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情報科授業研究

一般にはなじみの少ない高等学校普通教科「情報」の教育実践・教材研究について紹介します!

Raspberry Pi 講習会

2014-07-19 | 教材研究
今日から夏休みです。今日は桜美林中学校でおこなわれた、Raspberry Pi講習会に参加しました。

私は、2012年の4月におこなわれたエレキジャックフォーラムでRaspberry Piを初めて見ました(blog記事)。その時は生産が追い付かないほどの人気ということで、RSのサイトで購入予約しました。しかし、連絡があったのは約1か月後。購入可能になるのはさらに1か月後ということでした。このコンピュータで何ができるのか、動作スピードがどれくらいなのか良くわからず、結局購入しませんでした。今回、桜美林中学校の先生からこの講習会があることをうかがい、Raspberry Piを使ってみたいという2年越しの思いで参加させていただきました。

桜美林中学校は、PEGからRaspberry Piを80台提供されたそうです。それを希望する生徒に配ったそうです。今日の講習会にも生徒が何人か参加していました。PEGはCANVASが主催する、子どもたちにプログラミング学習の機会を提供するプロジェクトだそうです。日本のプログラミング教育は世界と比べて遅れていると聞きます。私は現代の情報化社会の中で、すべての人が1度はプログラミングを経験しておいた方が良いと考えています。それを経験できるとしたら初等中等教育段階だと考えています。ですので、このような取り組みはとても良いことだと思います。

今日の講師は阿部先生でした。Raspberry Piの接続から、実際にScratchでのプログラミングまで、実習を通して学びました。Raspberry Piにブレッドボードをつないで、LEDを点滅させるプログラムも簡単にできました。懇親会では、阿部先生が開発中のScratchをベースにした開発環境のデモを見せていただきました。

これからRaspberry Piをどのように授業に生かせるか考えていきたいと思います。とりあえずは、Raspberry PiとScratchを使いこなせるようにしなければなりません。


初めて自分で起動したRaspberry Pi
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門田研究室訪問

2013-03-26 | 教材研究
今日は技術教育研究会の東京サークルに参加しました。久しぶりの東京サークルです。今回は東京工業大学附属科学技術高等学校門田先生の研究室におじゃましました。

参加者は大学の研究者が2名、私立中高の先生が4名、あとは私と門田先生の8名でした。

レーザー加工機や3Dプリンタなどを見せていただきました。とても興味深かったです。ぜひ3Dプリンタ欲しい! どこかで余っていませんかね。
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エレキジャックフォーラム2012

2012-04-14 | 教材研究
今日は秋葉原UDXでおこなわれたエレキジャックフォーラム2012に行ってきました。雨の中、たくさんの方が来場していました。

13:20から電子工作教室「マイミュージックを奏でるオルガンとオルゴールを作ろう!」に参加。ルネサスのマイコンR8C/M12Aについて学びました。簡単にできそうなので授業でも取り入れてみようかと思います。

トークショー「無料の基板CADでオリジナル基板の設計に挑戦!!」ではRaspberry Piの紹介がありました。名刺サイズのPCにびっくり! 生産が追いつかないほどの注文があるそうです。今世界に何台かしかない実物を特別に2台持ってきていました。

トークショー「『Smart Analog』を使って,お手軽『省エネ』電流/電力メータを製作」では、後半にルネサスが近々発表する極秘プロジェクトについてのプレゼンが後半にありました。詳しくはかふぇルネで。

合間には会場を見学して授業で使えそうなネタを探しました。
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センター試験

2012-01-20 | 教材研究
先日、大学入試センター試験が終わりました。私が解いた「情報関係基礎」の結果は以下の通り。

第1問(必答) 30/30
第2問(必答) 35/35
第3問(選択) 35/35
第4問(選択) 31/35

昨年よりはいい点数! 表計算のところで、絶対参照の$の付け方を間違えました... 表計算はテストにされると間違えに気づかないこともあるけど、パソコンさえあれば間違えなくできるし。表計算をペーパーテストにする意義は疑問です(負け惜しみです)。大学入試センターのサイトのどこかに書いてあるのかもしれないので、時間のあるときに調べてみます。

第3問の問3は、私が授業で取り上げているXOR演算を利用した符号化でした。

ちなみに数学I・Aもやったのですが、こちらは89点でした... 単純なミスです。
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CASIO本社見学

2011-10-18 | 教材研究
今日は、東京都高等学校情報教育研究会第3回研究協議会として、カシオ本社の見学に参加してきました。私は6時間目まで授業があったので、遅れての参加となりました。

まず、カシオの製品の歴史や商品戦略についてお話いただきました。1957年に登場した小型純電気式計算機「14-A」は重さが140kgもあり、当時45万円したそうです! 14-Aは国立科学博物館に所蔵されているそうです。本社のショールームにはその後継機である14-Bが展示されていました。主要素子がリレー(継電器)だそうで、どのような構造になっているのか知りたいと思いました。

次に、デジタルカメラQV-10とG-SHOCKの開発秘話についてお話いただきました。QV-10は1995年に発売された世界最初の液晶モニタ付きデジタルカメラで、ビル・ゲイツが絶賛したとか... QV-10の開発当時はビデオカメラが出てきて、デジタルカメラの開発は「闇研」だったそうです。その試作機である「重子」と「熱子」はショールームに展示されていました。QV-10の開発についてはNHKプロジェクトXでも取り上げられたのですね。

最後にショールームを見学して終了。
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ネットサービスのトレンド

2011-09-26 | 教材研究
「これがネットサービスのトレンドだ!!」(NHK『ITホワイトボックス』第24回 2011年9月25日放送)を見ました。既に始まっていて、今後、普及するであろうネット上でのサービスについて、ゲストの早稲田大学の根来龍之さんとITシンクタンクの遠藤諭さんが話されました。今回のキーワードは「パーソナルクラウド」「ジオメディア」です。

まず根来氏が選んだキーワードがモバイルクラウド。アメリカでは音楽配信がクラウド上でサービスされており、最もホットだそうです。このサービスでは音楽ファイルの形式の違いを自動変換してくれたり、個人が持っている複数の端末で、購入した音楽データを共有したりできるそうです。また、すでに日本でも広く使われているサービスとして、写真データをクラウドで管理するサービスについても紹介されました。これらのクラウド上のサービスにより、従来のような端末やソフトウェアの格差がなくなることが指摘されました。

次に遠藤氏が選んだキーワードはジオメディアです。SNSと位置情報を組み合わせた新しいサービスだそうです。スマートフォンなどを利用することで、位置情報をSNSに登録する"チェックイン"をします。これにより、その場所にいる人だけに企業や店舗からの情報を提供できるようになります。またパソコンでも位置情報を利用できるGeolocationAPIもあります。位置情報がオープンになることにより、透明性が上がる一方、個人情報保護の問題も指摘されました。

最後にE.M.ロジャース「イノベーション普及学」の採用者分布曲線について触れられ、これらのサービスは「アーリーアダプター」の段階で今後はアーリーマジョリティにも普及していくだろうと述べられました。

これでITホワイトボックスの3年目が終了。今年もさまざまなトレンドが学べて参考になりました。
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ネットセキュリティー

2011-09-19 | 教材研究
「情報はどこまで守られる? ネットセキュリティー最前線」(NHK『ITホワイトボックス』第23回 2011年9月18日放送)を見ました。ゲストはIPAの渡部さんです。今日のキーワードは「クラウドセキュリティー」「CAPTCHA」「DPI」でした。

伊藤忠テクノソリューションズのテクニカルソリューションセンターでは、提供しているクラウドシステムに対して攻撃は絶え間なくされており、1日に100回もあるそうです。今のところ被害はないと言っていました。クラウドのセキュリティ対策が大きな問題で、クラウドシステムを利用する企業ユーザの責任も大きいことが指摘されました。

次にキャプチャですが、チューリングテストが元になったとに驚きました。コンピュータによる文字認識の技術がどんどん精度があがるにつれ、従来のキャプチャでは十分ではなくなってきているそうです。そのため、「ねこ認証」などというものも使われているのですね!

最後にDPI(Deep Packet Inspection)。これまでは行動履歴をサイトごとに集めて、そのユーザに適した広告を表示するのに利用しているのですが、プロバイダがパケットを走査し、全てのサイトの情報を集約して利用しようというものだそうです。利用者視点を踏まえたICTサービスに係る諸問題に関する研究会第二次提言の概要(2010年5月総務省)では、「DPI技術を活用した行動ターゲティング広告は、(1)「通信の秘密」の侵害に該当し、(2)正当業務行為等の違法性阻却事由は認められないため、通信当事者の同意がなければ許容できない」とされています。
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教育場面へのITの利用

2011-09-12 | 教材研究
「ITで"学び"が変わる!?」(NHK『ITホワイトボックス』第22回 2011年9月11日放送)を見ました。先週に引き続き、港区立青山小学校の教室からの放送です。ゲストは慶應義塾大学メディアデザイン研究科の中村教授でした。今回のキーワードは「電子黒板」「eラーニング」「オープンエデュケーション」でした。

初めに「教育現場にITが導入されることにより期待されること」として中村さんは「楽しくなる」「子どもたちの目が輝く」「便利になる」と述べています。

まず最初のキーワードである電子黒板ですが、この学校では2台あるそうです。子どもどうしの学び合いに有効だと述べられていました。また教科書の電子化については2020年には1人1台のデジタル教科書が配布される計画(フューチャースクール)があることが紹介されました。原口元総務相が辞められたので、この計画はなくなると期待していたのですが、継続しているのですね。教科書を電子化することで教科書を印刷して配る費用を減らせるというのは納得ですが、果たして教科書を無償で配ることが税金の無駄遣いなのでしょうか。一方、OECDの調査の結果、フィンランドや韓国、シンガポールの順位が上がって日本が下がってきているのは「ICTが関係している」と言っていました。

次のキーワードはeラーニング。韓国の大学では7万人もの学生が利用しているそうです。

最後にオープンエデュケーション。2003年にMITが大学の授業をオープン化したのが始まりだとか。和歌山県の有田川町では、地域による教育格差を縮めるために利用していることが紹介されていました(和歌山大学豊田教授)。

電子教科書やeラーニングはもちろん有効な場面もありますが、安易に疑似体験に頼るのは注意した方がいいと思います。
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震災時に大きな力を発揮したIT

2011-09-05 | 教材研究
「災害時 私たちはITで何ができるのか?」(NHK『ITホワイトボックス』第21回 2011年9月4日放送)を見ました。港区立青山小学校からの放送。東日本大震災の時には帰宅困難者400人がこの小学校に集まったそうです。ゲストは東京大学空間情報科学研究センターの柴崎教授でした。今回のキーワードは「マッシュアップ」「つぶやきまとめサイト」「クラウドソーシング」です。

マッシュアップとは、「別々の(既存の)WEBサービスを組み合わせて、新しい技術(サービス)を作りだす」ことだそうです。東日本大震災で利用された「震災インフォ」というサービスについて紹介されました。このサービスは、地図サービスとつぶやきサイトを組み合わせたものです。これにより、「どこの被災地で何が必要とされているのかがわかる」と述べていました。また、このサービスは震災後4時間でサービスを開始できたことも重要だったそうです。

一方、つぶやきまとめサイトにより、東日本大震災における膨大な情報を絞り込むことで、災害に対する状況判断ができました。つぶやきサイトには避難場所の情報が流れましたが、まとめられたことにより、避難所を探す人の役に立ったことが紹介されました。

最後にクラウドソーシング。クラウドは多くの人、ソーシングは仕事の委託という意味だそうです。ある会社では、パソコンとインターネットを利用して、保険の申込書の情報をテキストで入力する仕事を委託しているそうです。この会社の担当者は被災者の1000人に仕事を提供したいと述べていました。
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クラウド新時代

2011-08-29 | 教材研究
「競争激化! クラウド新時代」(NHK『ITホワイトボックス』第20回 2011年8月28日放送)を見ました。今日はAmazonのヴァーナー・ボーガスさんとgoogleの及川卓也さんのクラウドコンピューティングの現在についての話でした。

現在のコンピュータネットワークの中心となっているクラウドコンピューティングですが、始まりはネットショッピング運営会社だったそうです。Amazonは1995年に設立され、2006年5月からクラウドサービスを開始したそうです。クラウドサービスでは、ボーガス氏は「究極の柔軟性を提供する」と述べていました。つまりOSやプログラム言語、ソフトウェアを特定のものに限定しないことです。クラウドの最大のメリットは敏捷性が高まることだと述べていました。Amazonでは2011年3月に東京データセンター(世界5番目)を開設したそうです。クラウドのデータを守る対策としては、「物理的に離れた建物を建てる」「他の拠点(データセンター)にデータの複製を作る」ことを挙げていました。2011年4月21日にはアメリカにあるデータセンターでネットワーク障害が発生し、復旧まで4日間かかったそうです。システムは停止しましたが、データの健全性は保たれました。

一方、googleでは、一般ユーザ向けのクラウドサービスを提供しています。googleのデータセンターには5万台以上のコンピュータが収められています。昨年のこの番組で紹介された映像が流されました。2009年には日本語による音声検索サービスが始まりました。機械で音声認識するためには、単語の発音情報に関する統計データが必要になります。クラウドで音声認識サービスをおこなうことにより、多くのユーザが利用すればそれだけのデータが集まるので、音声認識の精度が上がっていくことが指摘されました。これまでは単体のパソコンで音声認識をして、特定のユーザの音声の認識率を高めていました。一方、クラウド上で音声認識することの利点は、より一般的な音声認識のモデルが作れるようになることでしょう。また、googleでは、2011年6月にパソコン向けのOSを発表しました。このOSは、ブラウザの動作に最適になるように設計されたそうです。OSの起動まで8秒。ソフトウェアはブラウザを通してクラウド上で提供されます。
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