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メス鮭 「金子(きんこ)」のひとり言

サケ釣り没頭の釣キチさん・・、私を釣り上げるための秘策「シーズンオフのメンタルトレーニング」を教えちゃいますっ。

満開?

2007-05-25 | 自然観察

 

寒い北の地にも桜前線が到着、花見も終盤を迎えましたが、恒例の公園へ行ってもひと気がありません(泣)

満開に咲く桜の花びらもひっそりと舞っています。

桜の花は咲いているうちに散るから可憐です。

普通、咲き終えた花は意外と敬遠されがち。

でも満開に咲いている桜が風に舞い散る風情は他に例がありません。

例えは適切でないかもしれませんが、「神風特攻隊」と日本の花・「桜」が脳裏を交差します。

♪咲いた花なら散るのは覚悟・・・♪

見上げれば満開に咲く樹もありますが、低温の影響で花びらの成長よりも葉の成長が先になってしまって、咲いているけどチョット・・って感じの樹が多いのです。

 中にはこんなにも全開の桜もあるけど・・・

 1年前、親子が集った満開の丘も・・

人影ひとつありません・・・

  

                            

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波をよむ・・

2006-04-19 | 自然観察

 

 

メス鮭「金子(きんこ)の子、「きんこっ子」です。

 

今日のタイトルは 「波をよむ」

釣り師「銀太郎」が心に秘めている「鮭釣り大漁のテクニック」をこっそり教えちゃいます・・・

 

今、私たち稚魚・「きんこっ子」が生活している、のどかなオホーツクの海です。

同じ様に見える海でも、砂地あれば岩場もある。

遠浅もあれば「かけあがり」と言う「深場」もある。

今日は凪(なぎ)なのでチョット難しいけど、鮭の回遊ポイントのヒントを教えちゃいます。

あくまでも「ヒント」でしかありません。

波の立つ場所は海底に段差があって浅くなる場所・・・。

浅瀬の壁に当たった海流のエネルギーは上方向に変化して「波」が発生します。

波は波打ち際まで来ては消えていきますが・・・

その白波の通り過ぎた水面の変化で海底の深さの変化が予測できます。

波が通り過ぎたのに、気泡が残る区域があります。

気泡が残る部分は、海流がこの部分だけ淀んでいる証拠です。

波が発生する現象の逆の現象が海底でおきています。

つまり急に海底が深くなり、陸へ向かうエネルギーが吸収されているのです。

波が去った後には気泡だけが残ります。

この地点は波打ち際へ向かって縦の深い溝があることが予想できます。

こんな縦溝がある地点は、海がシケた日にはたくさんのホタテが打ち上げられる漁場で、鮭たちの「ピンク・サロン」にもなります。

取り残された流氷の漂うポイントも、実は海底が変化している証拠でもありました。

 「波をよむ」ことは鮭の魚道と大きな関連があり、また「釣れる場所」の発見でもあるのです。


流氷は何処から来るの?

2006-03-21 | 自然観察

サケ稚魚・きんこっ子です!

今日は流氷は何処から来るのかについてのお勉強をしましょっ!

                        

 流氷が最初に誕生するのはアムール川の河口付近・・。

突き刺すような寒気の中で生まれた流氷は、間宮海峡をすぐに氷で閉ざしてしまうんだよ。そこからあふれた氷はサハリン北部の海に押し出されて南下を始めるの。

                        

流氷は海の中でも生まれます。

オホーツク海の塩分は3.3%。その海水の上層部にアムール川から流れ込んだ淡水の層が出来て、シャーベット状に凍って、すでにできている流氷と合体するの。

オホーツク海を南下移動するうちに、だんだん大きな固まりになっていくんだって。

                        

オホーツク海は流氷が来ると漁業はいったんお休みになっちゃうの。

でも、その流氷の下には膨大な量のプランクトンが活動していて、「クリオネ」もそのひとつ。

そのプランクトンを追ってたくさんの還流系の魚たちも押し寄せて来るので、オホーツク海の豊富な魚介類の資源は自然みずからが守っているの・・・。

青かった海が一晩で流氷に閉ざされてしまう事もあるんだけど、今年の季節風はちょっと意地悪しちゃったのかな?なかなか流氷が岸寄りする風が吹かなかったみたい。

沖を南下して、知床半島に1番乗りで到着してしまって・・・、流氷を観光にしている地方の方々は指くわえて風が変わるのを待っていたんだって。

 北海道とオホーツク海の接する部分のちょうど中間に 「 紋別市 」 があります。

タラバガニでも有名な 「紋別」 には砕氷船 「ガリンコ号」 や海底から流氷を観察できる「オホーツクタワー」があるんだよ。

銀太郎曰く、オホーツク観光の拠点は紋別なんだって。

今度オホーツクタワーを紹介するって、銀太郎が言ってたから皆さん期待していてね!

                    


「ふぁふぁ」の雪・・

2006-01-16 | 自然観察

今朝降った新雪をふ~っ!

北海道の長~い冬休みもそろそろおしまい・・。

「 お泊まり 」で我家に遊びに来た娘の友達の協力も得て 「 ふぁふぁ 」 の雪を表現してもらいました。

新しい「 ふぁふぁ雪 」に,腰まで埋まって滑ることができる北・北海道のスキー・・。 

手のひらに舞い降りた新しい雪は、その結晶を1つ1つ確認することができます。 雪は天から舞い降りた手紙・・なんです。

釣師には長いオフだけど、その分メンタルな時間は充分に与えられます・・。しかし、サケの仕掛け作りはさっぱり進みません。

 

 タニコーさんからのプレゼント

キツネさん・鹿さんの名前募集中!

 


見返り鹿さん・・

2006-01-14 | 自然観察

「見返り美人」という切手は有名だが、これじゃ切手にはならない・・。シカたがない(?)

 

 きょうは昨日購入の New デジカメ 持参でオホーツク海への情報入手の出稼ぎに行ってきました。

 途中、道路を横断する獣道(けものみち)を発見! 400メートル程離れた 興部川 上流付近に10頭ほどのエゾ鹿の群れ・・・。

 角の大きい 雄 鹿 にズーム IN 。 お尻を向けたまま、あっち向きで木の皮を食べていて、どーも「ポーズ」が悪い。

 そこで「おーい」と叫んでみたら、なんと振り返った(笑)。しめしめパチリ! しかし、他の1頭が逃げ出したら、みんなゾロゾロと迷惑そうに山の奥へ逃げ去ってしまった。 400メートルもあるんだから逃げなくたっていいじゃん・・。 

 

 結局1枚を撮ったっきりで観察終了。でも「おーい」の声に振り返った「あんた」は偉い!

 

 道路を横断して山道へ続く獣道・・

 


天から舞いおりた手紙・・

2005-12-20 | 自然観察

メス鮭 「 金子(きんこ) 」 です。

12月には珍しい寒波の到来で、あちらこちら ・・ 「 雪 」・「 雪 」・「 雪 」 !

みなさんの地方は影響ありませんでしたか?

金子は北・北海道の雪しか知らないので、雪はみんなフワフワしているものと思っていたけど、重い雪もあるし、1シーズンに10メートルもの雪が降る地方だってあるんですね。

雪ってロマンチックだしスキーなんかとっても楽しそうだけど、人間の生活を困らせている一面もあるんだね。

「 雪の結晶 」 って6角形なのは皆さん知ってますよね。 でも小学生に雪を書いてもらったら5角形になったり8角形になっちゃうそうで、ちょっと 問 題 ・・。

雪って1時間もかけて遠い空から舞い降りて来るのみなさん知ってました? 「 天から舞いおりた手紙 」 なんですって。 色々な形があるけど、同じ形は1個もなくって、空の温度などで形が決まるのよ。 そして空の水蒸気の量によって複雑な形に成長しながら降って来るの。 だから降ってきた雪の形を見ると、どんな旅をしてきた雪なのかがわかるんだって。

金子たちが遡上する北の川は、流れる雪が浅瀬にせき止められると、いつのまにか川一面が雪に覆われて 「 真っ白 」 になっちゃうの。 そして厳しい寒さの時期がくると川の表面の水が凍って 「 凍りの橋 」 が架かっちゃうのよ。

キツネさんやタヌキさん、ウサギさんなんかはヘッチャラで川を横断しちゃうし、釣師さんたちは厚い氷に穴を開けて 「 ワカサギ 」 を釣ったりもしているわ・・。

雪との生活は「 冬を楽しむ生活 」、「 北の文化 」 でもあるんだね。


流氷の爪の跡・・

2005-12-16 | 自然観察

10月も中旬にもなると釣り人もめっきり減り、オフを迎えた海岸線には、やっと静かな元の海辺が戻ってきます。

波の音、カモメの声、青い空、流れる雲 ・・・ 時間が止まる穏やかなオホーツクの海です。

「 銀太郎 」 は流氷の接岸した3月のオホーツクが好きです。  毎年3月上旬、まだ消えぬ残雪を30分程スキーを履いて歩くと、あの時自分たちが走りまわった懐かしい海辺に到着します。

シバレも緩み、3月はオホーツクの流氷が去り行く季節。 直径何メートルもの無数の氷のかたまりたちが、寄せる波に揺られ、ぶつかりあいます。

「 ギ-ッ 」、「 ギュ-ッ 」「 キキ~ッ 」 ・・・ 大自然が奏でる豪快な演奏会。 海岸から離れ行く流氷は、積もった雪も解けてエメラルドグリーンに輝きます。 

こんな綺麗な色があったんだ・・・。 心が吸い込まれ、自然と自分が融和する瞬間です。

流氷が去り、凍って硬くなった海岸線には、あの流氷に深く削られた荒々しい砂地が残ります。   この荒れた海岸が再びサケ釣りで賑わう9月には、みんなが知っている緩やかな元の浜辺が戻ってきます。

北西から吹く偏西風が長い時間をかけてコツコツと1粒1粒の砂を運び、やさしいオホーツクの海岸線に戻していくのです・・・。

☆ ★ ☆ ★ ☆ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ☆ ★ ☆ ★ ☆ 

 

流氷を知らない地方の皆さん、春を迎えようとするオホーツク海の1コマを表現してみましたがいかがでしたか?

海一面が流氷に埋めつくされ、白い平原のごとく広がるオホーツク海。 そして春を迎えるオホーツクをイメージしていただければ幸いです。

 


ダイヤモンドの降る街

2005-12-07 | 自然観察

メス鮭「金子(きんこ)」です。

サケの産卵時期は9月から翌年1月頃まで。 時期をずらして順番に産卵を迎えるのは、大昔からの遺伝子DNAによるものなの・・。

だから人工的に産卵や放流の時期を変えても産卵時期は変わらないって専門家は言ってるわ。言いかえればサケの種類が違う・・って言っても正解なのよね。

でもね、暖かい時期に産卵できるグループは「幸せ者」って金子もチョッピリ思うの。もう北海道は「真冬」。この時期、気温がマイナス20度にもなると水温だって0度に近いわ!

ブルブル震えて産卵すると、卵がお腹からきれいに出てスッキリするメリットもあるけどね(?)

九州の「ちょびこさん」からのコメントに「ダイヤモンド・ダスト」のお話しがあったけど、銀太郎の住む街のキャッチフレーズが「ダイヤモンドの降る街・・」なんですって。 なんか綺麗な田舎街を想像しちゃいますね。

「樹氷」とか「霧氷」とか言われるものも「霧(水蒸気)」が凍って樹にくっ付いた物。 金子たちが産卵する川の上流は、昼と夜の温度差が大きいので霧が発生しやすい条件になるの。

ヤカンでお湯を沸かす時、だんだん水蒸気が出てくるでしょ? 暖められた空気が上昇して冷めると水蒸気が水滴に変わって、それが凍るとキラキラと空中を舞うのよ。

川の水面の水蒸気を含んだ空気が上昇して急に冷やされると同じように「霧」になって、それがマイナスの気温で凍りつくと濃霧のダイヤモンドになるの。

冬の雪道でこのダイヤモンドが出てくると車の運転ができなくなっちゃうのよ。

北海道の寒~い話しってサケ釣のメンタルトレーニングになったかしらァ・・(?)。

 


釣れる場所は何処?

2005-11-29 | 自然観察

メス鮭「金子(きんこ)」です。

今日は釣れる場所・・と言うより、金子たちが岸寄りしてくる場所のヒントを教えちゃいますね!

北オホーツクで言えばシケの日に「ホタテ」のあがる場所がそう。  一般的には「ゴミ」や「小砂利」のある場所も同じ仕組み・・。 何が同じ仕組みかって? そりゃ~『釣れる仕組み』よ。 答えになってない? では解説しちゃいましょうね。

「波」は沖から岸に向かう大きなエネルギー。 気流がグルグル回っていると同じく、海流も回っていて、「岸へ寄せる波」もあれば「沖へ帰る波」もある。 シケの時は波のエネルギーも大きいから沖へ帰るエネルギーも大きくなるの。

いくら泳いでも岸にたどり着けず、溺れるスイマーも稀にいるけど、そんな場所って岸から沖に向かって「溝」が掘れて、潮が「沖」に流れてる場所なの。

 普通、「掛け上がり ※注 」の溝って岸辺と並行してできていて、魚達の回遊ルートになるんだけど、沖にいるサケたちは、この縦の溝を通って岸寄りしてくるの。

だからその溝の先にある「竿」は爆釣の可能性大!同じ竿が釣れる秘密はそんな訳なのね…。

「波をよむ」と言う事は魚道をよむ事だったのね、驚いたぁ?

漁師さんたちは、そんな魚道を「経験」で知ってて網を張るの。 だから定置網のある付近の海岸って物理的に確実な釣果が得られるわよ!

 ※注 掛け上がり:つり用語で段差のある海底の溝、魚達は安全確保や安定した餌の確保などから生活しやすい空間。(解釈は金子経験より)

 

 


風と共に・・

2005-11-15 | 自然観察

メス鮭「金子」です。

9月に入ると、たくさんの釣師さんたちが私たちの岸寄りを待っいてくれてとても嬉しい。 でも「金子」たちだって岸寄りしたい日とそうでない日があるの。

曇りや雨、さざ波などがある日は岸寄りの条件に最高なんだけど、「風」の吹き方でも岸寄りしちゃうのよ。 「出し風」の時は、ルアーマンもブッコミ釣師もみんな喜んでるわよね!「よく飛ぶ」って・・。 でもそんな日に大漁の経験って少ないと思うの。

「金子」たちは産卵のため川に遡上しに来てるの、旅行や遊びじゃないのよ!

海水で生活してきたサケたちは、徐々に真水に体を慣らしていく事は以前もお話ししましたよね。 だから河口から遠くのポイントでは「ブナ」が少ない事も皆さんわかったでしょ。

同じ様に「河口の沖」だって体を慣らすには絶好の場所なの。 「出し風」の時は河口の水だってみんな沖へ向かって行っちゃうから「金子」たちは岸寄りする必要がないって訳。

ところが、風が変わって釣師の右前や左前からの風(向い風)になると沖に流れてた真水の帯が岸によって来るの。 「金子」たちはその真水の帯と一緒に釣師さんたちの前まで行ってるって訳なの。

みなさん、「潮目」って言って帯状の線が海上に漂ってるの見た事あるでしょ? あれって濃度の違う海水の境目なの。 どちらかって言うと河口付近によく現われるのよ。

その「潮目」に影響を受けながらサケたちは「体調管理」をしてるんです。

もちろん岸寄りには沼もいっぱいあって、湧水もたくさんある。 そんな岸辺をもっぱら回遊するグループもあるから一概に風・風っていえない面もあるけどね。

向い風になったらシケてくるしゴミもやってくる、濁りも・・。

風と共に何とか・・って小説もあるって聞いたけど、釣師さんたちも「風と共に去って行く」の。 「金子」たちがせっかく岸寄りしても、みんな海に背を向けてるわ。

そっか~、だから風が吹くと「海背」って言うのか~