三島由紀夫ってドゥルーズと同い年なんか!!(1925年生まれ)
音楽家だとブーレーズ、
政治家だとポル・ポトが同い年w
そして同業者で同い年は丸谷才一か・・・。
*****
僕は三島由紀夫の文学というのは
大人の文学ではなくて少年の文学だと思っていて、
これはちょっと分かりにくいかもしれないけれども、
少年の王国に閉じこもったまま
そこから世界を盗み見るように描いた文学。
これは悪口ではな . . . 本文を読む
ダンテ『神曲』のすごいところは、
それまでの物語にあった、
旅立ち
↓
苦難と成長
↓
故郷への帰還
っていう神話的な構造を
ある意味で乗り越えちゃったこと。
地獄から旅を始めたのに、
ラストはこの世に帰還するどころか
天国でスペースノヴァ!
みたいな感じになっちゃう。
これを大江健三郎が
「神話的想像力」から「文学的想像力」への
飛躍・・・つまり「神話」が
「文学」となった記念 . . . 本文を読む
もしかして喜劇と悲劇の違いって、
人間(欲望)を描いてるか、
神(自然)を描いてるか、ってことなのか!?
なんか最近の諸々の関心事が一気につながった気がするんだけど!!
関連記事:
神話か文学か。欲望の肯定の有無?(2011年12月12日) . . . 本文を読む
小説を、批評を、戯曲を書くことは、
贋金を作ることにほかならない。
まったく個人的に、独自の貨幣を作り、
その輝きで純金を脅かし、通貨体系を揺るがす。
それが文学だ。(福田和也)
これはマジでいい言葉ですね。
. . . 本文を読む
ヘミングウェイとフォークナーって
ほとんど同い年で、
ヘミングウェイの方が先に売れっ子作家になって、
フォークナーは結構長い間
ヘミングウェイの模倣を続けていたらしい。
ヘミングウェイ
「おれ、フォークナーより売れちゃってるけどさ、
あいつの方が断然評価されるに値すると思うんだよね・・・」
↓
〈フォークナー氏、ノーベル賞受賞!〉
↓
ヘミングウェイ「いや、フォークナーちょっと過大評価 . . . 本文を読む
「傷というのは物語に入る入口なんです。
出口でもあるし。
そして物語ができた時に傷は癒されるわけです。
あまり傷のない人は幸福に生きられるから、
周りが傷つくんじゃないでしょうかね(笑)。」
(河合隼雄と村上春樹の対談「現代の物語とは何か」より)
物語を書くことは、
自分の「傷」を癒すこと。
じゃあ「傷」とは何か。
たとえば、
「自分は傷ついてる」
と思い込んでる人ってのに
ときどき . . . 本文を読む
最近分かってきたこと。
村上春樹を受容する人って、
そこから教訓とか方法論を
学び取ろうとしてるように思う。
つまり、小説が
その人の〈生〉(人生とか生活とか)と結びついている
ということ。
まるでハウツー本や自己啓発書みたいに。
◆◆◆
『インポケット』のバックナンバーに
村上春樹を特集してるのがあって、
それを見た時、
「村上春樹って深い言葉が多いんだよね」とか
「生き方が変わった」とか . . . 本文を読む