4年経った私たちを迎えてくれる方々に「アザラシ」や「漁師」「釣師」、「熊さん」なんかがいるのよ。
母川にのぼった私たちを捕まえる不法人間は番外として、海岸線では多くの釣キチ達が私たちを歓迎してくれているの。
でも真水に急になじめない私たちは、河口から遠い沖にしばらく待機して水温が下がるの待ち、徐々に岸に近づいて行くわ。
河口から何キロも離れた岸辺は、私たちの休憩第1ポイント。近くの沼などからの湧水や、少し離れた河口から流れ出て来た微かな母川の水が海水に混じっているからなの。そして産卵への心の準備もしてるの「ヒーヒーフー」ってね。
母川にのぼる準備を始めた私たちは、「ブッコミ釣師・銀太郎君」たちが竿を出している河口から5キロも6キロも離れた海岸線を、友達になったオスの仲間たちと愛を語りながら回遊するのよっ。
だから「銀太郎君」なんか、ブナになった私たちとの出会いはないって言ってる。
でもね2004年なんか、彼の第1号の釣果祈念に思いっきりブナった遠山の金五郎君にお願いして食いついてもらったの。「銀太郎君」皆なに笑われてた。(^^)
色んなブッコミ釣師がいてね、岸辺を泳いでいるのに思いっきり遠投してぼやいていたり、さざ波のたつ曇った日なんか、水面近くの酸素をたくさん含んだ所を泳いでいるの知らないで底の方にしか餌をセットしてくれないの。そんな釣師なんか最低!
お腹の子供たちが熟してくると、いよいよ旅立ちの時。河口付近へ行ってもだんだん身体が慣れてくるんだけど、もち肌は荒れてきて赤紫のシミまでできてくるんです。
そんなブスの私たちを歓迎してくれる釣師が河口付近にはほとんどでね、もっと若い時に釣り上げてほしかった・・なんて言いながら皆んなで釣られてあげるの。
釣の「らりるれろ」ってしってる?「釣られ」「釣り」「釣る」「釣れ」「釣ろ」って言ってね、攻めの釣と守りの釣りに分かれるのよ。「釣れた~」って喜んでいるのは守りの人、「釣るぞ~」って研究している釣師さんが「ブッコミ釣師銀太郎君」の側にいっぱい集まってるのも北オホーツクの特徴かな・・。
釣師さん達、肌荒れしてない私たち釣って「銀ピカ」って喜んでいるけど、銀ピカしか釣ってないブッコミ釣り師もたくさんいるってこと知らないのよね。
結論を言うと、否定はしないけどさ、ブスな私たちは川にのぼらせてほしいのよ、せっかく旅立ちの準備OKなんだから・・。
人気blogランキングへ