導員のYさんのお父上です。教頭先生から1回だけ授業を受けたことがある私ですが、親子の声はよく似ています。


 なお、制服自由化後に従来の制服は標準服と呼称され、制服自由化後も私は学生服(標準服)を着て通学していました。着る服をそれほど持っていなかったためです。(笑)
 自由化後、多くの関係者が心配していた服装の乱れというのは見られず、生徒全員が自由と自分達の責任という両面を自覚しながら勉学に励んだのだと私は感じています。
 質素でかつ自由な服装が開成カラーとなった感があり、私は卒業後も母校天文同好会の後輩の様子が気になり母校へ10年ほど通いましたが、そのカラーは脈々と受け継がれていました。

 自由な校風を満喫できた高校時代の一コマでした。

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