病気の「おかげ」で今がある

回復に時間のかかる精神障害 絶望したくなる時も… でも今仲間と悩み・喜びを共有できる こんな生活も悪くないか…

高齢者の運転

2016-11-23 | 個人的つぶやき

最近立て続けに高齢者の起こした人身事故が報道されている。中には一晩中クルマで「徘徊」していたとさえ思われるケースもある。当然、高齢者には運転をさせるな、という声が上がってくる。免許の返納をもっと積極的に呼びかけるべき、という声も。

わたし自身もその高齢者に該当するので他人ごとではない。クルマは毎日運転していて、クルマがなくなると今の生活(人生)そのものが大きく変わってしまう。不便どころの話ではない。

いつでも、思ったとき、必要なときに、悪天候であっても行きたいところ・行くべきところへ行ける---というのは生きることの基本的な「権利」のひとつだろうと思う。だってこれを取り上げられたら足をもぎ取られた感じで途方に暮れてしまいそうだからである。

免許を返納するとメリットがあるようだが、基本的権利を放棄した人間に対する見返りをどのように考えているだろうかと疑問に思うレベルである。だから本気で免許を返納しようという人が増えないのではないだろうか。

運転支援システムが各メーカーで研究されている。実際、日本のメーカーではスバルなどが実用化し始めている。この機能がもっと充実してきて、高齢者の運転を補助できて、安全に走れるようなシステムになれば、「いつでも、どこへでも,自分一人で出かけられる」という「権利」が保たれるかもしれない。期待したい。

(2017/4/21 アップロードしました。)