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情報科授業研究

一般にはなじみの少ない高等学校普通教科「情報」の教育実践・教材研究について紹介します!

iPadでつくる「究極の電子書斎」

2011-02-14 | 教材研究
皆神龍太郎 著『iPadでつくる「究極の電子書斎」蔵書はすべてデジタル化しなさい!』(講談社, 2010)を読みました。

筆者はかなり読書量の多い方で、以前から「自炊」をされていたとのことです。フラットベッド型のスキャナを使って本をディジタル化されていたとのことですから、頭が下がります。やり方はわかっても私なら到底やろうとは思いません。それは、筆者のように本の置き場に困るほどのたくさんの本を持っていないからだと思います。

iPadでは書籍データをアプリごとに持つのですね。不便ですが、その解決方法も書かれていました。今後iPadを購入することがあれば参考にしたいと思います。
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iPad vs. キンドル

2010-11-29 | 教材研究
西田宗千佳 著『iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏』(エンターブレイン, 2010年3月)を読みました。iPadがアメリカで発売されたのが今年の4月ですから、発売よりも前にこの本が出されました。そのため、キンドルを中心として、ソニーリーダーやその他の電子書籍リーダーとの比較や、電子書籍の市場について書かれています。

iPadに関してはの今年1月27日に行われた製品発表会から始まっています。iPadはタブレットPCという位置付けで、リビングに置いておく、雑誌に代わるものだということです。このことは第2章で述べられています。

アメリカの場合、本はまずハードカバーで出版され、価格は25ドルから30ドル程度もするということに驚きました。その後にペーパーバックが発売され、値段がおおよそ10ドル。キンドルで購入する電子書籍が9.99ドルだそうですから、ほぼ同じくらいです。しかも電子書籍はハードカバーが出版されるのと同時に出されることが増えているそうです。そうなると、重いハードカバーよりも電子書籍を好む人が増えているのもうなずけます。さらに、アメリカでは本の価格は変動するということを知り、日本でしか生活をしてこなかった私には驚愕の事実でした。

日本でもいよいよ12月10日にソニーがリーダーを発売することを発表しました。また、シャープもガラパゴスを同日に発売し、電子書籍の配信を始めることが今日発表されました。ガラパゴスは大きさからしてもiPadと同じ位置付けなのでしょう。ソニーもシャープも2万冊を用意しているそうです。キンドルスタート時の9万冊に比べれば少ないし、どうなるでしょうか。

日本で出される電子書籍の価格がどうなるのか気になります。この本を読んで、日本とアメリカの出版事情が大きく異なることがわかり、日本でもアメリカと同じように電子書籍が広がっていくのか疑問に感じました。日本製の電子書籍リーダーの発売により、さらに日本の電子書籍市場が発展していくのか注目です。

私は論文誌などをPDF化して通勤途中の電車内でよみたいので、できるだけ軽量で画面の大きな方がいいです。今回、ソニーリーダーのデイリーエディションが日本で発売されないのが残念です。iPadでは重いし、キンドルDXを買うしかないかなぁと思っています。
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電子書籍と本

2010-10-18 | 教材研究
NHKクローズアップ現代『電子書籍が「本」を変える』を見ました。今年は日本の電子書籍「元年」と言われています。電車の中でも電子書籍を読んでいる人を見かけるようになりました。

1990年代、日本では出版される本の種類が増え、本が売れなくなりました。そのため、本の種類をさらに増やすことで、全体の販売数を維持しようとするようになったと番組では指摘しています。その結果、年間8万点の本が出版されるようになり、売れない本は3ヶ月で捨てられるそうです。このような状況から日本でも電子書籍が注目されるようになったようです。

アメリカでは3年前から電子書籍が急速に広まりました。Apple、Amazon、Googleなどが電子書籍を販売しています。番組のゲストは、電子書籍が広まるためには、コンテンツ、流通、読書用端末の3つが重要であると述べられました。1990年代の日本では電子書籍端末の開発では世界を先駆けていたものの、コンテンツや流通の面で電子書籍が普及しなかったそうです。

番組の後半では、電子書籍のメリットとして、「埋もれた才能の開花」、「ソーシャルリーディング」が取り上げられていました。

日本で本が売れなくなったのには、Web上での古本の流通も要因としてあるのではないでしょうか。以前は欲しい本があっても近所の古本屋にはなかなか置いてないことがありましたが、今では、Web上で古本の在庫を確認でき、購入できます。電子書籍なら古本を買うよりも手軽に購入でき、値段も安い場合もあるだろうから、本を出す側にとってもメリットはあるのではないでしょうか。

私は、この本のこの部分を参照したいと思ったときに、手元にないことがよくあります。電子書籍は読みたいと思ったときにすぐに読めるのがいいですね。日本製の端末が発売されたら買おうかな。
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東京建築カレッジ見学

2010-09-11 | 教材研究
今日は池袋にある東京建築カレッジを見学させていただきました。建設産業に従事する若い労働者が2年間、週2日間(金・土)、このカレッジで学んでいるそうです。

まず2年生の測量実習の授業を見学しました。授業は近くの池袋本町公園でおこなわれていました。授業は電子セオドライトを用いて水平角、鉛直角を測量する実習でした。この授業では、公園内の測量をおこない、最終的には公園の現況平面図を作成するそうです。測量の計器を間近で見たのは初めてで、とても興味深かったです。

次にカレッジに戻り、1年生の材料実験と製図の授業を見学しました。材料実験では、杉の角材2本を接合する継手を自分で考えて製作、引張強度を測定する実習でした。製図の授業は、方眼紙を使っての製図実習でした。2級建築士の問題を学んでいるそうです。大手はCADですが、ここでは、製図板を使っています。方眼紙を使うことにはカレッジ内でも賛否両論あるようでした。

どの授業もみなさん真剣に取り組んでいる様子が印象的でした。また受講生どうしが協力し合っている様子も印象的でした。

最後にカレッジでの入学から実習棟製作までに学習する内容をビデオで観ました。最初に道具箱(手道具一式を入れるもの)の製作。ノミの調整、仕口、継手、墨付け、のこびき(小指と薬指で持つ)。「カレッジフレーム」(大入蟻落しなどのさまざまな接合を含んだカレッジオリジナルの構造物)の製作など。また授業では、「風呂椅子(二方転び)」「四方転び脚立」の製作もするそうです。自分も作ってみたいなぁ。無理か。

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個人認証の動向

2010-07-16 | 教材研究
「パスワードはなぜ必要なの?」(NHK『ITホワイトボックス2』2010年7月15日放送)を見ました。さまざまなWeb上のサービスを利用していると、そのたびに認証に必要なIDとパスワードを設定しなければなりません。パスワードが多すぎると覚えられなくなるし、ついついパスワードを使いまわしてしまうということがよくあります。このようにパスワードを使いまわしていると、セキュリティの低いサービスから自分のパスワードが漏えいしてしまった場合に、外のサービスに影響が起きることが指摘されました。番組では、このような個人認証でのセキュリティの低下を防ぐ手立てとして、「Open ID」「生体認証」「行動認証」が取り上げられました。

Open IDとは、「インターネットのいろいろなサービスをたった一つのIDだけで利用可能」(OpenID Foundation Japan)になるシステムだそうです。このシステムはOpenIDに参加している企業から集められた資金で運用されているそうです。OpenIDはユーザにとっては便利ですね。企業にとっては、他社のサイトを利用するために、認証だけ自社のサーバを利用されるのは、どのようなメリットがあるのでしょうか。今後、このようなサービスは広がっていくのでしょうか。

次に生体認証の技術。生体認証はデータ量の多さが問題となっていました。例えば指紋認証の場合は、「マニューシャマッチング」が用いられ、認証に必要なデータ量を少なくする工夫がされているそうです。この「マニューシャ」とは、指紋の途切れているところで、1人の指紋につき150箇所もあるそうです。生体認証技術には他にも静脈認証や虹彩認証などがあります。しかし、自分の身体の情報を認証に使うのは抵抗を感じます。

最後に行動認証ですが、人間のイスへの座り方を認証に用いる技術が紹介されました。このような技術は「見守り技術」などに応用できると指摘されていました。

さまざまな認証技術が取り上げられていましたが、絶対というものはなく、認証が必要な場面に合わせて使い分けていく必要があるのだろうと思いました。
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ネット攻撃

2010-07-09 | 教材研究
「大規模化するネット攻撃の秘密」(NHK『ITホワイトボックス2』2010年7月8日放送)を見ました。

まず、DDOS(Distributed Denial of Service)攻撃が取り上げられました。これは、多数のコンピュータから同時にサーバにアクセスし、サーバをダウンさせてしまう攻撃です。このDDOS攻撃は、ボットウイルスに感染したパソコンからなる「ボットネット」が利用されると述べていました。番組に登場したオンラインゲーム会社では、DDOS攻撃を仕掛けられ、金銭を要求されたそうです。この要求には応じず、1週間ほど攻撃が続いたようで、2,000万円の損害を被ったそうです。

次にSQLインジェクションについて取り上げられました。これはSQLサーバに不正なSQL文を実行させることをいうそうです。これにより、DBにある個人情報を盗まれ、これらの情報が売買されることが多いようです。また、サーバへ次々にSQLインジェクションをするソフトウェアもあるそうです。

最後のテーマがWAF(Web Application Firewall)でした。これは、SQLインジェクションなどのネット攻撃から、サーバーを守るシステムだそうです。しかし、日本の企業では導入コストの問題のせいなのか、現在のところほとんど普及していないそうです。
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数独をCで解く

2010-07-06 | 教材研究
先日の日本情報科教育学会での発表に刺激され、数独を解くプログラムをCで書いてみました。数独を解くCのプログラムソースコードはすでに本も出されているし、Web上にもありますが、それらを見ずにとにかく書いてみました。

私が考えた最も単純なアルゴリズムは、以下の通りです。
  1. 空いているセルを0にする
  2. ブロックごとに「1」があるかどうか調べる
    • ある場合は、そのブロックの0のセルを-1にする。1が入っているセルの行と列のセルのうち0のセルを-1にする。
  3. ブロックごとに0のセルの個数を数え、1つしか0がない場合はそこに「1」を入れる。そのセルの行と列の0のセルを-1にする。
  4. 3行ごとに0の個数を数え、1つしか0がない場合はそこに「1」を入れる。
  5. 3列ごとに0の個数を数え、1つしか0がない場合はそこに「1」を入れる。
  6. 数字の「1」~「9」まで手順2~5を繰り返す
  7. 0が入ったセルがなくなるまで手順2~6を繰り返す。
この方法だと、簡単なパズルだと解けましたが、難易度が高くなると解けませんでした。悔しい! アルゴリズムを改良して次回またチャレンジしたいと思います。
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ガンブラーウイルス

2010-07-02 | 教材研究
「脅威! ガンブラーウイルスの正体」(NHK『ITホワイトボックス2』2010年7月1日放送)を見ました。これまで「ガンブラーウイルス」を知りませんでした。昨年末にかなり社会問題になったようなので知らないはずがないのですが、自分には関係ないと思って聞き流していたようです。

トレンドマイクロのWebサイトによると「ガンブラー攻撃とは、正規Webサイトを改ざんし、サイト訪問者を不正なWebサイトに誘導することで不正プログラムに感染させ、PC内の情報を盗む攻撃」とされています。著名なWebサイトが書き換えられ、閲覧しただけでウイルスに感染するそうです。怪しいサイトにいかなければウイルスとは無縁だと安心していたら大間違いということですね。また、このウイルスではPDF閲覧ソフトのバグを悪用するということで、少し前にセキュリティ情報としてAcrobatのバージョンアップを促すメールが来ていたのを思い出しました。ウイルス対策ソフトを入れているだけで安心してしまって、ウイルス感染情報に疎くなっていたことを反省。

ウイルスの中にはガンブラーと同様にソフトウェアの脆弱性を悪用しているものが知られています。このソフトウェアの脆弱性が発見されてから、そのパッチが配布され適用されるまでのあいだの期間を「ゼロデイ」と言うそうです。インストールされているソフトウェアのバージョンが最新かどうかを調べるものとして番組では、「MyJVN バージョンチェッカ」が紹介されていました。さっそく利用してみようと思いましたが、このバージョンチェッカの動作環境はOSがMicrosoft Windows XP SP2, SP3 またはVista、ブラウザがInternet Explorer 6, 7またはFirefox 3に制限されていました。動作環境が限られていて使いにくいです。

番組では最後に「ソーシャルエンジニアリング」について話されました。心理的なだましのテクニックだそうです。怖いですね。

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日本情報科教育学会 全国大会に参加

2010-06-26 | 教材研究
今日は日本大学文理学部において行われた日本情報科教育学会第3回全国大会に参加しました。本学会の全国大会に参加するのは今回が初めてで、しかも発表者。会場の百年記念館は先週、別の用で来ていたので、下見は完璧でした。

まず「プログラミング教育1」の4本の研究発表を聞きました。山上先生の実践では、数独を解くプログラムをExcel VBAにより書かせるというものでした。一昨年に購入した古金谷 著『プログラムを作ろう! C言語入門』でも数独を題材にプログラミングを学ぶことが書かれていたのを思い出しました。でもまだこの本はまったく読んでいないので、読む前に自分でプログラムを作ろうという意欲がわいてきました。

部屋が変わって「教材2」のセッションで研究発表しました。内容は自作の論理回路学習教材の紹介。広い会場でしたが、参加者はまばら。それでも少し興味を持ってくださった参加者もいて、良かったです。この教材をつくるのに費用がどれくらいかかるのかという質問をいただきましたので、参考までに以下に記します(1セットあたりの個数も記載)。

  • リレーG2R-1 DC5 520円×3
  • ユニバーサル基板ICB-288 105円×3
  • 赤色LED 21円×2
  • 緑色LED 21円×2
  • 電池ボックス 単3×2本用 180円×2
  • 電池ボックス 単3×4本用 200円×2
  • ピンヘッダ(オス) 40P 70円
  • ピンソケット(メス) 20P 70円
  • リード線(ミノ虫クリップ(小)付き 5色10本) 672円
  • ミノ虫クリップ(小) 32円×8
  • ケース(ダイソーで適当な大きさのものを購入) 105円
1セットあたり3,892円でした。

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電子音色辞書

2010-06-04 | 教材研究
「デジタルオーディオ'小さくてもキレイな音'の秘密」(NHK『ITホワイトボックス2』2010年6月3日放送)を見ました。

まず、オープニングででてきた「電子音色辞書」。これは興味深いです。使う場面が多そうです。

音のデジタル化の簡単な説明。サンプリング周波数が再現できる音の高さと関わっていることがよくわかります。「波長に対してサンプリングは2倍より細かく」することと、人間に聞こえる音の周波数が20Hz~20,000Hzであることから、サンプリング周波数は40,000Hz以上でなければならないというのがとてもわかりやすい。授業の教材として使えそうです。

圧縮の技術「マスキング」の説明もわかりやすいです。大きな音が鳴っていると、同じような高さの小さな音は聞こえなくなるという性質を利用して、元データからこの聞こえない音を省くことでデータ量を少なくするそうです。

最後にDRM(Digital Rights Management, ディジタル著作権管理)が取り上げられていました。
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