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ひからびろ 3.0

密かに輝くラクダとビロード、ロバ。お願いだから、ひからびてほしい。

「三島と同い年」から・・・

2011-12-14 | 文学
三島由紀夫ってドゥルーズと同い年なんか!!(1925年生まれ) 音楽家だとブーレーズ、 政治家だとポル・ポトが同い年w そして同業者で同い年は丸谷才一か・・・。 ***** 僕は三島由紀夫の文学というのは 大人の文学ではなくて少年の文学だと思っていて、 これはちょっと分かりにくいかもしれないけれども、 少年の王国に閉じこもったまま そこから世界を盗み見るように描いた文学。 これは悪口ではな . . . 本文を読む

神話か文学か。欲望の肯定の有無?

2011-12-12 | 文学
ダンテ『神曲』のすごいところは、 それまでの物語にあった、 旅立ち ↓ 苦難と成長 ↓ 故郷への帰還 っていう神話的な構造を ある意味で乗り越えちゃったこと。 地獄から旅を始めたのに、 ラストはこの世に帰還するどころか 天国でスペースノヴァ! みたいな感じになっちゃう。 これを大江健三郎が 「神話的想像力」から「文学的想像力」への 飛躍・・・つまり「神話」が 「文学」となった記念 . . . 本文を読む

喜劇と悲劇の違い。

2011-12-10 | 文学
もしかして喜劇と悲劇の違いって、 人間(欲望)を描いてるか、 神(自然)を描いてるか、ってことなのか!? なんか最近の諸々の関心事が一気につながった気がするんだけど!! 関連記事: 神話か文学か。欲望の肯定の有無?(2011年12月12日) . . . 本文を読む

ヘミングウェイのテンション差w

2011-11-16 | 文学
ヘミングウェイとフォークナーって ほとんど同い年で、 ヘミングウェイの方が先に売れっ子作家になって、 フォークナーは結構長い間 ヘミングウェイの模倣を続けていたらしい。 ヘミングウェイ 「おれ、フォークナーより売れちゃってるけどさ、 あいつの方が断然評価されるに値すると思うんだよね・・・」 ↓ 〈フォークナー氏、ノーベル賞受賞!〉 ↓ ヘミングウェイ「いや、フォークナーちょっと過大評価 . . . 本文を読む

「傷」と「病」について。

2011-11-16 | 文学
「傷というのは物語に入る入口なんです。 出口でもあるし。 そして物語ができた時に傷は癒されるわけです。 あまり傷のない人は幸福に生きられるから、 周りが傷つくんじゃないでしょうかね(笑)。」 (河合隼雄と村上春樹の対談「現代の物語とは何か」より) 物語を書くことは、 自分の「傷」を癒すこと。 じゃあ「傷」とは何か。 たとえば、 「自分は傷ついてる」 と思い込んでる人ってのに ときどき . . . 本文を読む

村上春樹に対する態度を改める。

2011-11-06 | 文学
最近分かってきたこと。 村上春樹を受容する人って、 そこから教訓とか方法論を 学び取ろうとしてるように思う。 つまり、小説が その人の〈生〉(人生とか生活とか)と結びついている ということ。 まるでハウツー本や自己啓発書みたいに。 ◆◆◆ 『インポケット』のバックナンバーに 村上春樹を特集してるのがあって、 それを見た時、 「村上春樹って深い言葉が多いんだよね」とか 「生き方が変わった」とか . . . 本文を読む