ニコラス・Ｇ・カー著 クラウド化する世界

ニコラス・Ｇ・カー著 クラウド化する世界を読みました。

かつて会社が電力を作る装置を工場に配置していた時代に
大きな電力会社がいろいろな会社に電力を供給し
会社は電力を作る必要が無くなりました。

インターネットの世界でも
各会社がサーバーを管理するのではなく
大きな会社がサーバーを管理するように
なってきていることを示しています。

アマゾン・ドットコムは
サーバーと自社の販売アプリケーションを
販売している話は興味深かったです。

アマゾン・ドットコムはサーバーの10%しか
使用していない時もあるそうです。
何故アマゾン・ドットコムはそのような巨大な
サーバーを構築したのかは謎です。

今後個人のパソコンのデーターがサーバーに
移行するかどうかが興味深いです。

グーグルでは文書、スプレッドシート、プレゼンテーションのファイルを
保存できますが、フォルダーがないので利用しにくいです。
ピカサではファイルに写真データを保存できるので便利ですが
容量が1000MBまでの制限があるので今一歩です。

GMailでは7288MBの容量まで達しています。
私が利用しているのは僅か71MBです。
グーグルにはかなりの空き容量があるので
フォルダーでのデータ管理ができることを望みます。

写真投稿サイトでフリッカーがよく引用されていますが
フリッカーはそんなに魅力的なのかな？
パノラミオだとグーグルアースにも掲載されるので
パノラミオがフリッカーを上回ると思っています。

モルガン・スタンレーによれば
スカイプのサービスが史上最も急速に成長した産業だそうです。
スカイプはまだ赤字でeBayは困っています。

スカイプに対して、へんてこりんな評価を下す
モルガン・スタンレーが4分の1の株式を
東京三菱UFJ銀行に買い取られてしまう原因をよく理解できました。

グーグルのセルゲイブリンは以下のように述べています。
将来はグーグルの小型版を脳に接続できるようになるであろう。

グーグルが検索できるものは
過去の事柄や他人が未来のことを予測したものであり
そこからは何も新しいものは生まれてこないと思います。
現在でも情報が溢れているのに、脳にグーグルを組み込んでも
何も変わらないと思います。