情報科授業研究

一般にはなじみの少ない高等学校普通教科「情報」の教育実践・教材研究について紹介します!

富士通見学

2011-01-07 | 学会・研究会
今日は東京都高等学校情報教育研究会第4回研究協議会として、午前中に富士通テクノロジーホール、午後は富士通ショールームnetCommunityを見学させていただきました。

富士通テクノロジーホールは、富士通の開発の歴史と最新の技術と現在研究されているシステムに関する展示がありました。はじめにビデオを見せていただいた後、展示の見学。

小林さんの案内で、まず、Now&Future Zoneを見学しました。患者案内システムや農業経営システム、静脈認証システムなど、幅広いソリューションがありました。フィルム型プラズマディスプレイやカラー電子ペーパーなどのハードウェアの開発から、システム開発までいろいろ手がけていることがわかりました。カラー電子ペーパーを採用したFLEPiaのデモでは、書き換わりの速さに驚きました。

次にスーパーコンピュータ「京」の展示を見学しました。シリコンウェーハーはカメラでの接写はNGとのこと。ICの配線パターンが企業秘密なんですね。スーパーコンピュータは水冷式だそうです。

最後にHistory Zoneを案内してもらいました。なんといってもリレー式計算機。沼津の池田記念室にあるのは知っていましたが、こんな近くにもあるとは知りませんでした。ここなら生徒を連れて見学することも可能です。ここにおいてあるのはFACOM138Aで、沼津のFACOM128Bよりも小型になっているそうです。もちろんちゃんと動くので、デモもして下さいました。リレーがカチカチいいながら計算してるのに感動! 池田さんの手書きのノートや回路図も展示されていました。


ロボット教育シンポジウム

2011-01-06 | 学会・研究会
今日は日本産業技術教育学会ロボコン委員会主催の「中学校技術科でのロボット学習の今後を考える-中学校におけるロボット教育シンポジウム-」に参加するため、科学技術館に行ってきました。

シンポジウムは科学技術館の6階会議室で13時過ぎに始まる予定でしたが、科学技術館の展示を見学するため、10時半に行きました。未就学児を連れた家族が多くて、いい年したおっさんが一人で入るのは躊躇しました... 2階から5階まで展示があり、じっくり見ていたら1日では足りないくらいでしたので、興味のあるところ以外はさらっと見ました。4階のフューチャースタジオで見たロボットのビデオが興味深かったです。ワークショップもあるので、子どもにとって充実した学習ができるのではないかと思います。

地下1階のレストランで食事を済ませ、6階の第3会議室へ。始まる20分前でしたが、すでにたくさんの人が来ていました。シンポジウムは第1部 実践発表、第2部 パネルディスカッションの2部構成。

第1部ではロボット学習を授業に取り入れた実践報告が10本聴けて、とても勉強になりました。中学校の新学習指導要領では、5教科の時間数が増え、選択科目の枠が実質無くなりました。これまでのロボコンの実践は選択技術で行われていた学校が多く、新学習指導要領になり、ロボット学習に取り組めなくなる学校が増えるようです。そのような中、本日の実践発表では、これまでロボット学習に中心的に取り組んでこられた先生方が、必修の技術科の授業の中でのロボット学習の授業への取り組みについて報告されました。1人の発表時間が10分未満と短く、十分に理解を深められませんでしたが、ロボット学習の重要性と課題が少し見えた気がします。

また、第2部のパネルディスカッションでは、中学校教員、技術教育の研究者、企業の方、社会教育の方の4名が、それぞれの立場からロボット教育についてご提案されました。またこれまでロボコンやロボット学習を中心的に取り組まれてきた先生方が全国から集まっておられたので、フロアからの意見を交えたディスカッションはとても有意義なものとなりました。

ロボット学習は生産現場の状況やそのなかでのコンピュータの役割を理解する上でも重要であると考えられ、普通科の高校では情報科に位置づけられる可能性があると思います。私は6年生(高校3年生に相当)の選択科目で簡単なロボットの授業を行っています。今後は必修の科目でも取り上げられるように勉強を続けていきたいと思います。