情報科授業研究

一般にはなじみの少ない高等学校普通教科「情報」の教育実践・教材研究について紹介します!

都高情研 研究大会

2007-03-26 | 学会・研究会
東京都高等学校情報教育研究会の研究大会に参加するため、神楽坂エミールに行きました。

午前中は基調講演として参議院議員の鈴木寛さんのお話を聞きました。教科「情報」が新設された経緯などを話されました。「情報」について鈴木議員はだいたい以下のように述べられたと思います。
  • 「情報」は全教科にかかわること
  • 教科「情報」では「情報編集力を身につける」ことが目的
  • 現在の「情報洪水」の中で「情報の信憑性」を判断できる力が必要
次に具体的な事例として、鈴木議員が3年間かかわった灘高校での教科「情報」の実践についてお話されました。話された内容はだいたい以下の通りです。
  • 「パソコン」の苦手なこと-ITの限界
  • ノイマンモデル
  • 記号論の導入
各学期の課題は以下の通りでした。
  1. ライフプロデュースをPowerPointで発表
  2. 電子会議室を用いたディベート・論理樹形図
  3. 歴史新聞
最後に鈴木議員がかかわってこられたコミュニティスクールについての話もありました。質疑応答では、次期学習指導要領の改訂の際に教科「情報」が選択教科になるかもしれないというショッキングな話題がでました。

午後は会員による実践発表とポスターセッションがおこなわれました。実践発表は6本であり、それぞれ参考になりました。発表内容は、実践事例3、機器1、サーバ運用1、コンピュータ・システム1でした。実践事例の発表は必修「情報」1、総合学習2です。教科「情報」の独自性を議論するために、もう少し教科の内容についての発表が増える必要があると思いました。

卒業

2007-03-09 | ホームルーム
今日、初めて卒業生を送り出しました。この3年間は知らないことばかりで、失敗を繰り返しながら、そのつど生徒からいろいろなことを学び、精一杯やってきました。生徒の新たな人生の始まりの日に、笑顔で送り出したいと心に決めていました。

担任をもったときから、卒業式での生徒の呼名のときは、呼名簿を見ないと決めていました。間違えたらどうしようと緊張しましたが、最後まで生徒一人一人の顔を見て名前を呼べたと思います。

代表生徒の答辞のあと、生徒の歌はレミオロメンの「3月9日」。私は知らない曲なのですが、結婚式で歌われる歌ですよね。歌い終わった後、生徒から「旅立ちの日に」を歌いたいという声が! この曲は小中学校の卒業式でも定番だそうですね。高校では一度も練習していないのに素晴らしい歌唱でした。初めて聞く生徒の力強い歌声に、泣かないと決めていたにも関わらず、涙が流れだしました。最後の最後まで生徒の力に驚かされました。いい卒業式でした。

教員の仕事って素晴らしいと再認識しました。この3年間で学んだことを今後に生かしていきたいと思います。

3学期第13回 : 計測と制御

2007-03-01 | 情報科・授業
この授業では、今までの制御実習を踏まえて、計測と制御の仕組みを学びます。授業の流れは以下の通りです。
  1. 制御とは
    1. 教科書を読む
    2. 人間がハサミを使うときの制御を考える
  2. 制御の流れ
    1. 制御の流れを図であ表わす
    2. 教科書のエアコンの例を図で表す
  3. さまざまなセンサ
    1. いくつかのセンサを例に、どのような用途で使われているかを知る
    2. 身の回りにある機械に使われているセンサを調べる
プリントを導入し、生徒がノートに写す時間を短縮できました。その分、内容を多くし、昨年までとは進め方を変えました。ただ、制御の流れのところはもう少し時間をかけてもよかったかもしれません。センサを調べるところでは、授業内で終わらなかった生徒の中には自主的に携帯電話等で調べてきた生徒もいました。