病気の「おかげ」で今がある

回復に時間のかかる精神障害 絶望したくなる時も… でも今仲間と悩み・喜びを共有できる こんな生活も悪くないか…

『うちの父が運転をやめません』で考えたこと (1)

2020-05-06 | 個人的つぶやき

「私たち抜きに 私たちのことを 決めないでください」

 

人生も終盤にさしかかった人が起こした事故によって、まだまだ若く(あるいは幼なく)人生これからという人や、そういう人を育てている最中の、言わば社会を背負って立っている人たちが、命を落としたり大きな障害を持つ身になってしまったら、こんな悲劇はないだろうと思います。

だから高齢者が大きな事故を起こしたりすると、「高齢者から免許を取り上げろ!」という声がわき起こる。無理からぬことです。

一方、高齢者だってそういう悲惨な事故は起こしたくない。でもなぜ起きてしまうのか、どうしたらなくせるのか・・・。

一番手っ取り早いのは、免許を取り上げてしまうことです。

ただそういう話が具体的に進まないのは、それがコトの本質の一側面しか表していないからではないでしょうか。

話が進展していかないのは、解決策ををつきつめて考えたり、議論したり、研究したり・・・と発展していかないからではないでしょうか。

強制的に免許を取り上げる以外に実現できそうな方法はないのでしょうか。

本書『うちの父が運転をやめません』は、そのあたりをフィクションの形で描いたものだと、わたしは思います。

そして、これかなと思ったのが、「当事者(高齢者)の思い」でした。最初に書いた障害者の思いと共通するところがあると。

     (少し書き換えました。続きます)