メス鮭「金子(きんこ)」です
お腹の赤いサケ・・・なぜ赤い?との問いに
海山人さんから~婚姻色?
三度笠さんから~卵のせい?ケガしてる?
との答えが寄せられました・・・・
今日は、金子たちサケの婚姻色のお勉強しましょ!
サケではもっとも価値の高いビカビカの鮭・・・
婚姻色は金子たち魚に限らず、両生類や爬(は)虫類にもありますが、サケの婚姻色は紫や黒、赤の縦ジマが入ってきます。 これを 「ブナ」 っていいます。
皆さんたち人間の世界で 「色っぽいお姉さん」 とか 「色おとこ」 は婚姻色(
ブナ)の肌になっているのかな? 海山人さん、教えて下さいね?
釣り上げた時はビカビカでも、少し時間が経つと下のサケのように黒っぽい縦ジマが入りますが、まだブナとは言いません。 上のサケは赤紫の模様が入っているでしょ。 ブナの始まったサケです。
拡大して比べてみると・・・
婚姻色が始まっているのがわかるでしょ? そして昨日のお腹の赤いサケが婚姻色で色付いたものでないのがわかりますね・・・。
上のサケは最初のブナザケに比べると身体が全体的に黄色いでしょ?
これは河口から一旦川に入って再度海に戻ったサケ。
遡上のために徐々に真水に身体を慣らしたサケは、河口付近に集まり始めます。だから河口付近ではサケがたくさん釣れますがブナザケの比率がグ~ンと上がります。
そして川に入っては海に戻り・・・を繰り返し、大潮の日やシケの日に一気に遡上を開始し始めるんですよ。
この切手は、ブログのお友達「Suisui」さんが入手したロシアの切手
ずいぶんブナったサケの写真かがわかるでしょ?
これらの写真は、川に遡上して産卵間近または産卵後のサケです。
先住民アイヌの方々はサケを食文化としてのみならず、衣服や履物にまで活用して生活していたのですが、まさに「捨てるところのない北の幸」なんですね・・・。