これより先、関係者以外は立ち入り禁止です。
「関係者」とは抽象的すぎ!
「釣り関係者」ですっ、入っちゃいま~す。
積んであるのは「ホタテ」の貝殻、
全部、釣り人が置いてった残骸・・・
そんな訳ないしょ!これは漁礁にするための産業廃棄物のリサイクル貝殻。
でも半分くらいの方は信じたでしょ?あしたはエプリルフール・イブ。 そんなイブなんてないって? あるの、北海道には!!!
さてさて、「冗談」は剣道の構えだけにしておいて、ホタテのお話でしたね。
OKUYANさんのコメントで 「 」 の銀太郎なのですが (髪の毛がバーコードの意味ではありません)、すこしホタテの話題を・・・。
オホーツク海岸の北部の街では「ホタテ御殿」という言葉があります。
ことば通り、ホタテの収益で建てた御殿住宅なのですが、浜頓別町、猿払村には御殿が並んでいます。
8月中旬、お盆の時期を過ぎる頃になると、小さな漁港にはお祭りの屋台かな?と思うような建物が並び、煌々(こうこう)と輝く裸電球のもと「ホタテ稚貝」の選別作業が深夜まで続きます。
あの屋台はきっと各漁船の持ち主の家族や、出面さん(アルバイト)ごとの屋台なのか、選別作業が終了し、養殖稚貝を積み込んだ船は闇のオホーツク海へと消えていきます。
そしてその出航ごと、順番に屋台の明かりも消えて静かな闇の港が戻ってきます。
海域を計画的に区分されて撒かれたホタテの稚貝は、数年後計画区域ごとに回収(?)されます。
9月中旬になると夜明けを待ちきれない漁船たちは、エンジン音を威勢良く発して指定海域へ出航!
なぜそんな事知ってるかというと、9月中旬はサケ釣りの最盛期、4時半頃の夜明けを待ってサケ釣り竿の設置が3時半頃から始まるのです。
ポンポンポン・・・と港方向から聞こえる漁船のエンジン音。そんな音を聞きながら心の中は大漁節なのです(笑)。
指定海域では、大きな「熊手」のようなカギを引っ張って海底のホタテを収穫します。熊手は小さなホタテは、すり抜けるので一定の大きさの貝しか収穫しないんですよ。リリースってやつですっ。
大きなホタテを熊手が「ポロッ」と落とした時は「降貝(後悔)」って言うのかな?
なぜ稚貝の話をしたかと言うと、その選別作業の積み込み中に海に落ちた一部の貝や、お払い箱になって処分された稚貝が港の中で成長するんです。
天秤でのホタテ釣が発明されたのが10年ほど前の事。
流氷の去った港が、小魚のサビキ釣りでもしているかのごとく、港狭しとばかりの釣り人でゴッタ返した頃もありました。
ホタテ釣りでは皆さんの想像通り、天秤のステンレス棒に、ホタテの少し開けた口が触れると「パックン!」と貝を閉じるのです。
だから、ゆっくりゆっくりリールを巻くのがテクニック。
ホタテは開けた貝の口を「キュッ」と閉じながら潮水を噴いて移動もできるんです。
知ってた貝?
驚いた貝?
タニコーさんのイラストです