前回、「勝ちそうな人を応援する」ことについて書きましたが、そのことが頭にこびりついていたためでしょうか、先日、書店で『日本人の宿題』という新書判の本をめくっていたら、次のような内容が書かれているところがありました。 (p47~48 下線 小林)
保阪:若者からもう少し年齢を引き上げて、いま、中心で活躍している人たちを考えてみたいと思います。どうでしょうか、すぐ飽きてしまうという話がありましたし、半々に分かれたときでも、何か威勢のよいほうにつくとか、日本人の性格として、そういう傾向はないでしょうか。
半藤:これはもう、皆さん、そうなんじゃないですか。そのほうが楽ですからね。少数派に回ると大変で、たくさんの人についたほうが楽です。とくにネット社会などは、まるっきりそうなじゃないですか。
(半藤一利:作家 保阪正康:ノンフィクション作家)
そして1/18、サンデー毎日を見たら、保坂氏が『「世代」の昭和史』と題してこの『日本人の宿題・・・』という本を紹介しつつ半藤氏の言葉を紹介していました。(サンデー毎日1/30号 p.96)
「(戦時下で)ものすごくおっかないおっさん、『軍国おっさん』みたいな先生、何かと言えばひっぱたいていた人が、戦争が終わって学校が始まった頃にはケロッとしていましたからね。・・・・『もうこれからは民主化だ』と。この前までは天皇陛下のために死ねと言っていたのが、たちまち民主化ですからね。・・・・変わり身の早さと言うか節操のなさと言うか、わたしたち子どもから見ても、『お前たち、少しは自分の過去のことを反省しろよ』と思いたくなりましたけどね。
状況が変われば、平気で前言を翻し、さらには何の反省もなく言動を変えてしまう」。
今回は、「変わり身の早さ」、「節操のなさ」が、私たち日本人の「宿題」と言えそうだと思ったのでした。
スクワット記録
1/12~1/18 ○○○〇〇(忘)○