北海道では産卵のために遡上するサケ・マスをいかなる方法においても原則捕獲してはいけないルールになっています。
原則というのは例外があるという意味ですが、たとえばアイヌ民族の方々が儀式等で捕獲することや、資源調査のための捕獲等がその一例です。
資源調査というのはなかなかうまい表現で、一部の河川では資源調査と称してサケ・マスを河川で釣ることができます。 「 虫類川 」がその例外河川の第1号。どんどんその例外は増えています。
但し、河川に入ったサケ・マスはルアーマンの楽しむターゲットには最高ですが、北海道にはサケマスを「 食する 」という昔ながらの食文化があり、豊富なサケ・マスをわざわざ川から求めたりはしません。 それは川で捕獲したサケ・マスは極端に味が落ちる・・を意味します。
写真の話題に入りますが、産卵に遡上するサケ・マスを保護しふ化事業として捕獲したり、自然産卵を促していますが、ふ化して降海する稚魚を釣ってしまってもせっかくの事業がだいなしになってしまいます。
これらのことから北海道ではヤマベ(ヤマメ)の降海時期にあわせて禁漁期間を設定したり、一切の釣りを禁止して保護活動をしています。
この写真は「 興部川 」の上流ですが密漁釣師の絶えない地区で、逮捕者もたくさん出る川です。
「 興部 」・・・北海道の地名クイズにもない名前ですが、なんて呼ぶのでしょうか???
アイヌ語が由来の地名から付いた川の名ですが、説明の付いた写真を後ほどアップしてありますのでお楽しみに・・!決して「こうべ」や「こうぶ」ではありません。
「 興部警察署 」・・を見て思い出してしまったのですが、12年ほど前に息子を連れて夜釣りに行く途中、スピード測定に協力してしまった事がありました。 ワゴン車に連れて行かれて切符を切られたのですが、車の中で待っていた寝起きの息子に「 お父さんどこへ行ってきたの?」って聞かれて「 交通安全運動に協力しますって名前書いてきたんだよ!」って説明したら、「 そ~なんだ 」なんて言ってうなずいていた当時5歳の息子は、実はちゃんと事情がわかっていたようです。まことに親孝行の息子です。