goo blog サービス終了のお知らせ 

情報科授業研究

一般にはなじみの少ない高等学校普通教科「情報」の教育実践・教材研究について紹介します!

東大附属公開研究会

2012-02-18 | 学会・研究会
今日は第13回東京大学教育学部附属中等教育学校公開研究会がおこなわれました。参加者は550名超。過去最高の参加者とか。どこまで規模が大きくなっていくのでしょう。

午前のシンポジウムでは、佐藤学先生が急遽お休みされたため、市川先生と秋田先生の対談形式になりました。お二人の先生のお話は色々な面でとても勉強になりました。特に対談は興味深かったです。

午後は、公開授業と教科別分科会。情報・技術科の公開授業は参加者が30名弱。小ぢんまりと行われました。1時間目は2年生の技術科の授業。2時間目は5年生の情報科の授業。私は情報の授業を見ていただきました。

テーマは「効率のよいアルゴリズム(ソーティング)を考える」でした。子どもたちは真剣に課題に取り組んでくれました。みごとに3グループがクイックソートを発見したのには驚きました! やはり能力あるなぁと感心しました。

授業が終わった後、すぐに教科別分科会。参加者は授業者2名にコメンテーターの萩谷先生、外部から14名の方が参加して下さいました。お忙しい中、ありがとうございました。分科会は前半が授業検討会、後半が研究協議でした。

授業検討会では、生徒が考えたアルゴリズムの一つが基数ソートであることを萩谷先生と辰己先生に指摘されました。私が独学で勉強したアルゴリズムの本には載っていなかったので、知りませんでした。勉強になりました。

研究協議では、中高連携がキーワードでしたので、参加してくださった先生方にも一言ずつお話をうかがいました。なかなか中学と高校でカリキュラムの連携がとれていない現状のようでした。1時間半の協議会では議論し尽くせませんでした。最後は5分オーバー。

今年も有意義な公開研究会となりました。今年は、授業が午後からで、そのあとすぐに分科会という例年にない流れでした。授業をするものにとってはつらかったです。研究協議会の最中、ずっとのどカラカラでした...
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

名大附・中等教育研究協議会

2012-02-10 | 学会・研究会
今日は名古屋大学教育学部附属中・高等学校でおこなわれた中等教育研究協議会に参加してきました。

地下鉄名古屋大学駅を出るとすぐに大学のキャンパス。そこから西に向かって歩いて、附属までは10分ほどでした。まず体育館での全体会。名古屋大学総長、理事、教育学部長と3名の来賓の方のお話がありました。大学と附属との連携の強さを感じました。しかし、体育館は寒い!

全体会のあとは、2時間の公開授業。人の流れから外れてテニスコートの見える技術室へ向かいました。技術室はとても広くて、きれいに整頓されていました。1時間目は中学2年の技術の授業を見学しました。授業者は、技術教育研究会で大変お世話になっている鈴木善晴先生です。珍しくスーツにネクタイ姿でした! 先生が農家の方から聞いた話を中心に農家の経営について生徒が考えていきます。そして「青虫が大発生したらどうするか」について個人の考えを出し、グループ討議。切り売りするとか、訳あり商品とするとか、色々な意見がでて面白かったです。みんな真剣に取り組んでいました。

2時間目は授業には参加せず、生徒によるパネル発表を見学しました。高校2年生が昨年度1年かけて調べた内容を模造紙に書いて発表してくれました。とてもしっかりした説明で感心しました。なぜそのテーマにしたのかや、学校での生活などの話も聞けました。

午後は分科会。協同的探究学習の分科会に参加しました。たくさんの方が参加されていて熱気に包まれていましたが、議論の時間が少なく拍子抜けでした。

そのあとは、会場を移して益川先生の講演会でしたが、せっかく名古屋まで行ったので、善晴先生にお願いして、パソコン室と技術室を見学させてもらいました。教材のお土産もいただきました。ありがとうございます。講演会には遅れて参加しました。

今日は1日、とても勉強になりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

清教学園教育研究発表会

2011-10-15 | 学会・研究会
今日は大阪にある清教学園の教育研究発表会「探求的な学習が賜物を生かす」に参加してきました。午前中は高校3年生の探求科の授業参観と図書館(リブラリア)の見学、午後は全体会のあと、各分科会となりました。探求科の授業では各自が提出した卒業論文をもとに要旨をパソコンのワープロソフトを利用して書いていました。

清教学園は2006年度に関西学院大学と連携し、1学年80名程度の生徒を推薦入学させているそうです(連携コース)。今年度高校が3期生となり、42人が在籍しています。このコースの生徒は、中学3年間総合的な学習の時間(各年度1時間)で探求学習をおこない、高校2・3年次に探求科(2単位)を学びます。大学受験がない代わりに探求科で卒業論文「タラントン」を完成させます。卒業論文は4万字だそうです。

午後の分科会ではこの高校探求科について詳しくお話を聞きました。探求科は2名の先生が担当されており、高校2年生では、論文の書き方について丁寧に指導されていることがわかりました。3年生ではいよいよ各自論文を書いていきます。

リブラリアに過去の卒業論文が置いてありましたが、見たものはどれもしっかりと書かれていました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

技術教育研究会新潟大会最終日

2011-08-05 | 学会・研究会
今日は技術教育研究会新潟大会の最終日でした。

問題別分科会ではF分科会の技術教育の授業づくりに初めて参加しました。日ごろ授業で使っている教材を持ち寄る分科会です。今回初めてなので、発表する準備をしてこなかったのですが、分科会世話人のご好意により、発表する時間をいただきました。昨日A分科会に参加されていた先生方もいたので、私がB分科会で報告した内容を再度報告しました。私が気軽にした発言で、報告のあとの質疑応答で議論が発展してしまいました。発言するときの言葉には細心の注意が必要だと痛感しました。深く反省です。

閉会集会がおわり、昼食のカレーを流し込んで、研究大会ともお別れです。色々な方のお話を聞き、エネルギーをもらった充実した3日間でした。

帰りも新潟駅まで歩きました。新潟駅で子どもたちへのお土産をかったあと、新幹線に乗り込みました。来年は和歌山でおこなわれるそうです。遠いですが、ぜひ参加したいと思っています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

技術教育研究会新潟大会2日目

2011-08-04 | 学会・研究会
今日は技術教育研究会新潟大会の2日目です。2日目は内容別分科会。昨年まではA分科会に参加していましたが、今年はB分科会の高校・高専・高校後の技術・職業教育に参加しました。

午前中は東日本大震災についてと各地の就職状況の報告がありました。工業高校の就職状況が主に報告されました。昼食休憩のときにも工業高校の先生に詳しく教えてもらい、現状がよくわかりました。午後は実践報告が中心におこなわれ、私も高校情報科でのコンピュータ・ネットワークの実践報告をしました。初めてB分科会での実践報告でしたので、うまく話ができなかったのが反省です。質疑応答も盛り上がらず、あっという間に終わってしまいました...

来年はもう少しうまく話せるように準備していきたいと思います。と思いながらいつもギリギリになってしまいます...
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

技術教育研究会新潟大会初日

2011-08-03 | 学会・研究会
今日から技術教育研究会新潟大会が、新潟市の割烹の宿湖畔で始まりました。大雨の影響が心配されましたが、上越新幹線は平常通り動いていました。新潟駅からは暑い中を散歩がてら鳥屋野潟まで歩いていきました。新幹線から見ていて気になっていたのですが、駐車場などアスファルトが赤いところがあるのです。新潟出身の先生に聞いてみたのですが、理由はわかりませんでした。

初日の今日は、記念講演と実技・理論講座が行われました。記念講演では同志社中学で教員(校長)をされ今年退職された川瀬先生が、43年にもおよぶ教育実践について熱く語ってくださいました。力強いお話に大変感動しました。遠路はるばる来たかいがあったと心から思いました。私もいつか川瀬先生のように自信と誇りをもった実践ができればいいなぁと思います。これからも努力していこうという力をいただきました。

実技・理論講座では、前半は直江先生の栽培の授業、後半は荻野先生のランド法によるプリント基板作成について学びました。勉強になりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小・中・高一貫の普通教育としての技術・職業教育

2011-05-28 | 学会・研究会
技術教育研究会公開研究会「小・中・高一貫の普通教育としての技術・職業教育を展望する」に参加しました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公開研究会

2011-02-11 | 学会・研究会
今年は雪の降る公開研究会となりました。寒い中、たくさんの先生方にお越しいただき、感謝します。

情報・技術科では、2年生「技術」と3年生「技術と情報」の授業を公開しました。私が担当したのは3年生の授業で、「オートマ君」を使った制御実習を行いました。

授業の内容は、光センサを利用した制御プログラムの製作です。まず、前時に学習したフローチャートの確認をして、これから作るプログラムのフローチャートを示します。つぎに、このフローチャートに従ってプログラムに書き換えていく方法を提示しながら説明します。あとは、生徒が課題に対して、フローチャートを書いてプログラムを作成し、オートマ君で実行してうまくいくかを確認するという流れです。これまで長年取り組んできた授業です。課題にはしっかり取り組む学年なので、今日の授業も無事終えることができました。

午後は教科別分科会と全体会(シンポジウム)が行われました。情報・技術科分科会では、中高一貫した技術教育をテーマにし、中学・高校の先生から大学の研究者や企業の方まで17名が参加してくださいました。講師は東京大学の萩谷先生です。

昨年よりも分科会の時間が長くなったため、議論の時間が十分に取れたと思います。中高一貫校でも、技術科は専任だけど情報科は非常勤とか、あるいはその逆とか、6年一貫を考えるときに難しさがあるようです。また、グループ学習でも学校それぞれの難しさを抱えているようでした。今日の公開授業と研究協議が少しでも何かの役に立てば幸いです。自分自身も今日、参加者のみなさんからいただいたご指導を、今後の教育実践に生かしていきたいと思います。

生徒の皆さん、先生方、ありがとうございました。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士通見学

2011-01-07 | 学会・研究会
今日は東京都高等学校情報教育研究会第4回研究協議会として、午前中に富士通テクノロジーホール、午後は富士通ショールームnetCommunityを見学させていただきました。

富士通テクノロジーホールは、富士通の開発の歴史と最新の技術と現在研究されているシステムに関する展示がありました。はじめにビデオを見せていただいた後、展示の見学。

小林さんの案内で、まず、Now&Future Zoneを見学しました。患者案内システムや農業経営システム、静脈認証システムなど、幅広いソリューションがありました。フィルム型プラズマディスプレイやカラー電子ペーパーなどのハードウェアの開発から、システム開発までいろいろ手がけていることがわかりました。カラー電子ペーパーを採用したFLEPiaのデモでは、書き換わりの速さに驚きました。

次にスーパーコンピュータ「京」の展示を見学しました。シリコンウェーハーはカメラでの接写はNGとのこと。ICの配線パターンが企業秘密なんですね。スーパーコンピュータは水冷式だそうです。

最後にHistory Zoneを案内してもらいました。なんといってもリレー式計算機。沼津の池田記念室にあるのは知っていましたが、こんな近くにもあるとは知りませんでした。ここなら生徒を連れて見学することも可能です。ここにおいてあるのはFACOM138Aで、沼津のFACOM128Bよりも小型になっているそうです。もちろんちゃんと動くので、デモもして下さいました。リレーがカチカチいいながら計算してるのに感動! 池田さんの手書きのノートや回路図も展示されていました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロボット教育シンポジウム

2011-01-06 | 学会・研究会
今日は日本産業技術教育学会ロボコン委員会主催の「中学校技術科でのロボット学習の今後を考える-中学校におけるロボット教育シンポジウム-」に参加するため、科学技術館に行ってきました。

シンポジウムは科学技術館の6階会議室で13時過ぎに始まる予定でしたが、科学技術館の展示を見学するため、10時半に行きました。未就学児を連れた家族が多くて、いい年したおっさんが一人で入るのは躊躇しました... 2階から5階まで展示があり、じっくり見ていたら1日では足りないくらいでしたので、興味のあるところ以外はさらっと見ました。4階のフューチャースタジオで見たロボットのビデオが興味深かったです。ワークショップもあるので、子どもにとって充実した学習ができるのではないかと思います。

地下1階のレストランで食事を済ませ、6階の第3会議室へ。始まる20分前でしたが、すでにたくさんの人が来ていました。シンポジウムは第1部 実践発表、第2部 パネルディスカッションの2部構成。

第1部ではロボット学習を授業に取り入れた実践報告が10本聴けて、とても勉強になりました。中学校の新学習指導要領では、5教科の時間数が増え、選択科目の枠が実質無くなりました。これまでのロボコンの実践は選択技術で行われていた学校が多く、新学習指導要領になり、ロボット学習に取り組めなくなる学校が増えるようです。そのような中、本日の実践発表では、これまでロボット学習に中心的に取り組んでこられた先生方が、必修の技術科の授業の中でのロボット学習の授業への取り組みについて報告されました。1人の発表時間が10分未満と短く、十分に理解を深められませんでしたが、ロボット学習の重要性と課題が少し見えた気がします。

また、第2部のパネルディスカッションでは、中学校教員、技術教育の研究者、企業の方、社会教育の方の4名が、それぞれの立場からロボット教育についてご提案されました。またこれまでロボコンやロボット学習を中心的に取り組まれてきた先生方が全国から集まっておられたので、フロアからの意見を交えたディスカッションはとても有意義なものとなりました。

ロボット学習は生産現場の状況やそのなかでのコンピュータの役割を理解する上でも重要であると考えられ、普通科の高校では情報科に位置づけられる可能性があると思います。私は6年生(高校3年生に相当)の選択科目で簡単なロボットの授業を行っています。今後は必修の科目でも取り上げられるように勉強を続けていきたいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする