5月8日、また痛ましい事故が起きてしまいました。滋賀県大津市の交差点で直進車と右折車の衝突があり、散歩中で信号待ちをしていた保育園児・保育士さんたちのところへ直進車が突っ込み、園児2名が亡くなり、他の園児・保育士さんたち16名が救急搬送されたということです。
2歳、3歳といったらかわいい盛りです。一瞬で命を奪われたなんて、言葉もありません。それにまだ重体とか重症の人たちもおられるのです。できるだけ早い回復をお祈りいたします。
わたしもまだ日常的に運転をしている身です。自戒をこめてこの事故のことを考えてみたいと思います。
当初の報道では、直進車の運転手によれば右折車を避けようとハンドルを切ったため園児の中に突っ込んだとのこと。そのときわたしが思ったのは、「え? ハンドルで避けるの?」でした。
わたしだったらまずアクセルを緩め、右折車が動き出す(止まっていただろうから)様子が見えたら急ブレーキをかける。あるいはこういうときこそクラクションを鳴らすでしょう。
高速でなくとも、ある程度スピードが出ているときハンドルを切ったら、切り終わるか終わらないうちにすぐ逆側に切り返さないと、もとのコースに戻らず道路から飛び出してしまいます。
考えれば当然のことですが、とっさの場合これはかなり高等技術だと思います。レースなどをやっている人でなければとっさにうまくできないのではないでしょうか。だから急ブレーキ第一だと思います。
そして右折車のほうは、直進車のスピードをちゃんと把握(認識)していたかどうかということがあります。こういう場合、相手のクルマの位置だけを見ていて(まだ遠いな、近くに来たな、など)、スピードをとらえていないのではないかと思われる人が少なくありません。
日頃バイパスなどを走っていると、お店やスタンドから、こちらの目の前に飛び出してくるという感じのクルマがあります。まだ距離があるからと思ったのでしょう。距離はあってもバイパスは流れが速いのです。あっという間に接近します。
また今度の場合、52歳と62歳の人が運転していたとのことですが、これが70歳とか75歳以上の人たちだったら、「また高齢者の事故!!」とマスコミやSNSでボコボコにされるでしょう。わたしも気をつけているつもりですが、さらに注意深く運転しなければ。
そしてもうひとつ、右折車の方に「少し無理でも渡らなきゃ」という思いがあった(強かった)ようです。右折の矢印の点灯時間が短すぎると。だから右折レーンは延々と車列が伸び、信号2回待ち・3回待ちも少なくないらしい。
だったら責任の一端(あるいは課題)は、信号(間隔)の管理というところにもあるかもしれません。
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(今日は5月11日、時間がたってしまいましたが、翌9日に書いたものをそのまま掲載しました。)