今日は東京大学大学院総合文化研究科教授の藤垣先生による副学長授業「科学技術と社会~つくる責任と使う責任~」を拝聴しました。SDGsの目標12「つくる責任・使う責任」について、藤垣先生の著書である『科学者の社会的責任』(岩波書店2018年)をベースにしてわかりやすくお話してくださいました。
広島・長崎への原爆投下の後、原子物理学者たちは「科学者の責任を明確に」しなくてはないないとして、「非軍事化と科学の民主的コントロール」が叫ばれました。この科学者の社会的責任についてフォージは「標準的見解」と「広い見方」があるとしました。「標準的見解」とは行為の結果に対して行為者が責任を負うのは、行為者がそれを意図していた場合であり、かつその場合に限るというものです。一方、「広い見方」は行為者がその結果を意図していなくても、十分予見されるに足る証拠がある場合には責任が生じるものです。藤垣先生はジョリオ・キュリーの研究や強毒性鳥インフルエンザ、Winny事件など身近な話題を例に挙げ、責任の2つの側面について説明してくださいました。
次に、つくる責任として科学技術政策のキー概念であるRRI (Responsible Research and Innovation)についてお話しされました。RRIとは研究およびイノベーションプロセスで社会のアクター(研究者、市民、政策決定者、産業界、NPOなど)が協働することを指します。東日本大震災と福島の原発事故を例に説明してくださいました。最後に使う責任についてお話ししてくださいました。
広島・長崎への原爆投下の後、原子物理学者たちは「科学者の責任を明確に」しなくてはないないとして、「非軍事化と科学の民主的コントロール」が叫ばれました。この科学者の社会的責任についてフォージは「標準的見解」と「広い見方」があるとしました。「標準的見解」とは行為の結果に対して行為者が責任を負うのは、行為者がそれを意図していた場合であり、かつその場合に限るというものです。一方、「広い見方」は行為者がその結果を意図していなくても、十分予見されるに足る証拠がある場合には責任が生じるものです。藤垣先生はジョリオ・キュリーの研究や強毒性鳥インフルエンザ、Winny事件など身近な話題を例に挙げ、責任の2つの側面について説明してくださいました。
次に、つくる責任として科学技術政策のキー概念であるRRI (Responsible Research and Innovation)についてお話しされました。RRIとは研究およびイノベーションプロセスで社会のアクター(研究者、市民、政策決定者、産業界、NPOなど)が協働することを指します。東日本大震災と福島の原発事故を例に説明してくださいました。最後に使う責任についてお話ししてくださいました。