響けブログ

音楽コドモから「音楽コドナ」へちょっと進化。ドラムとバイオリンと小鼓を弾く、ヒビキの音楽遍歴。

クラシックイタチ、エプタザールのベーゼンドルファーを弾く。

2008-04-28 | バイオリン・レッスン
発表会会場である狛江エプタザールの魅力のひとつは、べーゼンドルファーのグランドである。ベーゼンドルファーといえばピアノの老舗で、ちなみに調律するにはいったい誰に頼めばいいのだろう、とふと思ったら、東京・中野にショールームがあるようだ。

どんなところへ行っても、ピアノを実際に弾いてみれば、調律にはたいがい不満があるものだ。大ホールのピアノならともかく、エプタザールのようにさほどフル稼動であるようにも思えないコンサートグランドが、いったいどのぐらいの頻度で調律されているのか興味深いところでもある。

しかしだ。なぜ「いじわるイタチ」のように、私は調律などにこだわっているのだろう? よくよく考えてみると、私はもちろんピアノが好きなわけだが、もしかしたらそれ以上に、調律そのものが好きなのかも知れない。──と、実は今思い当たったのだけれど。

ピアノっていうのは(などというとまるで「おやじイタチ」だが)、あの四角いキーが「揃いました!」(スロットマシンじゃないよ!)とばかりに並んでいるのが、楽器としては大きな特長と言えるだろう。弦楽器にしても管楽器にしても、ふつうは音程というのは自分で調節して弾くのである。したがってその自分で調節できない「揃いました!」が揃ってないことにはお話にならないのは、当然である。

ところが世の中はそう理くつ通りにはいかないのが、またまた自然のなりゆきであるからして、世の中のピアノはざっと全部狂っている。昨年、イベントで行ったヤマハ銀座店ホールのコンサートグランドは驚くべき精度で調律されていたが、「すばらしく調律されているピアノ」など、その1台くらいしか思いつけないほどだ。

ちなみに自分のピアノを目の前で調律してもらっても、それがやっと仕上がって、ありがたくちょろちょろ弾いている間にあっという間に狂ってしまうように思う。それは要するにピアノの状態がそもそもさほどよくないからであるし、とはいっても調律前とは雲泥の差であって、文句を言えた筋合いではないのはもちろんである。

ついでにライブハウスへ行って、本番前に調律師がやってきて、ざっと調律して帰るのを目撃したことがあるが、それが到底、調律がしあがっているようには聞こえなかったという経験もある。なんというか音階に歪みのようなものがあって、それが最後までなくならないままだったのだ。


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1 コメント

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Unknown (ドラム上達)
2008-04-29 20:44:18
すごくおしゃれでいいサイトですね^^

ぜひリンクしてください~

http://dionodrumrudhiments.blogspot.com/
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