(遅くなりました)
前回、日本の民主主義についてのわたしの考えを述べた。それはまだ実現していない。知識や制度としてはともかく、考え方や行動としては実現途上という感じである。それは実感として教えられる人が居なかったのではないか、なぜなら民主主義の体験を持っている人がいなかったから。
さて、中身を読まなくても買ってしまったほど信頼をしている内田樹氏の本にはどのように書いてあったか。
(引用)
親たちも教師たちも「民主主義」なんて知らなかった。戦前の家庭も学校も職場もどこにも民主主義なんかなかったからである。自分が経験したことがない理念をいまここで実践しなければならない。そういう歴史的急務に親たち、教師たちは直面していた。そして、私が知る限り、かれらはかなり誠実にその「責務」を果たそうとしていたと思う。ある時期までは。(第1章 p.12~13)
何と、文脈まで同じように書いてあるではないか。こわいほどだ。そして内田氏は続けて以下のように書かれている。
大人たちが「日本社会は民主主義的に組織されなければならない。と本気で思っていたのは1945年から1970年くらいまでの四半世紀のことだと私は思っている。それ以前に日本に民主主義はまだ根づいていなかったし、それ以後はゆっくり枯死していった。だからいまの50歳未満の人たち(1970年以降に生まれ育った人たち)は言葉の厳密な意味での「民主主義」を経験したことがないと思う。だから私の経験談を聴いたら、ずいぶん驚くと思う。
ここから具体的な史実にそって書かれている。戦争が終わった1945年(昭和20年)から1970年(昭和45年)までの25年間が新しい政治制度の普及期だったのだ。この四半世紀で一区切りというのは初めて聞く話である。そこで一旦ストップしてしまったということだ。
(とりあえずここまで)
スクワット
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